「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

ケセンのふゆみず田んぼ復興

2011年07月26日 | エコ/グリーンツーリズム、地域づくり

ゴールデンウイークに環境文化NGOナマケモノ倶楽部(http://www.sloth.gr.jp/top/top.html)の仲間とガレキの片付けに行った気仙沼のふゆみず田んぼについて、久しぶりに当時の仲間と同窓会をやって、少し前に現地に行った仲間の映像により、その後の様子を知ることができました。

5月初めには、まだ車や流された家のほか、トタンやコンクリ片が至る所に落ちていた田んぼ(当初の様子はこちらhttp://chinomori.exblog.jp/13961086/)ですが、私が帰るころには見違えるようにきれいになっていました(http://www.voluntary.jp/weblog/myblog/275?YEAR=2011&MONTH=5&DAY=6)。

その後、6月にはいよいよ田植えが行われ、一時は津波でめちゃくちゃにされてダメかと思われた小中学生の田んぼがよみがえり、以前のように裸足で駆け回る子供たちの姿が見られたそうです。(http://chinomori.exblog.jp/13744530/)

そして、田植えから一月以上たった7月半ば過ぎの映像を先週末に見せてもらったけど、田んぼに稲が青々と茂り、まるで津波直後の風景が想像できないほど、復興しています。改めて、自然の回復力の強さ・生命力のたくましさを感じます。

その後、私自身は現地に足を運べていませんが、現在の様子がどうなっているのか、直接自分の目でも確かめたいと思っています。

また、震災をきっかけにご縁を頂いた、気仙沼の冬水田んぼや、一緒に作業をした仲間とのれ「つながり」も得られました。

共に作業した日々が終わりだから終わりではなく、このような仲間ともとつながっていたいと考えています。

 

 

 


ぶどう畑のお手伝い④

2011年07月24日 | 山梨のぶどうの丘で

山梨のブドウ農家のお手伝いをする、畑の楽校にまた行ってきました。

今回は、ぶどうの袋かけと、袋をかけた後に余分な房や葉を落とす作業を行いました。台風の影響で涼しい東京から一転、甲府盆地は快晴で暑かったです。でも、青い空と緑の山並みがきれいでいい気分になりました。

作業後に温泉でさっぱりとした後は、笛吹川の花火大会を神社の小高い丘の上から見物。夜風もさわやかで気持ちいいし、何より渋滞や人ゴミに会わないのが田舎の花火のいいところ。やはりこのようにのんびりゆったり花火をみたいよね。。。

翌朝は日の出前から、山の頂上にあり景色が壮観のほったらかし温泉でまったり。作業の合間には旬の桃も美味しくいただいました。

山梨の自然の恵み、旬の恵みをたくさんいただき、感謝です。

 

 

 

 


被災地で復興する事業を応援~八木澤商店

2011年07月22日 | Slow Life

個人投資家が少額ずつ出資することで、資金繰りに悩む被災企業の復興を支援しようという復興応援ファンド(http://oen.securite.jp/)が話題になっている。

エシカルな行動によって、社会に貢献しようという風潮が広まる中、事業者の想いや商品を応援しようという人々が、出資+寄付という形で長期的に関わり、うまくいけば分配金や限定商品などをリターンとして受け取ることができるというものだ。その復興応援ファンドの対象にもなっている、陸前高田の醤油醸造業、八木澤商店の社長のお話を聞く機会があった。

もともと、伝統的な製法による醤油造りや、先代社長の街づくりにかける姿勢で有名な会社だったが、今回の震災でも、蔵も工場も事務所も全て流されながらも、地域のためにも雇用を守ると宣言し、地元の復興支援を当面の事業として認めるなどして、話題になった。

もともと、現在の社長は、先代社長の息子として利益優先主義の経営改革を行い、長年務めた従業員とも衝突を度々してきたらしいが、あきらめずに対話を繰り返す中で社員との信頼関係を築き上げ、地域のために事業と雇用を守ることを第一に掲げるようになったらしい。

お話からも、自ら先頭に立ってやってきたという自信と、この困難に直面しても、事業を赤字にしない、地域に若者が残れるように何としても仕事を創る、というアツい想いが伝わってくる。

