「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

2007年09月29日 | 「つながりの旅」とは?
旅が好きだ。あちこち旅してきたし、
これからも旅を続けていく。

そんな思いを漠然と抱いてきたけど、
そもそも何で旅が好きなのか考えてみた。


旅とは、私にとって、未知の人や場所と出会い、刺激を受けること
非日常の空間で、日常生活を振り返る契機となること

旅を通して、人が新たな人、その土地の自然環境や文化、
新たな自分の側面に出会うことにより刺激を受けて、
旅から帰ってきた後も元気になる、行き方を変える、日常が変わる。
そして、ツアーに参加する人も、訪れた人を迎える地域も元気になるとよい。

これまで各地を旅して培ってきた出会いを通して、
そんな旅(ツアー)を企画・紹介(プロデュース)したいなあ。

沖縄東海岸

2007年09月11日 | 沖縄の旅案内
仕事で東海岸方面に行ったついでに、散策してみた。
沖縄本島は、西海岸に大動脈となる国道58号線が通っているので、
太平洋に面した東海岸は、普段なじみがあまりない。

まずは、沖縄市高原にあるベーカリーカフェ「マルコポーロ」で食事。
パン屋なので、パスタにパンが3種類、6~7切れついてパン食べ放題で、
630円。今日はイカ墨パスタを食べました。味もなかなかオイシイ。
・・・打ち合わせ前に歯が真っ黒になっちゃったけど。

その後、仕事の後、干潟埋め立ての是非が問題になっている
泡瀬干潟を見に行った。

手前にマングローブがまばらに生え、水鳥が戯れ、
奥には津堅島が見えている。その間に、
青い海の中を工事用の仮設橋が延びており、
トラックが土砂を運んでいる。

道端のたて看板によると、
「貴重な干潟を守るため、沖合いに人工島を作ります」
「消滅する干潟の面積は、全面積の1%以下です」
とのこと。

なんか、いかにも、
「環境は保全されるので、工事は悪影響を与えません。」
と言っているようで、白々しくみえる。

さらに、どうみても埋め立て計画を示しているのに、タイトルは、
「泡瀬干潟の保全」となっているし、工事の主体者が書いていない。
なんだこりゃ。

埋め立ててつくられたと思われる隣の埠頭では、
古タイヤや鉄くずなどの廃棄物が山と積まれて悪臭を放ち、
処理する作業員は皆マスクをしていた。

「何が何でも自然を守れ、開発反対」、という気はないが、
貴重な干潟を埋め立てても、こんなふうにしか活用されないんじゃ、
埋め立てられた干潟の生き物も浮かばれないし、
人間のエゴで壊した環境に申し訳ない気がする。

そして、遠く港越しに見える米軍の施設は、
皮肉なことに見た目は緑と白浜が残っている。

本当にこのまま干潟を埋め立ててしまっていいのだろうか。
二度と元に戻せない選択をする前に、立ち止まって考えても良いはずだが。

雨の日の沖縄の過ごし方

2007年09月10日 | 沖縄の旅案内
先日、朝起きたら大雨。
仕事に行くのに、いつもの自転車を諦め、
家の裏の坂道を登ってバス停に行く途中、
首里の崖から沸いてくる水を集めた水路があり、
いつも小川程度の水が流れているが、
そんな日はゴウゴウと滝のように流れている。
これじゃ、下流の国際通りで氾濫も起こるはずだと妙に納得。

雨なので、海でのんびりするのは諦め、
美味しくて雰囲気の良いカフェでのんびりすることに。
インターネットで見つけた北谷の和風カフェ「宇(そら)」に行こうと北へ向かう。

が、途中で電話すると、「この電話は現在使われておりません」と案内され、
沖縄によくある、いつの間にか廃業、というパターンかと思いがっくり。

どこに行こうかと暫く途方にくれた後、よくみたら、
電話番号が一桁多い11桁になっている。
何かおかしいと思い、市外局番の後の0を抜かしてかけてみると・・・
かかった!結局は、これも沖縄によくある、掲出の間違いか・・・。

目指すカフェに辿り着くと、小さい民家を改装したそのカフェは、
こじんまりとして落ち着く感じ。

野菜中心の大皿料理と飲み物がバイキング形式で、
さらにおにぎりと肉・魚一品、デザート盛り合わせがついて
1,000円。のんびり、ほっこり、美味しくて幸せな気分に浸れます。

