懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

蒸気機関車 伯備線布原

2016年10月08日 | 蒸気機関車
撮影場所 岡山県新見市布原

蒸気機関車が廃止れるされる前に空前のブームが起きる。
鉄道写真を撮っている者が全国から大挙して訪れた。
トンネル入り口の山がカメラマンと三脚で鈴なりになった。
新見と備中神代間は伯備線と芸備線の供用区間だった。
新見-神代間のスパンがながいので布原信号所を置いた。
芸備線の普通列車だけ停車してくれた。

ここは小さな集落があり茅葺民家が三軒あった。
しかし、意識して撮影はしていない。
山の斜面にへばりついているのはすべて男だ。
鉄女は存在していなかった。
大勢の男たちを見て恋人などいないのだろうなと私を含めて思った。
好きな女性がいれば女性と遊ぶ事を優先したかもしれない。
それでも男のエネルギーを鉄道に向かわせたのは良かったかもしれない。

性犯罪やストーカー行為に進展しないためにもよかったと思う。
いまならゲームに陥るのであろうか、鉄道写真のように旅の計画を立てて行動することに意味がある。世間勉強にもなっていたと思う。

私は彼女と遊ぶより鉄道写真を残した方がよかったと思う。
男は時として孤独に立ち向かわなければならない。厳冬期の雪原でただ汽車を待ち続ける忍耐力も必要だ、決して人生の無駄になっていないと思う。