NPO樹恩NETWORKがコーディネートしている、山梨市牧丘地区での「ぶどうの丘 田畑の楽校」が今年も始まりました。
高齢化などで手入れが行きとどかないぶどう畑が増える中、地元の農家さんのお手伝いをしようという活動のきっかけづくりとして、1泊2日でぶどうづくりを学ぶイベントです。今年は、より地域のことを知ってもらおうと、地元の古老から地域の歴史に関してお話を伺ったり、神社のお祭で神楽を見たり、という時間もありました。
今年のぶどうの生育状態は、寒い日が続いた分、芽は勢いよく出ているものの、
例年より2週間程度育成が遅れているらしく、標高600m前後の畑ではようやく芽ぶいて、新しい葉が顔を覗かせているところです。夏には緑色にあふれる丘の風景も、まだ土と昨年の枝ばかりが目立ちます。
芽の間引きをする「芽かき」まではまだもう少し、ということで、今回はぶどう畑の手入れを行いました。ぶどう棚の骨組みや芽を誘因するために張り巡らせた針金に、昨年伸びた蔓の巻きひげがこびりついて残っているのを、ペンチや「たちかんな」というハサミなどで取り除いていきます。これらの巻づるは、残っていると害虫などの住処になってしまうようです。2mほどの高さの骨組みに絡みついている蔓もあるので、骨組みの上に登り、鳶のように鉄骨の骨組み上を移動しながらの作業もありました。ぶどう棚の骨組みが細いので高さの割に結構怖く、気が抜けない作業でした。
この日は朝から快晴。丘の向こうに新緑の山々とゆきをいただいた富士山が見え、とても気分良く作業できました。ただ、日差しは夏の日差しでじりじりと焼かれ、油断して半そでを着ていたら、赤く焼けてしまいました。
帰りには、山梨市の特産品に認定されている、牧丘のぶどうを練りこんだぶどうパンもゲットしました。