高野山を後にして巡礼の旅は伊勢神宮へ。こちらも、以前内宮にはお参りしたのですが、遷宮も終わったので、外宮と合わせておかげ参りすることにしました。
まずは内宮の入り口の鳥居をくぐり、右側通行で五十鈴川にかかる宇治橋を渡ります。
今回は子連れのためベビーカーを持って行ったのですが、砂利道の表参道の裏に、車いす等の方でも通れる舗装道路(宮内庁や業者の方が使う道)も途中まであるんですね。案内されたとおりにその道を行ったら、安産・子授けにご利益のあるという子安神社を偶然に発見。お参りしたら、奈良では神様の使いとされる野生の鹿も山肌におり、図らずも自然観察できました。
さて、新緑に覆われた参道をのんびりと歩きながら内宮へ向かいます。遷宮後、平日なのに結構な人出です。天照大御神を祀る内宮前の階段下から遥拝してパチリ。
社殿が初々しい生木で造られているのが印象的。帰りに境内にあるいくつかの摂社にお参りしましたが、これもすべて遷宮されており、新しい社の隣に、旧社があったエリアが更地となって残っていました。下の写真は、天照大御神の荒ぶる魂を祀るという、第一の別宮、荒祭宮。
その後、帰り際に、風日祈宮(かざひのみのみや)にもお参り。「風の人」としては、風雨をつかさどる神様にはお参りしたい気持ちになります。こちらも、川に架かる橋を渡っていくので、なんとなく厳かな気持ちになります。こちらも、手前が遷宮前の社の敷地、奥が真新しい新しい社です。
内宮のお参りを終えたら、鳥居のすぐ目の前にあるおはらい町・おかげ横丁へ。様々なお土産屋さんが整然と立ち並び、ここを歩いているだけでも旅の楽しさに浸れます。ファミリーマートも周囲の景観に配慮して町家風・・・。マンホールにも、江戸時代のお伊勢参りの旅の風景が描かれています。
歩いていると、五十鈴川に面した古民家風の素敵なカフェを発見。この川べりでコーヒーを飲みながら本を読んだら気持ちよさそう。
そこから五十鈴川沿いに降りて歩いていくと、立派なお屋敷の前に鯉のぼりが建てられていて、保育園で鯉のぼりの歌を覚えたばかりの息子は大興奮。
しばらくここで遊んでいました。ふと振り向くと、この鯉のぼりの脇には立派な和風のお屋敷が。表に回ってみると、伊勢銘菓として有名な赤福の本店でした。せっかくなので、川に面した座席で赤福餅とほうじ茶をいただきました。
そして、車で10分ほど移動して外宮へ。本来は外宮から内宮へお参りするようですが、旅の経路上こうなってしまいました。まあ、日本の神様は寛大だから大丈夫でしょう。たぶん。
外宮の橋は、内宮とは反対の左側通行なんですね。
境内を歩いて6,7分で外宮へ。神々へ奉る食べ物(御饌=みけつ)を司る豊受大神宮を祀る外宮は、衣食住・産業の守護神とされているようです。こちらも、新しい社の隣は、旧社があった更地となっています。
外宮の敷地内には、風宮、土宮という別宮がありました。風と土、「風土」にちなむこのお宮さんにもお参りしました。風、というのは、蒙古襲来を救った神風にあやかり、古来崇められていたんですね。こちらも真新しい社と、その奥の更地(=旧社の地)がはっきり見て取れます。
約10年ぶりくらいの伊勢神宮訪問を終え、伊勢の旅の終わりはやはり伊勢うどん。観光案内所で紹介された、近くの中村屋さんでいただきます。
おなじみの太くて柔らかいめんに、濃い色の甘い出汁でいただきます。今回は暑かったので、冷やしうどんも注文。こちらはいくぶん麺も硬めですし、生姜入りのつけダレでさっぱりといただくので、私は冷やしの方を美味しくいただきました。