懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 その50 山形県長井市

2013年05月04日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 山形県長井市

山形県長井市周辺は散居村としてパンフレットでも紹介され民家の周囲を屋敷林で防風しているところがある。
砺波平野のように徹底はしていないが屋敷林と茅葺民家が見られる点では山形県の風景の方が素晴らしい。
長年民家を強い風雪から守り続けた屋敷林に神々しささえ感じる。
鎮守の森や巨木、防風林を大切に守ってきた日本の文化は素晴らしい。

今回、富士山が文化遺産に推挙される運びになったが信仰の対象としての富士山信仰が評価されたようである。
浅間神社の御神木や鎮守の森をユネスコの視察団が見れば守り続けられた歴史の長さと人々の努力を説明なしで評価したはずである。
私も山梨の浅間神社の御神木を見て神々しさを感じた。
岩であり太陽であり山であり巨木であれ巨大で長く生きたもの神秘的な物を神と崇める宗教観はヨーロッパにはない。

ネイチャーフォトで自然を撮影している人は多いが鎮守の森や巨木信仰の日本の伝統文化を撮影している人は割とすくない。日本各地に残る屋敷林も日本の文化として撮影しておくべきだと思う。

懐かしの蒸気機関車写真展 その1 「沿線風景」

2013年05月02日 | 懐かしの蒸気機関車写真展
懐かしの蒸気機関車写真展は平成25年3月11日から17日に開催しました。
その写真65枚を随時投稿いたします。

この写真は昭和43年から昭和49年に掛けて蒸気機関車の終焉を撮影したものです。
写真の構成は13項目に分けてあります。
第一ブロックは「沿線風景」です。
当初から沿線風景にはどんなものがあるのかリストアップしてから撮影すべきであったと反省しています。
その1は函館本線 大沼附近の駒ケ岳をバックにした写真です。蒸気機関車はD52形

当時、鉄道の沿線風景にはどのようなものがあったかリストアップしてみます。
1.山。川、渓流、原野、湿原、砂浜、海岸線、林、森、渓谷、岩壁、松林、田、畑、棚田、農業用水、池、海
2.茅葺民家、日本家屋、農村集落、町並み、工場、神社や鎮守の森、木の橋、灯篭や石仏、石垣、牧場
3.農作業風景 田起こし、代掻き、田植え、早稲田、案山子、稲刈り、稲架、藁グロ、冬田
4.草花、果物 桜、梅、ヒマワリ、レンゲ、コスモス、ススキ、ブドウ、柿、リンゴ、紅葉


茅葺民家 神戸市の民家

2013年05月01日 | 茅葺き民家
撮影場所 兵庫県神戸市

神戸市北区の県道沿いに大きな茅葺民家がある。
もう夕暮れであった。恐る恐る入り口からのチャイムを鳴らし家と庭を撮影させてもらう。
玄関脇の格子の奥には歴代の当主の名前が一メートルくらいの木札書かれて吊ってある。
17代まで書いてあった。現在が19代と言っていた。
この家は何かの指定を受けているかと聞いたら明治2年の建物だから国の重要文化財の指定は受ける事は現段階でないと言っていた。
しかし、明治からすでに150年そのうち明治の建造物も受ける事があろう。

他人のブログを見ると神戸市の指定民家に数年前になったようだ。
奥さんと話をしていたら西側から撮ったかと言う、横に車の通れる道があるので下って向こうから見てくださいという。
車で降りで坂を登ったら素晴らしい石垣の上の民家であった。
これはかっての豪族の城にも見えた。

兵庫県は建造物の宝庫である。兵庫県建物百選という本がある。茅葺、洋館、石造り、レンガ造り、日本家屋とバラエティに富んでいる。
茅葺民家でも箱木千年家を始め素晴らしい民家が残っている。
私の撮影した写真でもいい家だけ選別して兵庫県茅葺民家百選が作れる。