懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 その36 山梨県忍野村

2013年02月20日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 山梨県忍野村 2005.11.5

忍野村は忍野八海があり富士山の観光地である。
忍野八海に近いところに何軒も茅葺民家がある。観光用の茅葺民家もあるが個人の住居の茅葺民家も何軒もあった。
養蚕が盛んな地域だったので妻側は兜造りが多い。西日本ではほとんど目にしない兜造りを初めて見て感動した。妻側の形が兜に似ているのでこの名が付いたそうだ。
大型の茅葺民家のため屋根も大きい。こんな民家を21世紀まで個人が守り続けた事に敬服する。
撮影のついでに忍野八海を見学する。富士山の伏流水とも中山湖とつながり浸透されているとも言われている。一年を通して冷たい湧き水である。
その伏流水は小川になり流れる程に量が多い。
富士登山する人は年間膨大な数の人である。この人たちの排泄物は以前は垂れ流しにされていた。これも当然、伏流水になって長い年月かけて下に流れ下るのだろうと思いながら水を飲んだ。これは上水道でも致し方ない京都の排水を大阪の人が飲まなくてはならない。

私も旅行をすると名水には立ち寄るようにしている。阿蘇の白水や柿田川、羊蹄山、火山の礫層を通したり河川砂利層を通したところに湧水は多い。大量に流れる湧水群は神秘的でもある。