萬松山(ばんしょうざん)可睡齋(かすいさい)
現在は曹洞宗のお寺。
徳川家康と関係の深いお寺。
家康が幼いころ武田信玄の軍から逃れるために、父親とこのお寺に逃げ助かった。
寺の裏には、逃げた穴がありその後、家康が出世したことから「出世六の字穴」と呼ばれている。
ご本尊は聖観世音菩薩。
もともとは「東海軒」と言っていたが、家康が助かったお礼に訪れた際、11代目の住職仙麟等膳(せんりんとうぜん)和尚は居眠りをした。
それを見た家康は 「和尚我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。われその親密の情を喜ぶ、和尚、眠るべし」と言った。
それ以後、この和尚の事を「可睡和尚」といい、後に寺号も東陽軒から「可睡齋」と改められた。
この可睡斎で有名なのがトイレ。
トイレは「東司」という。
戦前からの水洗トイレで、日本一大きな烏蒭沙摩(うすさま)明王像が安置されている。
そして、本殿の隣に「秋葉総本殿三尺坊大権現」の御神体を祀った御神殿がある。
もともとは別のお寺にあったが、山の上にあったため、こちらに移したそうだ。
その後、神仏分離等があり御本尊はここに祀られているが、元の山の里の方には「秋葉山本宮秋葉神社」が建てられている。
昨年は7年に一度の御開帳で、カラー版のお札をいただいた。
御本尊、とても可愛いのだ。
可睡斎は禅の修行道場なので、座禅や写経も体験できる。
また、精進料理教室や精進料理も頂くことが出来る。
すべて予約が必要なので、HPでご確認を。
眠れない方も良いようです。
春にはゆり園
初夏は牡丹
そして、春にはお雛様
遠州三山のひとつ。
油山寺、法多山と自分を見つける旅はいかがでしょうか。