「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

藻谷浩介さんの講演を聴きに行きました

2015年02月17日 | 福井の「なるほど」

「デフレの正体」、「里山資本主義」などの著書で有名な藻谷浩介さんが福井の大野市で講演をされるというので、話を聞きに行きました。テーマは、「大野に住む私たちは、これから何を行い、何を残していくか」。用意した椅子が足りなくなるほど、結局市内外から250人以上が熱心に聞いていました。

以下は、記憶に残ったポイントです。

・大野は「奥地」などではなく、中部縦貫道が通れば名古屋へ、またリニア経由で東京まで、福井県内で最も早く行けるところ。

・地域活性化とは、交通が便利になることや工場誘致、景気回復ではなく、人口が減らなくなること。そのためには、若者が戻り、子供が生まれ続けることが必要。何よりも、地元の人が自らの地域に誇りを感じていないから人口が流出してしまう。域外の人に褒めてもらえると、自分の地域の良さがわかる

・「うちには何もない」「そんなの当たり前」と言っている地域に将来はない。地域のモノを「ありがたい」と思う地域こそが生き残る。

・子供や生産年齢人口が減るのは、大野・東京含め、全国どこでもあること。ただし、大野は高齢者が微増だが、東京は高齢者が今後激増して医療・福祉が足りなくなる。大野は、その点、老人が大きく増えるわけではない分、今若者受け入れや子育て支援に投資すれば、人口を下げ止めることにできる。

・高度成長期の大都市のように、若者を集めた地域は将来急速に高齢化が進む。逆に、長野県下條村のように、かつて批判されながらも子育て支援に投資してきたところは、子供も老人も全体の人口も安定的に推移する。

・島根県邑南町は、数年前から子育て支援や移住促進強化を行ってきた結果、転入者が転出者を上回ることになったほか、出生率も2.65と高い。こちらでは、地域食材を使った本格イタリアンレストランなどで、外貨を獲得し、カネを域内で回している。

・地域への入込客数を増やすより、地域でのカネの使い方を工夫すべき。「域外のものに金を使う」、「カネを稼いだ地元の人が貯め込むだけ」、のではだめで、高品質の地場のモノで外貨を獲得し、カネを稼いだ人が地域内で使い、カネが地域で循環する仕組みを作るべき。例えば、兼業を認める、雇用を増やす、地産地消を心掛ける、地域内業者に発注する、地代・家賃を地元向けには安くする、地産エネルギーの消費など。例えば、大野市民が一人年間100万円消費するとして、その1%を地域での消費に回せば、3億円が地元に落ちる。この場合、年間300万円の人件費がかかる人が100人雇える。

・東京は20-30代の女性の就業率が低い一方で出生率も低い。福井はどちらも高い。このような地域こそ可能性がある。

藻谷氏の講演、書を読むより、迫力あって興味深かったです!

 


福井では一大行事の節分

2015年02月04日 | 福井の「なるほど」

節分と言えば豆まきですが、神社仏閣が多く人々の信仰が篤い福井では一大行事です。

まず、主要な神社やお寺では、一日中、もしくは人出が多くなる夕方から夜にかけて1時間おきくらいに豆まきがあります。

その豆は、もちろんお祓いを受けて一つ一つ小さな袋に入れられ、持ち帰れるようになっています。中には、パンや餅、スナック菓子などを豆と一緒に撒く寺社もいくつかあります。また、豆の袋の中に福引券を入れておいて、抽選でティッシュや家庭用品が当たるというお楽しみがある場合も。さらに、単に豆をまくだけではなく、この日に家族そろって祈祷を受け、厄払いをするというのも一般的なようです。寺社は大忙しですね。

中には、福井大仏のように、伝統的にお多福と赤鬼・青鬼が一団となって近所の家々を回り豆まきを受ける、というのもあります。いつも地元のTVで放映されますが、今日は免許更新ということで午後から休みをいただいたので、実際に見に行ってみました。案の定、3歳の息子は、遠くから見ているだけで怖い、怖いと大泣きでしたが、その割にほとぼりが冷めたら、「鬼さんどこ行ったの?」「鬼さん見たい」と興味津々でした。

