「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

メキシコシティーの大聖堂

2011年03月03日 | 世界遺産めぐり
メキシコシティーのグアダルーペの大聖堂を見に行きました。

1531年、毛布の中からマリア様が浮かび上がったという、何年経っても色褪せないとい毛布とマリア像が展示されており、多くの方が参拝しています。立ち止まる人がいないように目の前に動く歩道が設置されているほど・・・。

建物はコンサートホールかと見まがうほどの近代的な教会ですが、入口ではインフルエンザの無料接種が行われており、屋外で無造作に次々と人々に注射されている姿には驚きました。

また、外には、傾いたので建て替えられたという古い大聖堂と修道院もそびえ、
正式な参拝方法、という敷地の入り口から跪いて、50mほどの石畳を立ち膝で来る人もいました。

さすがカトリックの国、メキシコ。

メキシコへ

2011年03月02日 | 世界遺産めぐり
先週、仕事で初の海外出張、しかも地球の裏側のメキシコまで行きました。

片道20時間かけて行って、現地滞在は丸三日、しかも朝から夜までほぼ会議・視察という超ハードスケジュールでしたが、いろいろな世界が見れて良い経験でした。

半日だけ、時間があったので、メキシコシティー郊外の古代遺跡テオティワカンに行きました。

漫画に出てくるようなサボテンと世界で三番目に大きい太陽のピラミッドに上りました。

テキーラとタコスと古代のロマンを満喫しましたが、
やっぱり余裕のあるスケジュールで行くのが望ましいです。。。

南米の旅~ナスカの地上絵

2007年05月26日 | 世界遺産めぐり
旅のフィナーレはナスカの地上絵。
スペイン王朝の雰囲気が残るリマの世界遺産の町並みを後に、
400Kmの道のりをバスでナスカへ。

途中、海沿いに走るので、太平洋に沈む夕陽を見る。
日本では太平洋といえば大抵は日の出だもんね。。。

夜中にナスカについてペルー最後の夜をビールで乾杯。
翌朝は早起きして、セスナから地上絵を見る。

早朝だと雲が少ないので視界も良いし、風も無いので飛行機が揺れないとのこと。3人乗りのセスナに分乗して、30分間のフライトに出発。高度200Mくらいから、有名なハチドリの絵をはじめ、宇宙飛行士や意味不明な幾何学模様、図形などを次々と眺める。揺れないし、赤茶けた大地とそこに点在する人々の暮らしを空から眺めるのは快適。

ナスカの地上絵は、砂漠の上を覆う岩石をどけて、30-40cm幅に下の白い地面が見えるように帯状の溝を露出させて描かれており、周辺の平原が砂漠気候であることから、そのままの状態で1000年以上も残っているというもの。

上空からでないと判別できない絵柄を、だれが、どうやって、
何のために描いたのか、想像するだけで神秘的な気持ちになる。

一説には、太陽や月が、天空上動く位置を示しており、天体観測のためではないかと言われているが、その多くは闇の中。

午後は、地上絵のど真ん中に立つ展望棟から、砂漠の中に描かれた地上絵を間近に望む。砂漠の中をまっすぐに伸びるパンアメリカンハイウエイ(アラスカからチリまで、南北アメリカ大陸の太平洋岸を縦貫している!)と、そのすぐ脇の地上絵、壮大なスケールだ。

世の中には凄いものがあるんだ、というのを目の当たりにした。

南米の旅~インカ帝国の都へ

2007年05月17日 | 世界遺産めぐり
イグアスの滝を堪能したあとは、ブエノスアイレス経由でペルーの首都リマへ。

深夜着でも800万人が住むリマの空港はすごい人だかり。しかも、イタリア・スペイン系移民が8割を占める白人系のアルゼンチンと異なり、ペルー(エクアドル、ボリビアもらしい)はアンデスの先住民族の血を引く人が多いので、人の顔ぶれもいわゆる「南米」っぽくなってきた。

