minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

西荻ぎゅうぎゅうの巻

2008年03月12日 | ライブとミュージシャンたち
藤井郷子オーケストラが西荻あけたの店に出演!?「なんで~~~?」とメンバーの突っ込みが入ったが、単純に「他が空いてなかったのよ~。」

あけたの店、何年振りだろう?昔はいろいろとあったけど、このお店に近づかなくなって10年以上経つなあ。相変わらずの入り口。暗い階段を降りて行くと、あ~懐かしいトイレから漂うクレゾールの匂い・・・w。

リハーサルが終わるとじっとしていられない空気の悪さで、思わず外に飛び出す。あれ、角の質屋がなくなっている。昔通った庄屋の通りが石畳になっていてこじゃれた小径に変っている。ひえ~~~ずいぶん来ない間に!と驚きながら散歩していたら可愛いアジアン雑貨店「ぞうのはな」を見つけてしまった。まずい、まずい、まずいぞ~~と思いながら店内に吸い込まれるように入ってしまう・・・4、5着ほど試着して、赤字申告も終わった勢いで、気がつけば1万円以上のお買い上げ。ついでにそこで買ったシャツをさっそくステージで着用する事に・・・。

アケタに戻ると狭い狭いステージの前にぎっしりとお客様が座っていた。当然ピアノは使えずピアノの奥にトランペットが3人ぎゅうぎゅう詰めで、藤井さんは指揮だけに専念。店内の半分までミュージシャンが陣取り、対抗戦が始まるかの如く、ちょうど同じくらいの人数だ。アケタの店が満員御礼というめずらしい光景?

当然マイクもなし。それでも、生音を小さめに私と和泉君はめずらしく気を使った。それほど、目の前がお客様だったから。新入りのカナダ人(といっても日本に7年住んでいて日本語がぺらぺら)のノイズ系ギターリスト(なんたら、チュルコだったか?何度聞いても名前がどうも覚えられない・・(汗)。)が私の真後ろにギターアンプを置いて、ギーコギーコと金たわしでこすっているが、生音にあわせるような気遣いも見せているから耳は痛くならなかった。気を遣ってくれて感謝。

しかし2セット目に弦が切れたらしく、ネックから新しく取り替えたばかりの弦がピンピン飛び出して私の手に当たる。「スミマセ~ン。」「いいけど、金たわしとか卵スライサーとかねじ回しまであるのに、弦切るハサミはないの?」「そうなんです、今日ハサミだけ忘れちゃった。」右からはピンピンの弦、そして後ろから左の隙間に向かって飛んで来るトロンボーンのスライド。まったく、凄い状況。演奏後、トロンボーンのT君が「すみません、何度もぶつかってしまって。」
「いいけど・・・それより私の頭上から唾がポタポタと落ちて来るのをよけるのが大変だったのよ。」「す、すいませ~ん(汗)。」

久しぶりのあけたの店だったが、一番驚いたのはステージの真上にある黒い梁に昔から貼ってあった「缶詰、豪華皿移し替え400円!」というのがなくなっていた事だ。店を取り仕切るS君に「あれ、どうして無くなったの?」と聞くと「いやあ、さすがにアケタの店のお酒も値上がりしたから、値段を書き換えるんではがしたんですよ。ずっと400円で通してきたけど、500円にしました。」そうだよね~、と納得。

しかし、店内に長時間いると禁煙にもかかわらず喘息の発作がでてきてしまうのには参った。やはり次回出演する頃には空気清浄機でもつけて頂かねば・・・。