お釈迦様の誕生日を稚児行列で祝う花まつり。神社仏閣の多い福井ではあちこちの寺社でやっています。お釈迦様のお母さんが、夢で白い象を見たらお釈迦様が生まれたという言い伝えに基づいて、白い象を引いて、きれいな衣装を着た子供たちが行列するやつですね。
せっかく幼い子を連れて福井にいるので、せっかくなので体験しよう、どうせやるなら永平寺で、ということで、永平寺の花まつりに参加しました。
まずは11時頃に集合して、化粧をしてもらい、衣装に着替えます。子供にしてみれば何をされているのかさっぱりわからないと思いますが、うちの息子は気が弱いからかこういう時はおとなしくされるがままになっていました。
女の子は頭に煌びやかな冠を乗せ、蝶々のような羽もつけてきれいに着飾っています。男の子も、昔の貴族のような烏帽子をもらうのですが、歩きにくくて息子は諦めました。
白い象を引いた行列は、門前商店街から永平寺境内までの約500mくらいでしょうか。それまでに散歩もしたので結構へとへとのはずですが、みんな歩いているので息子も頑張って歩きました。
最後は、永平寺境内の、なかなか外からは入れない山門で、修行僧が40人くらいお経をあげてくださっている中、くらいの高い和尚さんが洒水(霊力を持ったお清めの水をつけること)をしてくれます。
甘茶もいただきました。お釈迦様の誕生後、天から甘い水が降って来て産湯にしたという言い伝えに基づくそうです。この甘茶、お茶を甘くしているのかと思っ たら、アマチャというガクアジサイのような木の葉を発酵させてつくるようで、ノンカロリー、ノンカフェイン、歯周病に利くなどの効果もあるようです。
3歳の息子も無事頑張って歩いたし、ありがたい気分になりました。合掌。
3/14の土曜日、北陸の人々が心待ちにした新幹線が開業しました。開業日の様子を見に、金沢、富山、新高岡駅に行ってきました。
いつものように、サンダーバードで金沢へ。ここまではいつも通りでしたが、金沢の駅は全く様子が違っていました。まずコンコースは凄い人混み。新幹線改札前では、加賀友禅姿の女性がお出迎え。
また、コンコース内の特設ステージでは、伝統芸能の加賀萬歳を演じたり、ピアノコンサートをやったり。
富山までの短距離北陸新幹線「つるぎ」も、とりあえず乗ってみたという地元の人が多いようで、結構混んでます。富山までは20分ほどで到着。
富山駅ではチューリップとおわら風の盆でお出迎えがありました。
しかし、改札の外には、入場券を買うための長蛇の列が。「最後尾」という看板を持った警備員もいます。
改札口の目の正面には、市電が乗り入れています。こちらも、無料乗車券を配っていたこともあってか、乗るために行列ができていました。
富山駅は、構造だけでなく、外見もすっかり変わりました。ちなみに、新幹線駅に市電が乗り入れるのは初めてとか。
その後、駅前ビルにあった「ちんどんやミュージアム」、薬膳カフェ併設の「くすりミュージアム」を覗いてみました。ケロリンの風呂桶もルーツは富山なんですね。。。
その後、この日が運行初日となった「愛の風とやま鉄道」に乗って高岡へ。城端線の新高岡駅が改札もない無人駅だったことに驚きながら、ホームから降りると、目の前が新幹線の新高岡駅でした。伝統工芸ギャラリーやパンフレットコーナーも充実していました。
ちなみに、ここでも入場券に行列ができており、「ようやくできたので乗ってみたい!」という地元の方の熱い思いを感じました。
富山も金沢も、人込みの中に浮かれた気分を感じました。これと比較すると、福井は寂しいですね・・・。
先の日曜日、池田町の新保スキー場が今シーズン最後の営業日というので、そり遊びに来ました。この日は、今シーズンの感謝を込めてということで餅つき大会もあり、子供たちも臼と杵での餅つき体験をさせてもらいました。