 

買い物ついでに3つほど神社仏閣を回ったら、これだけたくさんもらいました。豆はもちろん、豆まきでもらったパン、スナック菓子のほか、抽選でもらったラップ、テーブルセンター、ボックスティッシュもあります。


ふくい小辞典 その2

2014年03月21日 | 福井の「なるほど」

福井新聞に折り込まれていた「ふくい小辞典」より、その2です。

福井県について、社長の数が多い(全国1位)、有効求人倍率が高い(全国1位)、共働きが多い(全国2位)、などの指標はよく目にするところですが、珍しいところでは、以下のようなものもあるんですね。

火災件数が少ない(人口1万人当たり)全国2位

火災死傷者が少ない(人口10万人当たり)全国1位 …湿気が多い北陸の気候と関係あるのかな?

民間生命保険保険金額が多い(保有契約1件あたり) …裕福で慎重派ということ?

人口1人当たりの教育費が多い(県市町村財政合計)全国3位…裕福で子供の教育に金をかけるんですね。だから学力も高い?

待機児童がいない…三世代同居が多い(全国2位)し、保育所・職場内託児所も比較的多いからでしょうね。

住いが広い(持ち家住宅1軒あたり延べ面積)全国2位…裕福だし、人口密度低いから?

織物、衣服、身の回り品小売店数(人口千人当たり)全国1位…繊維産業が栄えたことと関係あるのかな?

でも、福井のお店は、一見営業しているかどうかわからない、普通の民家にしか見えない店も多く、一見さんを相手にしていないんだろうなあ…というところが多いです。それでも困ってないということは、やはり全体的に裕福なのでしょうか…?

 

 


ふくい小辞典

2014年03月20日 | 福井の「なるほど」

今朝の福井新聞の付録に「よくわかるふくい小辞典」という小冊子が織り込まれていました。

ふくいの歴史や人口、市町村などの概要がまとめられていますが、その中に、福井ではよく持ち出される「ランキング」が載っています。

 

・有効求人倍率、10万人当たり社長輩出数、共働き世帯割合… 全国1位

・三世代同居割合、持ち家の住いの広さ…全国2位

・千人当たりの年間救急出場件数の少なさ、…全国1位

・1万人当たりの火災の少なさ…全国2位

などなど。

 

ふだんはどちらかというと地味なイメージの福井県ですが、子供の学力テストとか、上記のようなものではいつも上位にランクインするので、ふくいの人も鼻が高いのだと思います。次はどんな指標が出てくるのやら…。


日本一社長が多い福井県

2014年02月11日 | 福井の「なるほど」

福井が32年連続首位 社長の都道府県別輩出率

http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20140210/CK2014021002000012.html

社長:福井県1457人 32年連続全国1位 独立資本の企業多いため 昨年調査・人口10万人あたり /福井

http://mainichi.jp/area/fukui/news/m20140208ddlk18020589000c.html

とのニュースにあるように、福井は人口10万人あたりの社長の数が日本一多く、この傾向は長年変わっていないとのこと。メガネや繊維などの家内制手工業が県内で発達していること、全国的なチェーン店が少なく独立資本が多いことなどが挙げられています。もちろん、背景には、勤勉な県民性なども挙げられると思いますが、32年連続、というのはすごいと思います。

また、中日新聞のランキングをみると、2位の山梨県以外6位までは日本海側の県がランクインしていることや、普段なかなか他の指標では上位に来ないような県が軒並みランクインしているのもおもしろいですね。


福井県が幸福度No.1に選ばれました!

2014年01月24日 | 福井の「なるほど」

日本総合研究所の調査の結果、都道府県の幸福度ランキングで福井県が全国一位になりました!

