三線を弾き始めて3年目頃には、楽器店、ネットで三線選び放題の
三線ブームの到来です。
「そろそろ新しい三線欲しいなぁ・・・
今度は、職人さんに作ってもらいたいなぁ・・・」
ずっとずっと考えていました。
すると、願ってたら通じるもんで、沖縄の知り合いが三線職人さん巡りをしてくれて
お勧めのお店を紹介してくれたのです。
それが、「又吉三線」の二代目、康美さんとの出会いです。
早速恐る恐る電話してみます。
すると、ほんとに無口な方なのに、いざ、三線の話になると、ものすごく饒舌!
目指す音色、形へのこだわり、三線への想いなど・・・
果てしなく話しは続くのでした。
私は、二回目の電話で、又吉さんに三線を作ってもらうことに決めました。
その大きな理由は・・・。
又吉さんの三線への想いを電話で聞いていたときのことです。
ふっと、私の頭の中にひとつの風景が浮かんだんです。
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広い広い原っぱ・・・ 向うには青い海が広がっています・・・。
その真中で、風に吹かれながら三線を弾いてる自分・・・。
その自分を、風になった自分が上から眺めながら吹き抜けていったんです!!
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「決めたっ!!!」
その瞬間、私の心は決まりました。
この三線は今でも一番大切な三線です。
この三線の前で他の三線を誉めたときは、後で「ごめんね~」と
謝ります(笑)
大好きで大切な、わたしの分身です。