本屋で見つけて、本の題名とイラストで購入した。
生活が変化して考えることも変わった。
仕事をしているときは98%仕事の事を考えていた。
仕事が無くなった今「思わず考えちゃう」と言うことが私にも沢山ある。
著者のヨシタケシンスケさんは絵本作家である。
この本は著者が自分のスケジュール帳に描いた「思わず考えちゃったこと」である。
イラストで描かれた「思わず考えちゃったこと」にスケッチ解説が書かれている。
「ぼくのストローのふくろ」
自分はストローの袋をちっちゃくきゅっとたたむのに対して、くしゃくしゃとそのままの人。
自分の目の前にくしゃくしゃがあったらそれが気になってしまう。
別にいいとか悪いとかでなく飛んで行ってしまいそうだなと。
思わず「私もぉ~」と声が出る。
神経質な訳ではない、ただ気になってしまうのだ。
この本の中で、今の私へのメッセージだと思ったのは
「幸せとはするべきことがはっきりすること」
著者は幸せとは「何かを決めた瞬間が一番楽しい」と結果を出した。
たとえば、「今日は冷やし中華にしよう」みたいなとき。
「何かが決まっていない状態、どうしようかな、あれもできるし、これもできるしなっていう状態は、不安がつきまとう」
そういうことなのだ、何でも出来ることが幸せだと思っていたが、意外とそうではない。
「朝6時に起きて会社に行く」と決めた時の方が幸せなのだ。
選択肢が沢山あって不幸なときどうすればいいのか。
著者いわく「選択肢を強制的に減らしてもらう」
「あれとあれしかできないよな、ってことはこれとこれだけやっておけばいいんだよな」
そう、自分の出来ることをコツコツとやる。
それが幸せの近道だろう。
著者と私の考え方が似ているから「そうそう」と思いながら読んだ。
しかし、世の中にはこの考え方にイラっとする人もいるだろう。
著者も私もこの考え方をみんなに押し付けようとは思っていない。
だから「思わず考えちゃう」なのではないのだろうか。