minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

しだれ桜と大阪うまいもん

2007年04月06日 | 
 京都に前乗りしたカルメン・マキ&ミニmingaはお昼に円山公園で「しだれ桜」を観るために私の適当ガイドで八坂さんへ向かう。と、ところが八坂さんの正面はグレーのカバーがかかってしまって、修復中。仁王さんの雄大な姿も拝めないまま、横手の赤門から入り参拝。「今日、明日と良い演奏ができますように。」しっかりお願いしてきました。

 さあ、いよいよ20年振りくらいに見る「しだれ桜」と昔の恋人に会うようなウキウキ気分で八坂の奥へ奥へとずんずん人ごみを分けて歩いて行くと・・・あれ?しだれ桜は?
 柵の中に昔と同じ場所にあったがいつ頃からこんなにしょぼしょぼ~~~ん、って小さくなってしまったの?枝のあちこちがカットされていてとても痛々しい。あんなに大きかったしだれ桜が今はこんなにおじいさんになっちゃって・・・とほほ、かなりショック(涙)。「何事にも栄枯盛衰があるんぜょ。」坂本龍馬の銅像が私に語りかけた・・・ような気がした。

 京都から高速で1時間、大阪の繁華街・心斎橋「SOMA」のオープニングライブ。初めての場所っていつも緊張感が漂って、このドキドキ感がたまらなく気持ちいい。お店は白と黒のチェックの床で思わず「チェックメイト!」って言いながら歩きたくなるような冷たい造りだけど、音創りは良かったので、繊細なところまで聴き合えて演奏は素晴らしかった。この調子で明日の京都も楽しみ♪♪

 「大阪に~は~、う~まいもん、いっぱいあるんやで~~~♪」と思わず、楽屋で口ずさむ。マキさんの友人Mさんがおいしい、それはおいしい「たこ焼き」を何種類も買って来て差し入れしてくれたのだ。たこ焼きに目がない私は本番10分前というのも忘れ、あぢあぢ、ハフハフとむさぼり食ってしまった・・・。

 1曲目のインストが始まり、サックスを吹こうとするとソースの匂いがむあ~ん、とせりあがってきた。ま、まずい。あんなに「歯に青のり」には気をつけてたのに。胃の中から溢ルルたこ焼きの匂いにウ~っとなりつつソロをとるのはかなり苦しかった。以後気をつけよう(って、今頃か?)。

 演奏後もMさんは私たちをスペシャルなお鮨屋「鮨一」へと案内してくださった。彼女は道頓堀でお店をやっている方で、道頓堀の姉御。マキさんと姉御についていけば、こわいもんなし。このお寿司屋さん、ガラっと扉をあけるとすぐカウンターで4人座って満席。特別に予約してくださっていたので私たちは貸し切りで食べさせてもらえたけど、どこかの偉そうな鮨職人とは違って、優しくてハンサムで謙虚な感じのお兄さんが次々とおいしいお寿司を握って下さる?ひらめキモ付、あなご、どろエビ(頭は軽くあぶって食す)、ウニ、サザエ、赤貝のあぶり、うなぎ、いかの塩で食べるお寿司・・・・etc.これでもかっていうくらいたらふく食べてお腹いっぱい。う~ン、幸せ。こんなおいしいお寿司、一生に何度食べられるかしらん。『これが本当のウニの味だぞ!』と廻るおすしばかり食べているウニ好きの息子に食べさせてやりたい(涙)。大阪うまいもん、恐るべし!大満足の一日だった。

 しかしなんといっても、まだ帰り道に「あ、うまそ~。」と言って<たこせん¥200也>をホテルにもって帰る利樹の食欲が一番恐ろしかった・・・(汗)。