食後は、北谷のサンセットビーチを散歩しました。
海に面した人口海岸ですが、周りの街路も広々として散策には
気持ちよいところ。足湯もあるのでのんびりできますね。

天気はいまいちでも、楽しみの多い時間の過ごし方でした。

三線教室と地域密着

2007年09月06日 | 沖縄の旅案内
今まで、スケジュールが合わずなかなか行けなかったが、
今日は念願かなって仕事の後、
家の近くのサンシン教室に行った。

初級レベルの方7,8人のこじんまりとした雰囲気で、
丁寧に教えてくれた。

何よりも、地元の方同志のお話の中にまぜてもらったようで、
地域社会に少しだけ入れてもらったような気がして嬉しかった。

昨日も、公民館の講座に行ってきたが、
このような機会に地元の方(年配の方が多いけど)と
なるべくお話して、少しでも地域社会に入り込むようにしたい。

全島エイサー!

2007年09月03日 | 沖縄の旅案内
待ちに待った全島エイサー祭りに行きました。

去年、沖縄旅行ついでに見たら、もうエイサー太鼓の暑い響きに魂を揺さぶられ、
来年も絶対見に来ようと誓ったら、その願いがかないました!

しかも今日は渋滞の心配も無用な送迎バスツアーに参加。
今年から一部指定席になった正面スタンドは完売とのことで、
16時に会場についた頃には結構な人出。

伝統的で渋さと統制の取れた動きをする平敷屋エイサーもよかったけど、
やはり私は、北谷やコザの勇壮で躍動感のあるエイサーが好きで、
沖縄市東青年会や北谷町栄口エイサー、そして有名な園田エイサーなんかは、
食い入るように見つめてしまいます。

そして沖縄の祭りには欠かせないオリオンビール。
隣のビアフェストのお陰で、生ビールが一杯250円。
やー、これは幸せ。大満足。

最後の園田エイサーの頃には客席も大興奮で、二、三人の子供と大人が
舞台脇で踊りだし、終いに子供は演舞場の中央を駆け巡ったり・・・。

そして圧巻の最後の大カチャーシー大会。
今までのエイサー隊と幾人かの観客が躍るのかと思ったら、
周りの席にいた観客があれよあれよという間になだれ込み、
あっという間に、グラウンド上には数百人~千人の人が乱れ踊る・・・。
ラッシュ時の新宿駅のような人ゴミを見るのも久々。

そして最後は花火で締め。
九月に入ってももちろんまだ暑いけど、
7,8月の盛夏を締めくくるのに相応しい祭りでした。

語り継ぐこと

2007年09月02日 | 沖縄の旅案内
記録映像「島クトゥバで語る戦世」を見に行った。

この映像自体は、失われつつある沖縄戦や沖縄文化について、
数百人のお年寄りに方言で語ってもらう姿を映像として残す膨大なプロジェクトで、今日の映像は、そのうち、住民の集団自決についての語りを特集したものだ。

教科書検定で、集団自決についての日本軍関与記述が削除されたことに対し、
沖縄の全市町村議会が検定撤回を求め、
9月に県民集会が予定されているのにあわせた企画と思われる。

衝撃的なのは、戦後62年も経つのに、80歳近いお年寄りが鮮明な記憶として詳細に語ってくれること。中には、語りながら当時の情況を思い起こすのか、言葉につまり表情を曇らせる方もいる。それだけ、凄惨で忘れがたい日常の中に身を置いていたのだろう。

ひめゆり学徒隊の生き残りの方からの証言を集めた記録映画「ひめゆり」を見たときも思ったが、体験した方の生の声を聞くことは、時代的・空間的に離れていることをシェアするまたとない機会である。

先日、ヘリパッド移設問題で揺れる高江集落の現状報告会に行った妻によると、
自然への影響についての分かりやすい著名な大学教授の話よりも、
その集落で実際に座り込みをしている方の苦労話が一番心に残ったとのこと。
そのような社会問題には今まで関心を払わなかった妻も心を動かされる程のものであったらしい。

高江辺野古など、現在おきている問題に対しては、
自ら知る努力をする、人に伝える、行動に参加するなど、
自分の立場でできることを日々積み重ねていくことが求められている。

過去の戦争などについても、現在生きていらっしゃる方の声や文献を通して追体験し、同じ過ちを繰り返さないために現代でできることを、一人一人が考え、
時に行動に移していかなければいけないと思う。