先週末は、福井県の一番西、福井市より京都市の方が近い高浜町へ行きました。
京阪神から程近い為、昔から関西方面の海水浴場として親しまれていたようで、車のナンバーを見ると、圧倒的に京都・滋賀・神戸などのナンバーが多いです。
あまり海水浴をするつもりも無く、海辺でのんびりと・・・という気持ちで、水着も持っていかなかったのですが、宿の目の前に広がる海岸の眺めが素晴らしく、遠浅で海もきれいなこと、海岸もそれほどごった返してはいないことから、海に入ってみたくなりました。
次の日、濡れてもいいシャツと下着を着て、海に入りました。波も穏かで、若狭富士と呼ばれる青葉山をのんびり眺めて水に浸かるのは、思いのほか気持ちよかったです。
海水浴ってこんなに気持ちいいんだと思いました。東京近辺みたいに、芋を洗うように込んでいる海岸と違って、どこかのんびりしているとともに、周辺の山や緑が見えているのが良いのかもしれません。細い路地を水着着たままの人が宿に向かって歩いている光景も、昔ながらの海水浴、というイメージと重なります。
レジャーの多様化で海水浴客が年々少なくなっていますが、僕らのように、久しぶりに行ってみると「意外とイイね」という人も少なくないのでは?
この週末は、福井から車で40分ほどかけて大野に行きました。
越前大野は、春から秋まで毎日続く朝市と、お城と、湧水が有名です。
高山のような「小京都」といわれる街並みや、寺町といわれるさまざまな宗派のお寺が林立している地区が残り、寺町を歩くとお香の香りがするなど、落ち着いた情緒が楽しめます。
また、白山麓に降った水が湧水となって湧き出ているところもあり、市内のあちこちに湧水があります。
その一つ、その昔は殿様も使ったという「お清水(おしょうず)」では、すっかりきれいに整備され、洗濯するコーナーも設けられるなど、湧水が市民の暮らしに根付いていることを感じます。
昔の風情ある古民家が残っていたり、それらを利用した無料の休憩スペースがあったりと、町自体ものんびり楽しめます。
南越前町は、日本一の花はすの産地だそうで、はす祭りが7/7~8/12まで開かれています。今日は、午前の豪雨が上がったので、午後から出かけてみました。
山間の田んぼと公園に、一面にはすが広がっています。ただ、まだ花の盛りには早いのか、昨日からの大雨に負けてしまったのか、端正に整って咲いている花はあまりありませんでした。つぼみや、咲き終わったものも多いなあと思いきや、よく考えたら、行ったのが午後だったので、午前中咲いて閉じてしまったのかも…><;
それでも、緑豊かな山間で、一面に広がるはすを見ながら、のんびりと散策するのも悪くありません。はすも、白、薄桃色、濃いピンク、丸っこいもの、鋭く花弁の先がとがったものなど、120種類以上もあるようです。
公園では、はすにちなんだ特産品を売っています。はすの葉を用いたはすアイス、レンコンとはすの葉を練りこんだはすうどん、はすの葉100%からできたはすの葉茶、はすの花のエキスが入ったはすワインまでありました。
これまたはすの葉が浮かべられた無料の足湯につかって、はすの葉アイスとはすの葉茶をいただきました!
東尋坊の近く、三国の街は、かつて北前船の交易で栄えた町。かつては、日本有数の港に数えられたそうで、今も昔の建物が残り、風情ある街歩きが楽しめます。
交易問屋が創業し、福井銀行と合併した森田銀行の建物は、いかにも重厚な感じ。内部も閲覧可能で、瀟洒な造りが感じられます。
昔ながらの呉服屋、かつての町屋を改装した観光案内所、春の三国祭で登場する山車を保管する蔵など、こじんまりとしたエリアに雰囲気のある建物が建っていて、酷暑の日じゃない時にもう一度来て、くまなく歩いてみたくなりました。
三国バーガー、という名物も食べてみようと店に入ったのですが、メニューを見て、甘エビを使った「海老カツバーガー」というのに惹かれ、結局三国バーガーはこの次までお預けとなりました。
福井に来るまで知りませんでしたが、福井はメロンの産地。特に、三国・あわら周辺の特産のようです。贈答用に買ったり、自家消費用にかったりしていたら、珍しく家にメロンがゴロゴロ…。
ということで、この週末はあわら・三国方面へ行きました。
芦原温泉近くの金津神社では夏祭りがあり、勇壮な山車が街の中を回っていました。町全体で祭を盛り上げている様子を感じました。
東尋坊近くの越前松島は、東北の松島のように、とまではいきませんが、岩場の海に小さい岩礁が点在しています。岩場の海と近くの松林は、家族連れが磯遊びをしたり、BBQしたりしていました。
少し離れると、気持ち良さそうな浜辺も。
こちらは、雄島。東尋坊の断崖絶壁を望む赤い欄干の端でつながっています。島の周囲は一周30分くらいで歩けるそうですが、反時計回りに進むと不幸が起きるという噂も…
福井県は、日本の恐竜の化石の多くを産出していて、近年では、「恐竜ブランド」で観光振興を図っています。今日は、その「聖地」(?)とも言える勝山市の県立恐竜博物館へ。
まずは、えちぜん鉄道勝山駅へ。レトロな駅舎の中には、昔使っていた信号装置や切符発売機が、そのスジの鉄道マニアには堪らないんでしょうね。
そして駅舎の横には、日本最古の動く状態で保存されている電気機関車「テキ6」というのがあります。私には価値はよく分かりませんが、見るからに珍しいので、レアモノだろうということは分かります。
そして、駅の目の前の閑散としたロータリーには恐竜が。
いよいよ恐竜博物館に行くと、恐竜の標本や、恐竜が暮らした時代・地球環境を検証するコーナー、恐竜の化石にちなんだ地質学のコーナーなど、かなり詳しく展示されています。
なので、恐竜マニアだけでなく、化石マニアや、古代史マニアも楽しめると思います。
また、勝山市内は、地元勝山産のそば粉を8割以上使った「勝山おろしそば」の名店がいくつもあります。私も、今日だけで蕎麦屋を二店を食い歩きました。蕎麦マニアにも、楽しんでもらえそうです。
福井城は、立派なお堀と石垣は残っているものの、天守閣・本丸の跡地には、でーんと県庁と県警のビルが立っており、お世辞にも粋とは言えませんが、この時ばかりは、灯りに照らされて良い雰囲気でした。