懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

線状降水帯

2020年07月07日 | 日記
最近は毎年のように、この言葉をきく。
また大きな災害になりそうで、聞きたくない言葉だ。
この言葉が新語として、知恵蔵に登録されたのが2017年2月だ。
そう古くはない。
私も記憶に残るは2016.8広島豪雨である。広島市安佐南区、北区が豪雨により74人が亡くなった。これの原因が線状降水帯であると解説があった。
寝る前に見た降水レーダーには、雨もなかったのに翌朝のテレビで大災害に唖然とした。
600メートルくらいの山の川筋、集落が土石流に襲われた。 
台風が湿気を帯びた雲を運んできた後、夜間に発生した。
線状降水帯は梅雨、台風の接近通過、秋雨前線で発生する。

湿気を持った前線、海からの湿気の吸い上げ、南の暖気と北の寒気が揃わない起きないようだ。南の暖気と北の寒気が押し合いするので同じ場所で降り続く。

今年は梅雨でも暑い事はない。クーラー無しで暮らせる。
梅雨寒の年は積乱雲が発生し豪雨になりそうだ。
北の寒気があれば積乱雲が発生し豪雨、長崎豪雨や山陰豪雨も雷を伴う積乱雲が発生していた。豪雨はすべて積乱雲と言える。
飛行機の上から見ると雨雲の上は積乱雲が発生している。
最近は気象衛星や気象レーダーで気象の謎が解明されている。
子供の頃には梅雨は南の高気圧と北の高気圧が、日本の上で前線となり梅雨の雨を降らせると習った。気象衛星で宇宙から見ると、インド洋で発生して湿気を大量に含んだ雲がヒマラヤの裾野に、大雨を降らせヒマラヤを越えて中国に大雨を降らせ日本にも大雨を降らせる。中国も三峡ダムの放流で大変だ。
いままで教科書で習った事が科学の進歩で覆される。

日本の場合は海に囲まれ、東シナ海や太平洋からの水蒸気が連続的に供給される。温暖化で水蒸気の発生も多くなっているようだ。線状降水帯は幅が20キロから30キロ、長さが200キロから300キロと言われている。
山の尾根に沿った川沿いなどを通過する事が多い。