3月第二週ということで、池田町に向かうまでの道の脇にはほとんど雪もなくて心配したのですが…やはり池田町に入ると結構残ってました。新保スキー場は、 国道から徒歩30秒という近さのスキー場で、ファミリースキー場という名称からもわかるように、小さい子でも安心して遊べるスキー場です。まあ、リフトが一本しかない(多分)ので、初心者か子ども以外にはお勧めできませんが。
3歳の息子は、昨年の初めは怖がっていたそりも、今年はすっかり怖がらずに乗っています。今回は、頑張って自分でそりを持って山の上に上がりました。これ も成長ですね。また、そりに乗らずに、ゴロゴロと斜面を転がり落ちて、一人で遊んでいました。(空いているスキー場だからこそできる・・・)
乗り物好きだからか、リフトに乗りたい!と言っていたので、来年チャンスがあればスキーを履かせてみたいと思います。このスキー場なら、ファミリーが大半で、のんびり広々しているので、デビューできそうですが・・・。
今日は、森のようちえんの雪遊び編in勝山恐竜の森。
恐竜博物館の隣の山へスノーシューを履いて遊びに行きました。スノーシューは2回目で、少しは雪の上を歩いたものの、雪山の斜面が急で登れず、すぐに諦めてしまいました。
その後、雪に覆われた森の中をお散歩。すぐに「疲れた、抱っこ―」と言い出して集団から遅れたので参りましたが、何とか頑張って歩かせました。オヤツを補給した後は、雪合戦をしながら歩いたり、坂道はそりで滑り降りたりして何とか完歩。
そしてボールの中に雪を詰め、牛乳と砂糖とバニラエッセンスを入れて雪の上で転がし、アイスクリームづくり。この時点で3歳の息子は完全にバテテ座り込んでいましたが、またもやアイスを食べて復活!雪に覆われた恐竜の上に乗って楽しそうに遊びました。
その後、おにぎりを食べてそりゲレンデでそり遊び。一人でも、お父さんと二人乗りでも、とても楽しそうでした。
この時点でかなり疲れていたはずですが、せっかく年に一度の勝山左義長祭の日なので、祭を見に行きました。大人から子供まで、赤襦袢を着てやぐらの上で軽快な調子で太鼓をたたくのを眠い目をこすって見つめていました。
今日はパパとたくさん遊んだねーと寝る間際に自分でも言っていたので、かなり満喫したんだと思われます。
今日は昨日とは別の農園の集まりで味噌づくり。本来は畑で育てた豆を使うのですが、今年は不作で大豆があまり取れなかったので、生協で買って調達しました。
まずは大豆をゆでます。ある程度柔らかくなったら、圧力鍋で蒸気が噴き出してから5分ほど煮て、潰せるほど柔らかくします。
その後、パスタマシンで大豆を潰します。昨日は杵と臼でしたが、これだと一瞬で潰れます。しかも糸状になって出てくるのが子供は面白いようで、大豆を押し込む作業をやりたがります。
次に麹と塩と、潰した大豆をよく混ぜます。
硬い場合は大豆の煮汁を加えつつ、程よい柔らかさになったら空気を抜いて味噌玉を作り、樽に入れていきます。
最後に味噌の表面に塩を敷き詰めてカビが生えないようにして完成。
お昼には、ジャガイモを潰して作ったジャガイモ餅と、イノシシ肉の燻製のダシが利いたスープをいただきました。里の恵みと人の手間がかかったスローフードを満喫した一日。
昨日は、雪の降る中、福井市内のさかい農園さんのビニルハウスで味噌づくり。子供たちは飽きたらヤギや鶏と遊ぶことができ、子連れでも安心です。
まずは豆をじっくり薪で蒸します。ゆでるより水っぽくならず、豆のうまみが凝縮されるらしいです。
その間に麹米を手でほぐします。こちらの農園でとれた米をJAの直売所に持ち込み、麹にしてもらったそうです。
次に、蒸しあがった大豆を臼と杵で潰します。最近は、ミキサーやパスタマシンで大豆を潰す味噌づくりを体験してきましたが、臼と杵で昔ながらに潰すのは何 年か振りです。この方が大豆の粒々感が残り、絶妙な味わいになるようです。腕はもちろん疲れますが、手間と時間をかけるほど安心でおいしいこれぞスロー フード!