翌朝、リマから飛行機でかつてのインカ帝国の都クスコへ。標高3300mの世界遺産都市。インカ帝国時代の遺跡を随所に残した、赤土日干し煉瓦作りの町並みに、スペイン風の大聖堂がそびえる。観光客も大勢訪れており、リマからの飛行機は15分おきに出ているし、空港では民族衣装を着た人々の音楽演奏もある。

到着してすぐは、高山病予防のため、のんびりスケジュール。
バスで郊外の遺跡を巡り、クスコの町を一望。3500m近くにある要塞跡や聖なる水が沸く祭壇の遺跡を巡ると、さすがに高山病で気分が悪くなる人も。。。しかし、大阪から来た68歳のにぎやかなオバちゃんは、「足元がふらふらして気持ちええナァ」とにこやかだった。パワフル・・・。

その後はクスコ市街の、インカ様式の土台の上に立つ教会を見て、夕飯はフォルクローレのショーを見ながら、セーターの原料として有名なアルパカの肉を食す。もちろん、ペルー原産ジャガイモは美味い!葡萄で作った蒸留酒のピスコも。高山病におびえつつも、こじんまりとして美しい古都の夜は更けていった。

南米世界遺産めぐり②

2007年05月16日 | 世界遺産めぐり
ブエノスアイレスからアルゼンチン側のイグアスへ、
1800Kmを国内線飛行機で移動。

世界三大瀑布の一つ、イグアスの滝は、ブラジルとの国境にあり、その水量の8割以上をアルゼンチン側へ落とすが、全景はブラジル側からよく見えるらしい。

まずはアルゼンチン側の下流の滝を遠方から眺め、トロッコ列車に乗って上流部へ。滝に呑まれた動物が、その落差と水の勢いから二度とまともな姿で浮かび上がらないというところから名づけられた、「悪魔の喉笛」という展望ポイントまで、1Km以上に渡って川にかけられた遊歩道を歩いていく。

滝付近は3日前まで大雨で増水して立ち入れなかったようで、
我々が行ったときは通常の3倍というすさまじい水量。
悪魔の喉笛の展望ポイントに立つと、持っていた折り畳み傘がへし曲がるほどの水しぶきの勢い。隣の人との会話も難しい。

国境を陸路で越えて、夜はブラジル川のホテルへ。翌朝は滝の全景を眺める遊歩道を歩いて、滝の真下まで歩いていく。またもやすさまじい水しぶきの量で、雨合羽が役に立たないほど全身ずぶぬれ。。。圧倒的な迫力で、言葉もないとはこのこと。

南米世界遺産めぐり! ①

2007年05月15日 | 世界遺産めぐり
結婚休暇というせっかく長い休みが取れる機会なので、
ということでついに南米へ行きました。

GW後半の成田発ロス行きはガラガラで4列シートに横になって太平洋を渡ったものの、ロスからリマへの乗り継ぎ便が故障で2.5時間遅れ。結局リマでブエノスアイレス行きの便を逃すことになり、未明の空港で5時間待機。ペルー名物「インカコーラ」を飲んで時間を潰した。マウンテンデューやメローイエローをほうふつとさせるどぎつい黄色に甘ったるい味がなんとも言えない。。。

ようやく朝の便でブエノスに向かい、日本から34時間をかけて緑溢れるヨーロッパ風の町並みのブエノスアイレスに到着。海のような川幅(狭いところで40Km!)のラプラタ川沿いに開けた街は、木々が黄色く色づいて秋色の気配。南半球だもんね。

日本の地下鉄のモデルになったという地下鉄を見学したあとは、アルゼンチン名物のステーキ。しかし、肉だけというのはどうも飽きる。野菜よこせー。

その後はホテルを抜け出して、せっかく偶然にもアルゼンチンで泊まることになったので、本場のタンゴを見に行く。
華麗なタンゴとアコーディオンやアンデスの民俗音楽を交えたミュージカルショーは迫力十分。長い一日だが、それなりに楽しめた。