 

「待機児童の数の少なさ」、「女性の働いている割合」、「子どもの運動能力」など6つの指標で全国1位、

また「子どもの学力」と「平均寿命」で2位、正規雇用者の数で3位など、トータル60の指標で分析した結果、

福井県が47都道府県の中で幸福度No.1に選ばれました。(2位東京都、3位長野県)

 

2011年に、法政大学の調査でも幸福度Vo.1に選ばれた福井県、ここでも生活の質の高さが認められました。

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/3054744861.html

 

 

 

 


スイセンの花

2014年01月11日 | 福井の「なるほど」

スイセンは福井県の県花です。房総半島、淡路島と並ぶ三大群生地の一つであり、1月~2月にかけて、越前海岸の崖沿いに群生して咲くのを見ることができます。

 

昨年は寒さの影響で開花が遅れ、花の盛りは2月の半ばでしたが、海沿いの崖一面に花が広がるのはなかなか見ごたえがありました。もっとも、冬の天気なので、青空のもと、背景にきれいな日本海が見える、というのはなかなか難しいようです。

 

このスイセン、お正月用の飾りや贈答用としても出荷されており、福井県としても、ふるさと大使を務める方などにお送りしています。

ひょんなことから、ひと束のスイセンをいただきました。さわやかな香りを室内でも楽しめそうです。

 

 


「福井で暮らす。」

2013年10月25日 | 福井の「なるほど」

「福井で暮らす。」という、福井への移住を呼び掛ける冊子を見つけたので、手に取ってみました。(もう住んでいるのですが)

当然ながら、福井の住みやすさを、さまざまな指標を挙げて示しています。たとえば、

・有効求人倍率29ヵ月連続  全国1位 (2010年7月~2012年11月)

・人口10万人当たりの救急告示病院・一般診療所数 7.8か所で全国1位 (全国平均3.4か所)

・中3生の学力、小5.中2の体力 全国1位

・持ち家比率 全国3位

・持ち家住宅の延べ床面積 全国1位

・待機児童0

・人口当たりの出生数 全国6位

・・・

変わったところでは、

・県庁所在地別アイスクリームの消費量 全国1位

と言うのもありまた。

 


全国学力テストで上位の福井県

2013年08月28日 | 福井の「なるほど」

今日の新聞のトップニュース、

学力テスト、福井全教科で3位内 6年連続で全国トップレベル

http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/school_education/45134.html

幸福度No.1に選ばれた福井県、よく県の自慢としても、子供の学力・体力とも全国トップクラスということが話題に上がります。今回の学力テストでも、秋田と並んで福井がトップクラスにランクされたとのこと。

このテスト自体は、競争心をあおりすぎるとか、賛否両論あるみたいですが、結果をみると、秋田・青森・石川・福井といったところが全教科・学年で上位にランクされており、これはこれですごいなーと思います。まあ、秋田は、自殺率がNo.1ということもあるので何とも言えませんが、これもあって北陸は「幸福度が高い」といわれるのだと思います。

この原因についても、専門家によれば、三世代同居が多いなど昔ながらのコミュニティがしっかり残っており、社会的に安定しているから、という背景があるようです。

ただ、よく考えたら、この話題、福井に引っ越してからはよく聞きますが、東京に長年住んでいた時は聞いたことがなかったです。もっとも、沖縄に住んでいた時は、「また最下位」ということでよくニュースになっていました。

いずれにせよ、これであまりにも一喜一憂するのもどうかと思いますが。。。

 

 

 

 


学力・体力テスト日本一!

2013年07月05日 | 福井の「なるほど」

「学力・体力テスト日本一!福井県の教育のヒミツ ネコの目で見守る子育て」という本を読んでいます。

 

文科省の全国学力テストの県別ランキング(2009年)で、福井県は、

小学校6年生-全国2位、中学3年生-全国1位

になっており、さらに、2008年の全国体力テスト県別ランキングでも、

小学5年生―全国1位、中学2年生―

となっています。本書は、その秘訣は何か、ということをテーマにしています。

 

同書によると、福井県では、国が全国学力テストを始める5年も前から、県独自の学力調査を開始し、それに基づいた弱点克服のための教師用教材リストなどもあるそうです。さらに、同様の体力テストも行われているとのこと。。。

うーん、さすが福井県・・・。