
明るい光の中、夜と同じように、手・肩・額・腰と重たい竿灯を回していくのはなかなか見事。目の前で、弓のように竿灯をしならせながら掲げるのはすごいなー…と思っていたら、バキっと折れた。やはり、迫力&臨場感満点。額の上に載せている竿灯が折れた人は、顔面血だらけでした。。。

秋田城址である千秋公園の周りのお堀には、大きな蓮が咲き誇っていて、季節を感じさせました。

八戸から移動して弘前へ。弘前では、ねぷた祭りを見物。
ねぷた( 青森ではねぶた)とは、旧暦の七夕に行われた精霊流しと、睡魔を追い払う火祭りが起源らしいです。
さて、弘前のねぷたは、歴史上の物語の人物画などが描かれた扇形の山車が、「やーやーどー」とい囃子や太鼓とともに、街中を練り歩きます。
城下町弘前といっても、それほどネオンや高いビルもないので、暗い夜の街にねぷたが映える風景はなかなかです。ねぶたはそれぞれの町内や保育園ごとに制作・引き回ししているため、それぞれの町内会や団体の思いが込められているんだなーと思います。
ねぷたを見た次の日は弘前の市街散策。
日曜にやっている朝市もあるし、無料の自転車も借りられるし、なかなか便利で見どころも多いです。
まずは津軽藩の城下町ですから、やはり弘前城散策。桜祭りの写真で有名ですね。緑葉の桜の木がお城の周りに5000本もあり、桜の時期の壮観さを伺わせます。天守閣の周囲に入るのは有料とのことでしたが、早朝に行ったら無料で散歩できました!
さらに、武家が信仰した仏教が盛んだったと見えて寺町があるほか、東北一美しいといわれる五重塔もあります。寺町の近くでは、ほほえましいキャラクターを彫って看板代わりにしている石材屋や、珍しい六角の御堂もありました。
弘前は、歴史と風情が感じられる街と言えそうです。
津軽藩時代の歴史が残る弘前の街。一方で、明治維新以降は、欧米に研修生を派遣するなど、積極的に洋風文化を取り入れた街だったようです。
街のいたるところに、その頃の洋館が残っています。 青森銀行や図書館の建物は資料館になっていますが、教会のように今現在もそのままの目的でつかわれている建物があります。
街の中に教会がこんなに多く残っているのも珍しい気がします。中に入ると、やはり祈りの空間で良い「気」が流れているように思えます。
沖縄は、 琉球~ヤマトゥ世~アメリカ世~ヤマトゥ世と時代が移り変わる中で、さまざまな文化を吸収・融合させ、独自のチャンプルー文化を築きましたが、それに比べ ると弘前は、和の文化と洋の文化が入り混じることなく併存し、互いを引き立たせつつ両方を味わえるという魅力を醸し出していると言えそうです。それは、人 々の気質によるのか、歴史や土地柄によるのか、興味深いですね。