その後、潰した大豆と麹、塩を混ぜ合わせます。
水分が足りない時は水を加えて混ぜていきます。よーく混ざったら、容器に詰めやすいよう、空気を抜きながら味噌団子を作ります。子供たちも参加。三歳の息子も、こぼしながらもこねくり回していました。
やがて、容器に詰めてビニルで密封します。味噌の上に昆布を敷くとダシも出ると教わったので、今年はこれを試してみます。夏を越すまで、冷暗所に保管して…。楽しい味噌づくりで秋の楽しみができました。
先日の大雪の翌日、冬の「森のようちえん」のイベントがあり、福井市美山の森に雪遊びに行きました。
まずスノーシューを履いて、誰も歩いていない森の雪の上を歩いて行きます。長靴だと、柔らかい雪の中にハマってしまう(福井では「ゴボる」と言います)のですが、スノーシューだと「かんじき」のように力が分散されるのか、ゴボらずに歩くことができます。
子どもはすぐに「疲れた、抱っこ―」と言いましたが、他の子供が歩いているのを見せたり、「もうすぐそり遊びできるよ」となだめたりしてなんとか15分ほど山を登りました。そして斜面でのそり遊び。最初は怖そうな表情でしたが、意外と怖がらずに何度も滑っていました。
その後、平らな所まで戻って、今度はアイスクリーム作り。プラスチックのボールの中に牛乳と三温糖、バニラエッセンスを入れ、隙間に雪を詰めます。
その後、そのボールをみんなで10分ほど雪の上で転がすと…冷やされてアイスクリームが出来上がりました!
結構雪の上で運動したので、冷たいアイスが美味しかったです!
息子に「何が楽しかった?」と訊いても、「アイス!」と言ってました…。
福井ならではの外遊び、できるだけ多く体験させたいものです。
金曜日の夜は福井の大安禅寺で月一回行われている「寺ヨガ」に行ってみました。
普段は座禅や法話が行われる講堂で、20代から50代くらいの25人ほどが参加して行われました。体が硬いことでだれにも負けない私はヨガ初体験でしたが、インストラクターのかけ声に合わせてできる範囲で体を曲げたりのばしたり…。3歳の息子がじゃれついてくるので、なかなか思うようにできませんでしたが、体を伸ばしたり、呼吸を整えたりして、マイナスの気を出しプラスの気を取り入れることができた気がします。
ヨガの後は、副住職のご指導で座禅体験。半年ぶりの座禅でしたが、1週間の終わりに法話を聞きながら無心に座るというのも、リフレッシュで来て良い体験でした。
翌朝は、近所の護国神社で朝参り。無料で拝殿内の朝のお勤めに参加できるほか、神主の方のお話を聞きながら朝粥をいただき、さらに近所の整体の先生によるお灸・健康教室があります。
前の晩、仏像の前で座禅をしたこともあり、拝殿でのお参りの際には、神様や仏様の前で首を垂れる・合唱するというのは、謙虚になって自分を見つめなおす機会だなあとつくづく感じました。人混みにまみれている都会ではなかなかそのような時間が持てませんが、福井では神社や寺がこのようにコミュニティに根付いており、そのような機会を身近に体験できます。
小豆粥も美味しくいただき、整体の先生の指導でツボを押したり、ツボにお灸をすえたりして、すっきりとした週末を迎えることができました。
白山信仰の最大の拠点として中世に栄えた福井県勝山市の平泉寺白山神社。多い時は6000の僧坊が立ち並んでいたそうですが、加賀の一向一揆の焼打ちにあい、今はきれいな苔と古い佇まいの鳥居と拝殿・本殿がひっそりと残る空間となっています。