ひとり気ままに

バツイチ女のひとりごと。離婚した人も、離婚を考えている人も、そしてこれから結婚する人も、「気ままな話」を聞いてください。

【映画】ツナグ

2012-10-09 23:03:43 | 映画
2本見たので、もう1本もご紹介します。

ツナグ

原作は直木賞作家の辻村深月さん。
ツナグ (新潮文庫)ツナグ (新潮文庫)
価格:¥ 662(税込)
発売日:2012-08-27


たった一人と一度だけ、死者との再開をかなえる。それがツナグの役割。
テレビで映画の宣伝を見て、とても行きたくなった作品。

きっと泣いてしまうのだろうと思って、ハンカチを準備して見ました。
ところが、涙は出ませんでした。
映画の内容はとてもよかったし、樹木希林さんはとても素敵だったし、映画としては良かったのですが、私の気持ちが変わったのです。

たった一度だけ死んだ人と会える。ただし、死んだ人もたった一度だけしか会うことができない。
そのため、死んだ人から会うのを断られる場合もある。
そんな条件で、あなたは誰と会いたいか。

私は「主人に会いたい」
そう思ったからハンカチを用意したのだけれど、映画を見ていくうちに気がついたことがありました。
「会って謝りたい」が私の思いでしたが、そんなことしなくても、彼の気持ちを一番知っているのは自分だし、彼はいつも私のことを見ていてくれる。
わざわざツナグにお願いして、呼び出してもらう必要は何もないと。

人はいつかは死んでしまいます。
言い残したことも、聞き残したこともたくさんあるけど、きっとそれを考えることが重要であって、言葉はあまり重要でないのかもしれません。


2本の映画に佐藤隆太さんが出演されていますが、特にファンというわけではありません。
偶然です。




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【映画】天地明察

2012-10-09 22:35:50 | 映画
3連休中に映画を見てきました。

天地明察

暦や星に興味がある私には、興味深々の映画でした。

原作は冲方 丁(うぶかた とう)さんが2009年に出版した小説。
天地明察天地明察
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2009-12-01

この年の本屋大賞を受賞しています。
当時も読みたいと思っていたのですが、すっかり忘れていました。

江戸時代に改暦を成し遂げた「渋川春海」さんのお話ですが、映画の最後にも流れますが、あくまでも小説ですので、すべてが事実ではありません。

渋川春海さんは、数学、暦学、天文学、新道を学び、御城碁に出る碁打ちでした。
映画の始まりは算額絵馬の話から。
「算額絵馬」とは、算術の問題を絵馬に書いて神社に奉納したものです。
以前、山梨の武田神社の手水舎で見たことがありますが、とても難しい問題です。

それを夢中になって解いている様子や、星を眺め観測している様子、などの集中したときの感じが、私の中の何かを揺さぶりました。
最近、物事にどっぷりと集中することなどなくなってしまいましたから。

私的には内容が好きな話でしたから、とても楽しかったです。
安心して見ていられる映画でした。

余談ですが、映画から帰宅し、数年前からのやりかけのジグソーパズルを引っ張り出し、挑戦しました。
「集中力」を思い出したのか、サクサクとピースがはまり、完成しました。
不思議なことです。

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【映画】わが母の記

2012-06-17 20:43:30 | 映画
5月の終わりから、家でボーっとしていることが多くなった。
いろいろなストレスに押しつぶされそうで、ひとつとして手をつけることができない。
誰かにSOSを出したくても、SOSを受けてくれる誰かもいない。

今日も1日ボーっとしていたら、私が私を嫌になってしまう。

というわけで、映画を見に出かけた。
原作:井上 靖、監督:原田眞人、「わが母の記」
海外で多くの賞を受賞している作品だ。

普通だったら、見ることのない類の映画であるが、ロケ地が私の住んでいる近辺なので、地元ではちょっと話題の映画なのである。

井上靖と言えば、静岡出身の作家。
私は、高校生のときに井上靖の甥っ子だという、現国の先生の授業を受けていた。
が、小説に興味のない私は、井上靖の作品を読んだことはない。
当時は、まだお元気だったのだから先生と親しくしておけばよかった。

家の近くには、「井上靖文学館」がある。
こちらも、お庭には行ったことがあるが、入ったことはない。

「わが母の記」は1964(昭和39)年に発表された作品である。
老いていく母の介護を通して、母と私、そして私と家族について書かれた作品である。
そう、ほんのちょっと前の日本の家庭の話である。

映画の内容は、ぜひ映画を見て涙してもらいたい。

今回は作品の内容外でのお話。
まず、方言。
使用人の貞代の「だら」はちょっと大げさな感じ。
でも、初めの方でボンネットバスで会話しているおばちゃんたちの言葉は本物。
多分、映画を見ていた周りの人は全く違和感を感じていなかったと思う。

ボンネットバスも懐かしい。
私が小学校の時はまだ走っていた。
バス通学をしていたので、ボンネットバスに当たるとうれしかった思い出がある。
以前は休日に「踊り子号」が天城の道を走っていたが、最近はないのだろうか?