印象的だったのは、故郷岩手を代表する二人の詩人のことばを紹介し、これを追求することが岩手県人としての本分、というようなことをおっしゃったこと。

石川啄木 こころよく 我にはたらく仕事あれ それを仕遂(しと)げて死なむと思ふ

宮沢賢治 世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない

このようなアツい想いを持って行動し続ける人こそ、人を動かすことができるんだと感じた。


脱・原発なジモト信金を応援

2011年07月22日 | Slow Life

今回の原発事故の直後、脱原発・省エネ路線を真っ先に表明した城南信用金庫。よく考えたら今私が住んでいる大井・大森あたりが地元。しかも、地域の発展を実直に支援する金融機関。

そこで、今まで縁もなかったし、定期預金の金利も他と比べて決してよいわけではないけれど、地元で脱原発を掲げて頑張っている金融機関を応援しようと、わざわざ会社の出社時刻を遅らせて今朝口座開設に行きました。

店舗に一歩足を踏み入れたら、まずは店員が多く、客層は地元のおばちゃんが殆ど・・・に見えました。また、口座を開きたいと言っただけなのに、隅っこのイスとお茶を勧められて丁寧に説明してくれました。

さらに、「手続きに15分ほどかかるので少々お待ち下さい」、と言われたので、「え、そんなに待つの!?仕事あるのに」・・・と言ったら、超特急で5分でやってくれました (←やればできる!?)」。

面白かったのが、待ち時間に店内のパンフレットなどを見ていたら、案内係の方が、サラリーマン姿の私に対し、「ふだんなかなか信金なんてところにはおいでにならないでしょうから・・・」と、会社の取り組み概要を説明する冊子などを差し出してくれました。

そこで、そのお姉さんにも、「脱原発宣言に賛同して預金することにしたのですが、反響はありますか?」と尋ねたら、「全国からお問い合わせをいただくほどの反響です」とのことでした。

また、口座開設のキャンペーンとして、ティッシュや乾物などを頂きました。さらに、急ぐのに・・・と言いながらも、誘われるがままにくじを引いたら、一等賞があたってしまい、店員さんが鐘を鳴らして「おめでとうございます!」と声をかけてくれました。そうしたら、店中の従業員が総出で拍手してくれたので、恥ずかしかったです・・・。

でも、地元の信金らしく、温かいこじんまりとした雰囲気でなかなか良かったです。これからも、地域に愛される脱原発・省エネ信金になってほしいです。


ぶどう畑のお手伝い③

2011年07月19日 | 山梨のぶどうの丘で

7月の3連休、暑い盛りはぶどうの育成も盛んなようで、お手伝いに行ってきました。

2週間前のぶどうより随分と粒が大きくなったぶどうですが、この時期、奥に入り込んでしまった粒や小さい粒を中心に、多すぎる粒を間引く「粒抜き」という作業を行います。その後、病気や農薬から守る袋かけを行うまで、農作業はかなり忙しいようです。

ハサミを手に、かなり大きくなったぶどうの房から、いくつかの粒を間引くのですが、どれを間引くかというのはかなり考え込んでしまいます。明らかに奥に入り込んで、このまま大きくなると周りに押しつぶされて破裂しそうなやつ、明らかに他よりも生育が悪いやつなどは、よいのですが、少し込み合っているようだからもう少し間引いた方がよいかな、でもどれを間引こうかな、と考えているとなかなか進みません。

ハサミを手に、どれを切ろうか、ヘアデザイナーになったように首をかしげている自分に気づいて、思わず苦笑いしてしまいます。

それでも、青い空の下、緑の山々を見ながら自然の中で作業するのは、暑いけど気分がよいです。時々吹く、ぶどうの丘を渡る風や、時々姿を見せる富士山の頂きを見ると、さわやかな気分になれます。

そして、作業の後は、山の上から甲府盆地を一望に見下ろせるほったらかし温泉に行きました。今まで名前はよく聞いていたけど・・・言ってみてその評判のほどが分かりました。広い湯船に雄大な景色、富士山と御坂山塊にかこまれた甲府盆地を見下ろして程よい暑さのお湯につかっていると、疲れを忘れます。

もちろん、そのあとのビールと地元のブドウで作ったワインも美味しく頂きました。

 

 

 

 