ベトナム・アンコールワットへの旅 終章 郊外編

2006年01月06日 | 世界遺産めぐり
最終日の午前は、アンコールトムの更に北30キロほどのところにあるバンテイスレイの寺院遺跡へ。

ここは、12世紀に建造されたアンコールトム、アンコールワットより古い11世紀に建造され、しかも石材の大半が赤い砂岩。今でも、非常に美しい精巧なレリーフを見ることができる。遺跡自体もそれほど大きくないので一望でき、雰囲気がよい。

移動途中にはカンボジアの農村風景が見られる。砂糖椰子の葉で作られた高床式の家と田んぼと水牛、というのが典型的な風景。砂糖椰子は、一本の竹に足場をつけたもので梯子を掛け、採った樹液を煮詰めて造る。農家の庭先で作ったその砂糖を椰子の葉で包んだものを1$で子供が売りに来る。ちょっと心が動かされたが、親や現地旅行会社から教え込まれたような「ワンダラー」というときの表情が、児童労働をさせられているように冴えないと感じ、無視をした。しかし、同行の日本人親子が持ってきた飴玉をあげると、心から嬉しそうな顔をして走り回っている。やはり、カネ稼ぎをしている子供でも、一瞬垣間見せる無邪気な笑顔はかわいらしい。

午後は、乾季でも琵琶湖の7倍はあるというトンレサップ湖をボートで遊覧し、水上生活者たちの暮らしを眺める。湖畔周辺には、ボート上に学校、教会などもあり、乾季と雨季の時期で陸地が異なるのに合わせて、漂流して生きる人々たちがいる。タイやベトナムの水上マーケットのように、船で野菜や卵、家畜を満載した農民達が水上マーケットに集まってくる。

トンレサップ湖の中ほどにくると、周りの岸辺が見えないので海の上にいるような気分だ。ここでも、一人用のたらいのようなものに乗って水上をこいでくる子供達が、「a dollar, please」と物乞いに来る。それに比べて、水辺で無邪気に裸のまま泳ぐ子供達の表情のなんと愛嬌のあることか。

貨幣経済の悪弊なのか、いやこの子達はカネがなくても食べるには困らないのでは、などと長閑なカンボジアの農村風景の中で考えた2005年の大晦日。
PEACE。

ベトナム・アンコールワットへの旅④ アンコール遺跡編

2006年01月03日 | 世界遺産めぐり
いよいよ旅のクライマックス、アンコール遺跡へ。

日差しの観点から、午前中は3Km四方の都城内に遺跡が点在するアンコールトム、午後は西に面したアンコールワットを観光するのが定番コースだ。

鬱蒼とした森林を抜けると、門の上に観世音菩薩の四面像が微笑むアンコールトムの城壁が現れる。中心のバイヨン寺院には、塔や四面像が林立し、壁には精巧なレリーフが彫られる。少し歩くと、森の中から寺院の遺跡が忽然と姿を現し、広大な敷地の壁に象の彫刻が掘られた「象のテラス」に立てば遥かな森を眺められる。

午後はいよいよアンコールワットへ。ここは、寺院ということでアンコール王朝陥落後も仏僧が住んでいたため、アンコールトムより遺跡の保存状態は良い。

眼前に広がる壮麗な寺院建築、壮大なヒンドゥー教の物語を表す壁一面の精巧なレリーフ、遺跡を一層引き立たせる南国の青い空と背後の深い森など、どれをとっても一幅の絵画の題材となるほどの素晴らしさ。あんまり素晴らしいものを見続けてありがたみが分からなくなるほどだが、湖のほとりで改めて静かに寺院を眺めると、やはり吸い込まれるような風景に見入ってしまう。

中央祠堂の斜度70度という階段を登って堂上に立つと、西陽に照らされたクメールの原野を一望。これは美しい日没が見れそうだと心躍らせてプノンバケンの丘へ。

炎天下の中、一日中寺院の階段を上り下りして結構足に疲れが出ているが、最後に美しい夕陽を見るために大急ぎでプノンバケンの丘とその山頂の寺院に上る。それにしても、新宿駅のラッシュにも勝るとも劣らないものすごい人。

丘の上からは、眼下に太古の貯水池である西バライと田園風景を望む。遥か西方の地平線に落ちていく夕陽に息を呑む。立錐の余地なく遺跡の最上部を埋め尽くした各国からの旅行者も、息を潜めて日の入りを見入る。17:49に日が沈むと誰からともなく拍手が。黄昏の空の下、様々な国籍の人々が同じ感動を共有して自然と拍手が沸き起こる状景は悪くない。PEACE!