ロケ地はいい場所をたくさん使っている。
「筏場(いかだば)のわさび田」
昨年初めて行ったが、のどかな中にワサビの青々とした葉と、水の心地よい響きがとてもいい場所である。

「落合楼のつりばし」
6月1日~7月1日まで天城ほたる祭りがおこなわれている。
地元の子供たちが育てた蛍が乱舞する。
「撮影禁止」のため、いつも心のシャッターしか押せないのが残念。

「川奈ホテル」
ゴルフをする人なら誰しもが知っている場所。
「フジサンケイ レディス クラシック」の開催場所である。
オープンが昭和3年という、由緒あるゴルフ場。

「御用邸記念公園」
ここは私の思い出の地。
小さい頃夏になると、ここに泳ぎに来ていた。
近くに学習院の海水浴場がある。
時々ふんどしをした、お兄さんたちが泳いでいる姿を見かけた覚えがある。

「牛臥山公園」
昔、友人がウィンドサーフィンしていた場所。
最近はきれいな公園になったらしい。
「日光浴は皮膚がんになる。」なんて言われなければ、今でもこの辺りで日光浴していたのだろう。

「二の岡神社」
素敵な神社でどこだろう?と思ったら、御殿場だった。
この神社は黒沢監督の「七人の侍」や北野監督の「座頭市」などにも使われている。
が、地元では「出る」と噂の神社。


私が映画を見ての感想。
昔は、親の痴呆や介護も家族で戦ったのよ。
私の曾祖母も徘徊して家族を困らせたけど、施設などなかったから、家族で対応した。
今は、家族が少なくなってしまったから、施設を頼るしかない。
老いていくことは淋しいこと。

それから、家族は意外と分かりあっていないものなのかもしれない。
家族だから、話せない、だから分からないことは多いのかもしれない。
きっと、私が母とうまく付き合えない原因もそれだと思う。

今度は「井上靖文学館」にいってみます。






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【映画】 テルマエ・ロマエ

2012-05-15 00:30:14 | 映画
GWが終わって1週間。
長いような短いような・・・

GW中に見に行きたかったのだが、天候が悪いと映画館は混むので少し控えた。

別に阿部ちゃんのファンではないのだが、なぜかいつも作品を見ている気がする。
この作品はマンガが映画になったものだが、マンガはどんな感じなんだろう。

古代ローマの話。
浴場技術師であるルシウス・モデストゥス(阿部寛)が、新しく作る浴場のアイデアに困っているとき、現代の日本へタイムスリップする。
そこで見た、平たい顔族(日本人)の銭湯や各家のお風呂からアイデアをもらい、古代ローマで再現していく。

タイムスリップで知り合ったマンガ家の卵(上戸彩)の実家の温泉で、そこの従業員と共にローマにタイムスリップ。
ローマが戦争で負けそうな時に、近くで温泉を発見し、治療と癒しのために小屋を建て、地熱を利用して傷を治していく。
おかげで、ローマ軍は戦争に勝利し、タイムスリップは終了する。

単純なお話だけど、「絆」も感じ良い作品だったと思う。
それに、いろいろな温泉地が写しだされていた。
滝の近くの露天風呂。
これは、伊豆の七滝温泉である。

最近笑いが少ない方は、ぜひ観に行ってください。


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見てきました ブッダ

2011-06-12 22:34:02 | 映画
映画「手塚治虫のブッダ-赤い砂漠よ!美しく-」

人気がないのでしょうか?
私がいつも行く映画館では、昼間の上映しかなく、昨日からは1日1回の上映になってしまった。

このままでは見逃してしまう。
買い物の途中で、別の映画館で見てきました。

この映画は3部作で作られ、今回が1作目。

手塚治虫のファンではなくて、ブッダを知りたかった。
それを思うと、この映画は★1.5ぐらい。

1作目なので、ブッダが生まれてから、出家するまでを描いている。
ブッダが迷っているときである。

迷いが映画にあふれていた。
だから、見ている私の心も落ち込んでしまう。
そういう意味では、すばらしくできた作品だと思う。

ただ、難しい。
次を見たいか、見たくないか、考えてしまう。

「生老病死」の恐れから人は逃げられない。
手に入れたいものが手に入らないから、人は悩み苦しむ。
「人はなぜ生きて死ぬのか」

問いかけはたくさんある。
その問いが解けたなら、私はブッダに近づけるのか?


1年ぶりの映画だった。
雨が降らないと行かないからね。

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