懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

岡山の茅葺き民家  長船町牛文の民家

2015年01月11日 | 茅葺き民家
 長船町は焼き物や刀剣の備前長船で有名だ。昨年は軍師官兵衛でにぎわった福岡の集落がある。かっては吉井川の氾濫の都度、民家が被害に遭い人命も奪われる危険性があった。
集落は小山の麓に家々を建てた。水害から逃れるように小高いところに家を建てた。
平成の現在でも昔の集落の形状を伺い知ることができる。
二、三メートル上ることで水害からは逃れる事が出来る。
山が近くにあれば薪にも困らない。山の斜面に横穴を掘れば横穴水を得られる。
山に含浸した雨が石清水として絶えず浸み出してくる。

こんな昔からの山際の集落に茅葺民家を探して走る。
大きな川には高い堤防が築かれ洪水の危険が無くなり平地にも家が立ち並ぶようになった。
長船町牛文も背後に山を持ち緩やかな斜面に家が建っていた。
岡山県南部の民家の形を残している。
雪の降らない地域の造りである。ゆるい傾斜の寄棟造り、下屋は本瓦で葺いている。
旨にはがんぶり瓦を乗せている。
香川の民家によく似ている。