久しぶりの再会

珍しく１９時過ぎに帰宅し、夕食も食べてのんびりしていると、携帯が鳴った。
「元気にしている？」

若かりし頃、一緒に車を乗り回し、バイクで走り回り、よく飲んでいた友人である。
「近くで飲んでいるよ」

数年前にも誘いの電話をいただいたが、忙しくて行けなかった。
「今から行くね」

何年ぶりの再会であろう。
みんないい大人になって、それぞれの道を歩んでいる。

「元気そうで良かった」
近況をそれぞれに語りながら、楽しい時間は過ぎて行った。

「次はいつになるかな」そう言って解散した。

楽しかったのに、心の中にぽっかり空いている穴を見つけた。
前はこの場にもう一人、みんなを楽しませてくれる人がいた・・・

私はずっとこのぽっかり空いた穴を埋めようともがいてきた。
もがくのが辛くなって、知らないふりもした。
穴はずいぶん小さくなったと思ったけど、実は何にも変わっていないことを実感した。

仕方ないか。
ぽっかり空いた穴は私にたくさんのことを教えてくれた。
ふさがることのない穴。

それも私だと思って頑張ろう。
今日も空に星が輝いている。