幸せな節電、募集

2011年07月10日 | Slow Life

我慢して節電するのではなく、「幸せにつながる節電」をテーマにしたアイディアやエッセイについて、雑誌ソトコトおよび枝廣淳子さんが立ちあげた「幸せ経済社会研究所」等が主催してコンテストを行っています。

http://www.sotokoto.net/setsuden/

優秀作の発表が8/5なので、夏の節電(本番)にも間に合いそうですね。


セヴァンの地球のなおし方

2011年07月09日 | Slow Life

今日は、渋谷のUPLINKでドキュメンタリー「セヴァンの地球のなおし方」を見た。

1992年のリオサミットで、「子供たちのために、なおし方が分からない地球をこれ以上壊さないで」と伝説のスピーチをした彼女は、20年後自分が親になった。親の立場になった時、子供に自然環境を残す責任を今まで以上に強く感じたという。その一方で、地球が置かれた環境は、20年前から改善されたどころか、ますます悪化している。。。

映画は、セヴァンが今暮らす、先住民族が住むアラスカの島、地産地消や有機農業へのシフトを図るフランスの美しい農村、アイガモ農法の第一人者である 福岡の古野さんを交互に映しながら、有機農業、生物多様性、原発、遺伝子組み換えなどのテーマを扱っていく。

映画の後の枝廣淳子さんのトークも含めて感じたのは、自分の想いを体現する生き方をしたい、そしてそのためには、世の中を変えることもためらわず行動しよう、ということ。さらに、次の世代に、地球環境と自分の生き方をどう伝えていくか。。。考え、行動していかないといけませんね。


甲斐ワイナリー

2011年07月04日 | 小さな旅

ぶどうの農作業のお手伝いをした後、近くの甲斐ワイナリーに行きました。

今は小規模(といっても年間2~3万本)ですが、地元のブドウを利用したワイン造りにこだわっているワイナリーですが、ここはもともと日本酒の造り酒屋だったそうで、手作り感も感じさせる程度の製造設備や、壁築150年ほどの土蔵に保管された年代物のワインなどを見せていただきました。人が入れそうな大きな仕込樽や、風呂桶よりもデカイ米炊き釜も見ることができました。

また、今はギャラリー兼販売所となっている母屋も、その前に広がる見事な庭園とともに一見の価値があります。庭の古木も見上げるほど大きなものが何本もあり、とても良い雰囲気。もちろんテイスティングして購入ができます。甲州ぶどうを使ったヴィンテージワインは美味しかったです。

 

隣接するカフェでは、手作りケーキのケーキセットが味わえますが、もちろんここでワインのオーダーも可。チーズケーキとワインという粋な組み合わせもなかなかイケました。

 


ぶどう畑のお手伝い②

2011年07月03日 | 山梨のぶどうの丘で

この週末は、JUON NETWORKの「ぶどうの丘 田畑の楽校」2回目に参加して、ぶどう畑のお手伝いに行きました。

そろそろ、房についたぶどうの実が大きくなってくるので、粒を間引く必要がありますが、これはちょいと技術が要るようなので、我々は余計な蔓(つる)や枝を切り落とす作業を行いました。

蔓性のぶどうは、どんどんこの時期成長し、ほうっておくと蔓が枝や葉、誘引するためのワイヤなどに巻きついてしまいます。そうすると、余分なところに栄養が行ってしまううえに、しかるべき方向に誘引できなくなてしまうなどの弊害があるようです。

なので、ぶどう棚の下に入り、伸びすぎた枝やいろんなものに巻きつこうとする余分な蔓を、ひたすらハサミで切ってゆきます。難しい作業ではないですが、ずっと腰をかがめて上を向いているので、腰や首が痛くなってきます。加えてこの暑さ・・・。山梨は気温33度くらいでしょうか。、熱中症になりそうな暑さの中、じっとりと浮かぶ汗をぬぐいながら黙々と向き合いました。

温泉でさっぱりした後、夜は、野菜たっぷりのカレーを食べ、もちろん宴会。ビールの他、地元のブドウで作ったワインも美味しくいただきました。日曜日は朝5時半に起きて8時から作業。昨日以上に蒸し暑い中、お昼までひたすら蔓を切り続けました。

この週末印象的だったのは、ぶどう畑で感じるさわやかな風とホタル。節電ムード高まるこの時期、会社に行ってもじっとりと汗をかきますが、オフィス内での汗に比べ、甲府盆地を見下ろしながらかく汗はどんなにましなことか。。。さわやかな風が吹けば気持ちいいし!

また、夜歯を磨いている時に偶然、一匹だけ淡い光を放つホタルを発見。周りの人と一緒にしばらくその淡い光を掌に載せてを楽しんだ後、近くの小川にホタルをさがしに行ってみました。暗い中を光の弧を描いて飛ぶのは幻想的で、涼しい夜風に吹かれながら「心温まる」気分になりました。

ホタルを探しに行った川の風景