minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

第2の心臓?

2009年07月01日 | 家族の日常
時間さえあればウォーキングをし、大量の汗をかき帰ってからシャワーを浴びて、そのあと練習というストイックな日々を過ごす利樹。私といえばビデオの編集にはまったり、洗濯物を取り込んだり、夕飯の支度をしたり、村上春樹の「遠い太鼓」を読みながら「ああ、絶対イタリアだけは住みたくないなあ!あの女癖の悪い首相も、さもありなん!」などとテレビのワイドショーを見てぶつぶつ言いながら・・・家事とレッスン以外はパソコンのそばから離れられない日々。

「知ってる?『ふくらはぎは第2の心臓』って言われているんだぞ。紗知のように歩くのが嫌いだと、あとあと大変な事になるよ。絶対にウォーキングとか有酸素運動をしたほうがいいよ。」

子持ちししゃものようなご自慢のふくらはぎをぴくぴくさせながら言い放った。

「ええ?ふくらはぎが???運動なら水泳に時々行ってるからそれでもいいんじゃない?」
「いや、水泳は有酸素運動には入らないって説もあるくらい、上手く泳げる人はあまり運動にならないんだよ。」

そういえば、殆ど足は使わないから、いくら泳いでも殆ど疲れない。ふ~~~ん。ちょっと納得。

という事で、本日は意を決して(ってそれほどオーバーなものでもないけど)靴下&運動靴を履いてウォーキングに出る事にした。

今日は曇っているのでウォーキングにはぴったりの気候。それでも1時間くらいの距離はかなり汗をかく。息子が昨年まで通っていた中学校の裏を通り、ブラバンの練習の音が聞こえてきたり、体育館ではバスケの選手達が練習していたり、そういうのを楽しみながら、緑いっぱいの暗渠(あんきょ)をず~~~っと歩くのは気持ち良い。沈丁花が枯れはじめ(それでも良い匂い)、その代わりに「今度は私の番!」とばかりにあじさいが色とりどりに咲き出している。暗渠って池袋に嫁に来るまで知らない言葉だったけど、川を埋め立てて散歩道にしたものを言うのだ(知らなかったのは私だけか?)。

暗渠のところどころに意味不明の裸の赤ちゃん像が置いてあったり、幼稚園の前だけ可愛いアートが書かれていたり、誰も寄り付かないぼうふらだらけの池があったりと結構飽きない。時々痩せこけたノラ猫がパン屑を食べていたり、大きなカラスがベンチに止まっていて目があって思わずふせたり、薄汚れたぞうきんがあるな~ってよく見たら、浮浪者のおじさんが寝ててびっくりしたり・・・さすが池袋。

ただ歩くという行為は私には無理なので、目的を目白のケーキ屋に設定。ここのバレンシアケーキが大好物なので、それを買いに行くという目標をたてる。目白駅近くになると豪邸が立ち並び、さすがに浮浪者のおじさんは寝ていない。おしゃれな家とか、由緒正しきお屋敷などを鑑賞しつつ、ケーキ屋へたどりつく。

久しぶりに行ったらバレンシアケーキがなくなっていた。しかも値上がりしている!ぷんぷん。仕方ないのでよく似た形のレモンのケーキを購入して元来た道を帰る。

レモンのケーキもとても美味ですっぱさと甘さがこの季節にふさわしい爽やかな味だった・・・でも、散歩で消費したカロリーを考えれば・・・(汗)。ま、それよりも『第2の心臓』を鍛える為と思えば・・・カロリーなんて関係ないか。


何してんねん?と思わずつっこみたくなる赤ちゃん像