懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしい風景 出港 鹿児島港

2013年09月16日 | 懐かしい物
撮影場所 鹿児島県 鹿児島港

鹿児島港から屋久島行きの出港風景を撮影した。
私はその頃、宮崎県で働いていた。屋久島は九州で一番高い山で九州でいる時に登山をしておきたかった。
屋久島へは鹿児島港から船が出ていた。屋久島以外にも種子島や奄美大島や沖縄本島などいろいろなところに船がでていた。
この写真は昭和42年8月だった。
沖縄はアメリカから返還される前でパスポートが必要であった。(返還は昭和47年5月)
出港の際に女性の楽団が演奏してくれた。みんな甲板にでて演奏を聴いた。屋久島行きの船は男ばかりだった。今のように山ガールなど少なかった。男ばかりのところで女性が演奏するのを見たさに殺気立っていた。


初めて屋久島に行った昭和42年には屋久島には港がなかった。
沖合まで小型船が迎えに来ていた。しかし、外洋に面しているので結構波が高い。
一メートルくらい上下する船に飛び下りなければならない。年寄りや女性は二人でサポートして降ろすが足を捻挫したり骨折したりする事もあるであろう。
その年は安房から永田に島を東西に縦走した。しかし、その当時はまだ屋久杉の伐採をしていて原生林を見たくて来たのに伐採された荒れた山肌を何時間も歩かないといけないコースだった。まだ営林署で働く人のための小学校もあった。環境問題が表面化して屋久島の伐採が終わったのは昭和45年だった。、
次に屋久島に行ったのは昭和43年5月で島の北側に港が出来てフェリーになり縄文杉など大きな杉が見られるコースが近くなった。

撮影したネガも余り残っていない。千本くらい撮っておけば無くなることもないか10本程度の撮影だから無くなるのだろう。あの時代は目的を持ってなんでも撮影しておくべきだった。