パリからローカル線で1時間20分ほどで行ける街、プロヴァンに行ってきました。
城壁で囲まれた市街地全体が世界遺産に登録されていて、中世の街並みがそのまま残っています。11-13世紀には、シャンパーニュ伯爵領の商業の中心都市として、ヨーロッパ各地との交易でにぎわったようですが、14世紀以降は街道筋から外れたこともあり衰退し、そのせいでかえって昔の街並みがそのまま残ったようです。
街は、高台にある旧市街地と駅に近い新市街地に分かれますが、新市街地にもこのような趣のある建物(写真はサント・クロワ教会)がそこかしこに残っています。
こちらは、街の一つの入り口としての役割も果たしたノートルダム・ドゥ・ヴァルの鐘楼。
中世の姿を残すサン・タユール教会前の広場は、初めてプロヴァンで定期市が開かれたところで、今でも水曜と土曜の市場が開かれる日には、様々な屋台が店を広げているようです。
見た目も古式ゆかしい教会ですが、内部は修復されていて白壁の明るい雰囲気。
素朴なせいか、親しみやすさを感じます。
ちなみに、教会前のマルシェには、こんな移動式のチーズ屋がありました。荷台がそのままチーズ屋になっています。さすが、毎日一つずつ違う種類のチーズが食べられる(=つまり365種類以上のチーズがある)フランスですが、チーズの臭いをかぎながら運転するんですね…。