首記の本を読んでの印象に残った点の自分なりのまとめです。
・観光振興、観光資源整備といっても、肝心なのは「人づくり」。「人」は最大の観光資源。一方、いくら魅力的な人がいても、相手に魅力を伝えられないと、その価値はないに等しい。⇒「おもてなし」
・観光振興を謳うなら、まずは、観光まちづくりのコンセプトや、観光客受け入れのルールづくりから。自分たちの地域は何を最大の売り物にしていくのか=観光地としてのコンセプトづくりと誘客戦略の構築から始めるべきで、それも行政も地場企業も旅館も、さらに地域住民も、地域全体の合意形成のもとに一緒になって取り組むべき。
・賑わいの場づくりが肝心…たとえ一角でもよいから、地域文化を漂わせる個性的なまちが表出されているかどうか、賑わいの場がつくりだされているかどうか…地域の人々が自分たちの地域に誇りがもて、住んで良く、訪れて良いまちづくりを実践している様子をちょっぴりでもいいから表現できているかどうかが大切。
・これからの観光まちづくりは地域内に存在するあらゆる機能との連携を考えていくべき。地域を支えるあらゆる職種の分業化こそが地域活性化につながる。
・これからの地域ブランドづくりや観光まちづくりは、地域が主体となって多様な地域資源を発掘し、それを有効活用することで地域を支える産業を活気づかせ、歴史・文化的資源、美しい景観や自然環境などを含めた「住んでよく、訪れたくなるような地域づくり」を進めることにある。