minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

藤井オケのオモロい人々

2008年10月01日 | 家族の日常
昨日はピットインで藤井郷子オーケストラだった。はちゃめちゃなミュージシャン達の集団でまるでサーカス団。団長のような藤井さんがメンバー紹介を始めるとこれがまた長丁場。大変な事になる。

ドラムのH君の場合。彼はイケメンジャニーズ系ドラマー。衣装もこのオーケストラでは異色の超派手銀座ホスト系ジャケットを着たりするので、藤井さんから「そんな衣装、どこで買うの?」とステージ上でよく弄られている。昨日も「彼は先日、渋谷のブティックで洋服を見ていたら、隣に同じ服を見つめている人がいて、よく見たら、美川憲一だったそうです。趣味が同じなんですねえ。」と紹介。

演奏後、H君との会話。
「あの話、本当なの?どこの店?」
「本当なんです。クロコダイルの上のブティックで、よく覗いているんですが高いからめったに買いませんヨ。」
「へ~。でもこの頃は一時より洋服が地味になったね~。」
「そうです、このバンドではなるべく自宅で着ている地味なものを着てます。何を言われるかわからないから・・・。」
「わかる、わかる、私も藤井さんの仕事ではなるべく地味な洋服を着ているのよ!」と二人で頷き合うのだったw。


最近藤井オーケストラに加入したカナダ系ギターリストのチュルコ君は日本語ペラペラ。
チュルコ「譜面がありませ~ん。」
郷子「あれ、『飛不動』でしょ?何度かやっている曲だから、あるはずだけど・・・。」
チュルコ「あ、これか、ローマ字で『Tobifudo』って書いてあるから解らなかったんだ!」
郷子「にくったらしい外人!」

おとぼけトロンボーン隊の3人組。Nさん以外は、代々いろんな個性の持ち主が入れ替わり立ち替わりしているパートだが、超美人の彼女にふられてパーマをかけてきたT君は酔っぱらっているのかリハーサルからミス連発。「ぜんぜん譜面が追いつかないや~。」と暢気な一言。また、飄々とした顔で「このソロの部分、緊張して吹けそうもありませ~ン。」などと小学生のような泣き言を言うK君。「大丈夫、ここは俺のソロだからね。」と横でなぐさめるNさん。困った顔が楽しみで、わざとTBのソロパートを書いている、藤井さんの嬉しそうな顔。やはり藤井さとこでなく、サド子だな、と確信。かくしてTB隊のソロパートではどんな事が起きるのか、本番中も全員の注目を浴びる事となるのであります。

このバンドの極めつけはやはりなんといってもサックスの泉君。ステージで焼酎を飲みながら演奏するのは慣れたけど(苦笑)、今回は「チーズ鱈」まで持ってステージにあがっていた。藤井さんの長いメンバー紹介の時用か。「紗知さん、食べます?」って本番中に言われても・・・(苦笑)。

最後に初めて証されたNYナンキン虫事件。田村tpさんと藤井さん(ご夫婦)が先月20日にNYに行って、いきなりナンキン虫にさされてレコーディングもライブもキャンセルして散々な目に合いながら帰国してきたという話。カナダやロスが発祥らしいが、今、全米でナンキン虫大発生らしい。10日経ってようやく治まったけど、と腕などを見せてもらったが、水疱瘡のあとのようなものが点々と・・・。「痛みはないんだけど、痒くてぶつぶつが気持ち悪くて本当に大変だったのよ~。」こわ~~~い。

真面目にやるのがアホくさくなるようなバンドだけど(苦笑)、ひとつくらいこんなオーケストラがあってもいいですかねw。50周年を迎える藤井郷子さん、団長としてこれからも猛獣たちを引っ張って行ってくださ~い。