ベトナム・アンコールワットへの旅 ③ シエムリアプ編

2006年01月03日 | 世界遺産めぐり
ハノイから2時間弱のフライトで、
私にとって30カ国目となるカンボジア・シエムリアプに到着。
夜でも30度と蒸し暑い。

建物一つのシンプルな空港を出て市街地に向かうと、窓の外が真っ暗。
時々ぽつんと見えるランプの明かりに、砂糖ヤシの葉で作られた
高床式の家や粗末な商店が浮かぶ。街灯も家の明かりも殆どなく、
車のライトだけが闇を照らす風景は、ほのかに見える熱帯の樹木の陰と共に、
バングラディシュの風景を思い出させる。
夜が暗いと星もハッキリ見えるので、汗をかきながらオリオン座を眺める。

シエムリアプの街に近づくと、派手なネオンとイルミネーションに
照らされた大型ホテルが並ぶ。内戦が漸く落ち着いた後、
観光で生きること選んだ街らしく、
真新しい外国人旅行者向けのホテルが数十もある。

観光客の半分は日本人と韓国人で占めるそうだが、
遺跡観光を目的に来る彼らは、
埃っぽい熱帯の田舎町を歩く気はないらしく、
殆どこれらのホテル(とツアーで連れて行かれるレストラン)から出ないようだ。

到着後、早速夜の街を歩くと、外国人旅行者向けの商店が並ぶが、
見かけるのは欧米人のバックパッカーばかり。
遺跡では嫌というほどお目にかかる日本人観光客は全く見かけない。

賑やかなオールドマーケット周辺は、
外国人個人旅行者の溜まり場となっており、
バンコクのカオサンロードのように、
欧米風のカフェバーや土産物屋がならび、
店からは大音量のUKロックやユーロビートが流れている。

このような風景を見ると、旅行というものは、
カネと暇がある人間が自分の便利な生活様式を持ち出し、
自分にとって都合よい形でのみ、現地の風物を
愉しむものだというのが如実に感じられる。

自分も便利さとは無縁ではないが、
やはり「現地のものを、現地の人の目線で」体感する旅がしたい。
多くの人にそのような旅の良さをわかって欲しいし、
受け入れる地域の人も、経済的メリット欲しさに観光客に迎合するのではなく、
自分達の生活様式を活かした観光の中で生計をたてられるとよい。

そのような考え方を、旅行者側にも、現地の人にもわかってもらうことも、
自分がやりたいエコツーリズムの一つの目標であるだろう。

$0.55のバイヨンビールを飲みながら、そんなことを南の国の街角で考えた。

ベトナム・アンコールワットへの旅 ②

2006年01月02日 | 世界遺産めぐり
ハノイの喧騒に疲れたので、二日目は郊外へのツアーに出たかったが、
半日の手ごろなツアーがないので、市街地の外れにある民俗博物館へ。

ここは、ベトナムの少数民族の暮らしを
実際の家屋と屋内展示で示すもので、
広大な敷地に様々な実物大の家の模型があったり、
ビデオで少数民族の習俗が見ることができたりと、
なかなか興味深い。
ゆっくり見れば半日まるまる楽しめる。
しかし、あれほどシルクの店にいた日本人観光客は他に見当たらない。。。

帰りは都心まで路線バスに挑戦。
地元の人で溢れるバスの窓から間近に見る
ハノイの生活風景がまた楽しい。

黄昏のホアンキエム湖を眺めてイルミネーション輝くハノイ大聖堂へ。
さらに、湖の夜景を眺てから夕食。
今宵もハノイ・ビアに乾杯。