お稽古に行きだして最初の頃、先生によく言われた言葉があります・・・
「沖縄の独特の発音を、きちんと守って唄うようにな!」
沖縄の唄には、書き方と読み方の違う言葉がけっこうあるがです。
・・・・・・・例えば・・・・・・・・
古典では超有名曲 「かぎやで風」 は、
読むときはなぜか 「かじゃで風」
と読みます。
「ぎや」 を 「じゃ」 と読むがです・・・。
最初のお稽古で先生に
「『かぎやで風』 と書いてあるが、これは 『かじゃで風』 と読むからな!」
と言われたとき、内心は 『??』 やったがですが 『なぜですか?』
と聞く勇気もなく、ただ一言 『はいっ!』 でした・・・。
また、古典の舞踊では、必ずと言っていいほど踊られる曲 『四つ竹』 も
普通は 『よつたけ』 と読みたいとこなんやけど、
『ゆつぃたき』
のような感じで読まれます。(表現が難しい・・)
そして悲しいことに、先生の発音と、私の発音は、なんかが違うのです・・・。
先生の発音には、なんとも言えん 『味』 があるがです。
先生の『ゆつぃたき』は、どんな地震が来ても、絶対揺るがないくらい
大地に深く根を張った「竹」のイメージです。
それに比べて、私の場合は、『竹』 というよりは、ラーメンに入ってる
『しなちく』 という感じです・・・。 まだまだです。
発音ひとつとっても、先生にはまったくかないません・・・。