懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 NO,153 岩手県牛のいる民家

2014年08月19日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 岩手県岩手町

青森に住む茅葺き民家を撮っている人から岩手の民家の情報を教えてもらっていた。
しかし、私が岩手にいったのはそれから5年以上経過していた。
定年になってやっと重い腰をあげた。
姫神山の周辺に茅葺き民家が残っているとの事だった。
盛岡に泊まり一時4号線を北上し山中に入る。雪の降る所にしては道が狭い。
雪国は除雪した雪を押し寄せるスペースがいるので山道でも広くとっているが
この道は狭い。我々の地域と変わらない。
酪農をやっている民家が続くが廃業した離散した民家も多い。
日本の何処の農村でも言える事だが住んでいる人が無くなると空き家になり放置か解体される。
これは田舎に限らず都市部でも起きている。
茅葺き民家を撮りながら衰退する田舎の風景を見てきた。
東京ばかり肥大化して都市機能が一元化しているは問題だ。
都市機能を分散化するのが政治力だが掛け声だけで何も地方は活性化していない。
東京が肥大化するのは地震災害には余りにも脆弱である。地震の巣のようなところに巨大都市があるだけに心配だ。

岩手の酪農も民家や地域の活気を見ていると厳しいものがある。
そんな中、草棟の牛小屋があった。牛は寝そべっていたが大声で呼んだら立ちあがりこちらに歩いてきた。飼い主に見つかったら叱られるところだ。いつも余計な事をするジジィである。