美山町の西側の地域、大野ダム周辺には母屋の横に老人隠居部屋か便所か別棟がある。4軒ほどこんな民家を見た。
東北ならば曲がり屋構造だし関西地区ならL字型の角屋づくり、東海地方の二棟が造りが関連がある。
私は民俗学の調査のような、民家の研究には余り興味がなかった。
だだ、消え去りゆくであろう、茅葺民家を探し歩き、老後のライフワークにしたかった。
それでも途中で知識を増やすため、民家や民俗学の本を100冊書いている先生宅に葡萄を持ちお邪魔して三時間話を聞いたことがある。郷土食や作業着や着物の本も農具民具の本も書いているので私立大学で教えていた。
そうしたら本を四冊くれた。今からでも民俗学会に入会したらと案内をもらう。60歳が近かった。しかし、歩行の障害が手始めていて参加は見合わせた。
案の定、フィルドワーク出来る身体でなくなった。
化学工場で働いて60歳の人間が、民俗学会に入っていいのですかと聞いたら、大事なのは興味と情熱だと言われた。あの時にに民俗学会に入っていれば
若い人たちから刺激を受けていたであろう。