♪ 『 三線欲張り修行日記 』 ♪  

沖縄バンド「みいはいゆ」ちゃくらのブログです。

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三線古典修行日記 16 ~絶叫ナイト~

2007年03月12日 | 修行日記

テンポのゆったりした古典・・・。
そのなかでも、とりわけゆっくりと歌う唄があります。

私が習ったなかで、最強のゆっくりした唄は「伊野波(ぬふぁ)節」でした。

これは舞踊曲としても、新人賞の課題曲としても有名な曲です。
(他には「長伊平屋(ながいひゃ)節」なんかも。)

そしてまた、これらの唄がお約束のように、なかなかの曲者でぞろいで、
いつもてこずらされます。

どれくらいゆっくりかというと、車内に長時間放置して伸びきったテープを
聞いているような感覚といえば、分かりやすいかも・・・?

当然唄うのもすごく大変。 途中でいつも目まいがするくらいです。

そのうえ、もうひとつ大変なことが・・・。

なぜかこの手の唄はすごく高い音が出てくるんです!
最高の音が、「八(はち)」だから、シミシで調弦合わせると、高音のソの音!

この音は、歌声というよりは、『絶叫!金切り声!』という方が正解です。

かといって調弦を下げると、今度は低音が地鳴りのような不気味な音になるんです。

先生にも言われました。

「あんたは音域が狭いから、ちんだみ下げたらいかん!
   高音が出るように頑張りなさい!」

「はいっ。 ところでどうすれば出るように・・・? 」

「うん。 一生懸命頑張って出すんや! 」

「・・・はいぃ・・・」

こんなアドバイスをいただきながら、夜な夜な金切り声を発する日々です。

一応9時までは、ご近所さんも許してくれるはずと信じて(ごめんなさい)

     『さびれた、真夏の遊園地のお化け屋敷』

 状態で、今夜もひたすら叫びつづけるのです。

「キィーーーーーーーーイッ!!」