フランスに暮らし始めて間もないころ、洗剤とかリンスとか、どれを買って良いか分かりませんでした。そんな中で、冗談半分手に取って試してみたのがこちら、カルフールオリジナルブランドの洗剤Serisiers du Japon (日本の桜)。ラベルも桜と富士山と神社で、スーパーの中でもひときわ目立ちます。
それほどにおいもきつくないし(桜の香りがするとも思えないけど)、液体で使いやすいので結局我が家はこれが定番です。
しかし、在仏の日本人の間でこれが広く使われているのか、フランス人でもこれを使っている人がいるのかはわかりません。今のところは棚からなくなる気配はないので、それなりに使う人がいるんでしょうね…。ちょっと不思議。
モネの家と庭を後にして、帰りのバスの時間まで、フランスの田舎町という風情のジヴェルニーの街をブラつくことにします。
途中にある印象派美術館の喫茶店でお茶も。カフェ・グルマン10€。
いかにも印象派の絵に出てきそうな麦わら積みがある農場も。
そんな風景の中に広がる、その名もクロード・モネ通りを10分ほど歩くと、
モネの周りに集まってきた画家のサロンとなったカフェや、
モネの墓があるこじんまりとした教会がみえてきます。
モネの墓も、色とりどりの花に囲まれて、周りの風景に溶け込んでいました。
ひたすらのんびりとした雰囲気を満喫できるジヴェルニーでした。さらにまた、フランスの田舎町が好きになりました。
ジヴェルニーのモネの庭を堪能した後、モネの家に向かいます。
こちらにも広い庭があり、10月半ばでも色とりどりの花が咲き乱れています。
いよいよモネが過ごした家に向かいます。
一歩家に入るといかにも印象派らしい絵が…。
家の中も柔らかい色彩でまとめられていますが、驚いたのは浮世絵が数えきれないほど多く飾られていること。よほど日本の美術から影響を受けたんですね。
モネがスイレンを描いたというアトリエは今は売店になっていて、モネの絵のデザインのカレンダーや絵葉書はもちろん、眼鏡ケースや傘、Tシャツなど、あらゆる小物を売っています。その中でも「HIROSHIGE」など、フランス語の浮世絵の解説本を売っているのは驚きました。(モネの家に来て浮世絵…誰が買うんだろう?)
ルーアンからパリのサン・ラザール駅に向かうノルマンディー方面路線のちょうど中間、パリからもルーアンからも50分くらいのところに、Vernon(ヴェルノン)の駅があり、そこからシャトルバスで20分ほど行ったジヴェルニーという村に、印象派の画家モネが有名な睡蓮を描いた池が残る庭園と家があります。
つい最近まで名前も聞いたことがない場所でしたが、結構多くの人が訪れる観光地のようです。シャトルバスで向かった村は、一見して「こんなところに住んでみたい」と子供たちが言うような、のんびりとした田舎の風景が広がっていました。
そしてモネの庭に入ると、何かの絵で見たような、どこか見覚えのある心安らぐ風景が広がります。
そう、これが有名な睡蓮の池なんですね。実物を見れて感動、というより、色とりどりの光があふれる風景に癒され、歩いているだけで気持ちよくなります。
こんな日本的?な風景にも出会えます。浮世絵を多く集めるなど、日本の世界観に魅かれていたからでしょうか。
つづく
ルーアンはジャンヌ・ダルク終焉の地として知られています。英仏100年戦争中、劣勢の祖国を勝利へ導きながらも魔女として火刑に処された19歳の少女に関する遺跡が街の至る所にあります。
まずは駅から街に伸びる通りがその名も「ジャンヌ・ダルク通り」。その道を行く途中に見えるジャンヌ・ダルクの塔。住宅地の中に突如現れ一見のどかなな雰囲気ですが、幽閉・拷問されたところだそうです…。
ルーアン美術館の中にはジャンヌ・ダルクを特集した部屋があり、絵画や銅像があります。
街の至る所から見える、モネの絵でも有名な大聖堂の中にもジャンヌが…
大きな大聖堂の中を進むと奥のほうにジャンヌ・ダルクのチャペルがあります。
そのステンドグラスには、ジャンヌ・ダルクの活躍から王との接見、捕らえられる様子が描かれています。
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ステンドグラスの全景。
さらに古い街並みの中を進むと、ジャンヌ・ダルクが処刑された地に立つジャンヌ・ダルク教会と巨大な十字架があり、ジャンヌの胸像もあります。
教会の中にはジャンヌを模した銅像があり、ステンドグラスを眺めるように憂いをもって立っています。
ジャンヌ・ダルクは、歴史の教科書で聞いたことある程度でしたが、この地では人々の心の中に深く刻まれているようです。
ルーアンのこじんまりとしていながらも見どころが多かったです。
まずは何といってもノルマンディー公国の中心だったころの名残を感じさせる古い街並み。
旧市街の中にある大時計もシンボル的存在。
ジャンヌダルク教会の前のビュー・マルシェ広場には、フランスで一番古い、
1345年から営業しているレストランもあります。
裁判所の建物も趣があります。
街の中心に威容を誇る大聖堂は言うまでもなく荘厳。
透かし彫りが見事なサンマクルー教会は「石の芸術」とも言われるようです。
サンマクルー教会の中庭は、中世には人口の1/3が感染してなくなったと言われたペスト(黒死病)の死体を安置する場所だったようです。今では、柱に彫られたねこのミイラや、さりげなく飾られた髑髏にその痕跡が偲ばれます。
サントゥアン教会も絵になります。
美術館も趣があるし・・。
やはり圧巻は大聖堂堂!
夜も素敵でした。
パリから列車で2時間弱の街・ルーアンに行きました。ジャンヌ・ダルク終焉の地、大聖堂と古い街並みが見どころ、というくらいの予備知識しかありませんでしたが、こじんまりとした中に思った以上に雰囲気豊かな旧市街と壮麗な教会、ジャンヌ・ダルクゆかりの地があって、とてもいい感じでした。
フランスで一番高いといわれる塔を持つ大聖堂のみならず、
石造りのファサードが見事なサン・マクルー教会
市役所わきにあるサン・トゥアン教会
など、どれも「大聖堂」かと思うほど見事な教会がいくつもあります。
裁判所の建築も見ごたえがあります。
街のシンボル的な大時計やその周辺に広がる旧市街の街並み、
見ごたえのある常設展が無料で見学できるルーアン美術館も雰囲気がありました。
つづく。