2018年9月8日(土)~2018年10月14日(日)
開館時間:10:00~17:00(入館受付16:30まで)
休館日:木曜日
一般・大学生:1000円、小学生・中学生・高校生:500円
毎週土曜日は小中学生無料
今回の展示物は、和泉市久保惣記念美術館所有の6000点を超える浮世絵版画のうち150点ほどを展示している。
第1章 江戸に遊ぶ
江戸の人気浮世絵師が描いた江戸名物。
「鈴木春信」「鳥居清長」「喜多川歌麿」「東洲斎写楽」「歌川国貞」「歌川広重」
私は鈴木春信が好きなので、嬉しかった。
そして、広重が描いた「名所江戸百景」
第2章 東海道をゆく・北斎、広重の競演
広重は言うまでもなく「東海道五十三次」
北斎は「春興五十三駄」
街の様子を描いている「東海道五十三次」と、街の特産物や地元の人々を描いている「春興五十三駄」
それぞれが見て、感じた景色なのだろう。
第3章 富士をゆく 北斎・富嶽三十六景セレクション―静岡の富士を中心に
富嶽三十六景より11点が展示されている。
刷りものなので、沢山の作品があるため、色々なところで展示されている。
しかし、こんなにゆっくりと見ることができたのは初めてかも。
有名な「凱風快晴」「神奈川沖浪裏」「山下白雨」も並んでいる。
今回、私が一番驚いたのが、北斎の「田植図」
これは、佐野美術館が所有しているもので、今回は特別展示をしていた。
制作年は1843年、西洋画の方法を取り入れたという絹本着色の絵。
私はこの画法が好きで、北斎の娘「応為」が描いた、吉原格子先図を見たいと思っている。
もしかしたら、この作品も「応為」が描いたものではないかと思った。
ちなみに、佐野美術館では「着衣鬼図」も所有している。
9月29日には特別に見る事ができたらしい。
北斎が亡くなる前年の89歳に描かれた肉筆画である。
また、特別展示品には三島市指定文化財になっている、三島信用金庫所有の「三島宿風俗絵屏風」が展示されていた。
作者は小沼満英、江戸時代後期の作品である。
今の三島と比べながら屏風を見る。
三島大明神、今の三嶋大社である。
面白いことに、総門には仁王像がいる。
また、総門の奥に三重の塔が描かれていた。
小浜池も描かれている。
池に船が浮かんでいた。
昔はそれくらいの水量があったらしい。
広重と北斎、どちらが好きかと言えば北斎。
なぜだろうと考えた。
北斎の絵は、私が撮影したいと思う構図になっているのかもしれない。
見る者を引き寄せる構図なのである。