福井県は、近世、越前の国と若狭の国に分かれていました。
今でも、天気予報などでは、木の芽峠を境に、福井県を嶺北地方と嶺南地方に分けますが、
これがほぼ越前と若狭の区分に一致します。
(越前=現在の北陸電力管内、若狭=現在の関西電力管内の区分ともなっています。)
ただ、敦賀市だけは、昔は越前でしたが、今は嶺南地方に分けられます。
さらに歴史をひも解くと、明治の廃藩置県後、今の福井県にあたる地域は、
福井県(のち、足羽県と改称)と敦賀県に2分されていた時期もあり、
この二つが統合して(福井県ではなく)敦賀県と呼ばれていた時期もあったそうです。
その後、敦賀県は、北部が石川県、南部が滋賀県に分割され、今の福井県に当たる区分が一旦消滅、
明治14年に、ほぼ今の福井県ができたそうです。
こうやってみると、昔も今も、京阪神と北陸を結ぶ交通の要衝で、北前船の寄港地としても栄えた敦賀って、
福井県の中で独自の位置を占めますね。