「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

末吉公園・・・なかなか

2008年02月27日 | 沖縄の旅案内
家の近くにある末吉公園を久々に散歩した。

ここは、那覇の住宅街にありながら広大な緑が残る整備された公園。でも、沖縄という元々が自然に恵まれた地では地味な都市公園ということもあり、殆ど観光客は行かない。ただ、亜熱帯の植物はもちろん、四季折々の様々な花がいっぱい見られるし、寺社の跡や御嶽も数多く残り、のんびり歩くとなかなか見所が多い。さらには、古民家で味わえる沖縄そばの店「しむじょう」もすぐ隣。

モノレールの市立病院前駅から見ると、公園中央部を東西に安謝川が流れており、その川を挟んだ対岸の山の山頂付近に、深い緑に覆われそうな末吉宮の赤い社殿が見える。

駅近くの入り口を入り、丁度咲き乱れる桜を見ながら整備された階段を下る。川にかかる橋を渡って山道を上っていくと、だんだんと深い森の中の山道になってくる。琉球王朝時代の末吉宮への参道である石畳も残り、まるで熊野古道のようだ。

9条の会 in おきなわ

2008年02月24日 | Slow Life
那覇市内で、9条の会の集まりがあるというので覗いてみた。

9条の会は、戦争放棄を謳った日本国憲法第9条を護り、その理念を世界に広めようと知識人が呼びかけたもので、それに賛同する会が地方に数多くできている(らしい)。

沖縄県内でも26の9条の会とそのネットワーク組織があるらしいが、意外なことに沖縄は他県に比べてより少ないらしい。少ないらしい。悲惨な沖縄戦を体験している人が近くにいて、理念どうこうよりも身をもって体験しているので、ということかもしれない。それでも会場には、50,60名の人が集まっていただろうか。しかし、殆どが60代以上の年輩者で、30代以下は数えるほどしかいない。県内各地の9条の会の活動報告でも、「若い人をいかに巻き込むかが課題」とのことだった。

基調講演では、現在の9条を取り巻く情勢が琉球大学の教授から語られた。
・自民党の会見草案や現在の社会情勢に見るナショナリズム的な流れ
・米軍再編と称する、米軍と自衛隊の一体運用の動き
・テロ対策法特別措置法案の国会承認や、集団自決に関する教科書検定の動き
など、よく言われていることであるが、改めて国民の一人として意識を持たないと、
「なし崩し的に進められてしまう」という印象を受けた。

何よりも印象的だったのは、
・家族を沖縄戦で亡くした人の、「二度と戦争を起こさない国にするために9条を護ろう」という自らの体験に基づく叫びと、
・沖縄戦の司令官は、南京大虐殺を指示した司令官であったため、自らの体験があるからこそ、「鬼畜米英に捕らえられると大変な目にあう」と住民を集団自決に追い込んだこと
など、沖縄だからこそ、という話だった。

自分にとっても、沖縄の社会にいさせてもらっているこの機会にこそ、戦争のこと、9条のことを考えるべきという思いを強くした。

那覇の古民家で沖縄そばを味わう

2008年02月24日 | 沖縄の旅案内
那覇の末吉公園の隣に、重要文化財に指定された古民家で味わえる沖縄そばの店「しむじょう」がある。

平日の13時過ぎなのに満席。なかなかに人気の店らしく、分かりにくい住宅街の奥なのに、観光客も市民もひっきりなしに来る。

住宅街の奥には緑に囲まれた立派な石垣があり、門の前に立と、高台から那覇の町並みが望めて気分が良い。入り口にはひんぷん(目隠し代わりに入り口に立つ石塀)、その奥には落ち着いた古民家が立ち、周りにはわーふる(豚小屋)、池などを備えた素敵な庭園がある。

桜の小枝が飾られた畳の部屋で味わうのは、カツオだしのあっさり細麺のそば。そーきと三枚肉はちょっと固めかな。ショウガの細切りがきいたさっぱり味。丸餅が入り、小さい亀せんべいが添えられたホットぜんざいもあっさりでした。

沖縄の旧暦行事 ジュウルクニチー

2008年02月23日 | 沖縄の旅案内
今日はジュウルクニチー(旧暦1月16日)。
あの世の正月といわれ、特に宮古や八重山、久米島、粟国島などでは、祖先の霊を一家総出で墓前で慰める日。沖縄本島では、旧暦三月の清明(シーミー)のときに似たようなことを行いますね。あの沖縄特有のでっかい墓の敷地で、餅や豆腐を詰めた重箱を広げて家族で囲んでいるのを、家の近くでも見かけました。

那覇の港に浮かぶ三重城は、宮古・八重山の方向を望む場所ということで、昔から先島出身の人たちがジュウルクニチーに集まり、故郷の方角に向かって拝むところとして知られる。新聞の夕刊にも、こんな写真が写っている。その文章が傑作なのでご紹介。

「朝6時から二時間以上も手を合わせた宮古島出身の金城さんは、『お盆と16日祭は先祖の孝行だからしっかりやらんとね。ご馳走をお供えしたら、神様が喜んでいたよ』と話した」

まあ、二時間も拝みをしたら、神様が喜ぶ顔も見えるかもね^^;

沖縄でまたまた米軍兵士による事件発生!

2008年02月19日 | Slow Life
沖縄で米軍兵士による少女暴行事件が起きて1週間。沖縄では、未だに連日、新聞で大きく取り上げられ、開催中の各地の市町村議会でも次々と抗議決議が出されている。

正直、一年も沖縄に住んでいない僕でさえ、今回の事件は「またか」という印象。数ヶ月前にも、米軍兵士によるタクシー運転手暴行や、スナックでの女性への暴行などが取りざたされた。

しかも、今回の少女暴行事件のあと、綱紀粛正に努める、なんていったけど、結局一週間後に飲酒運転、その翌日には酔っ払いの民家侵入で米軍兵士が逮捕されている。沖縄は今でも占領地と思われています。。。

未だに植民地であるかのように蛮行を繰り返す米軍(基地)に対してはもちろん、県民よりも、米軍基地移転問題に火の粉が飛ばないように米国への配慮を優先しているかのような、県知事や日本政府の対応にも、沖縄県民の不満はくすぶっている。

こういうとき、「米軍基地を撤去せよと言うが、基地内で働いている人や、軍用地料で食べている人もいるから」という人がいるが、望ましくない状態を認めることから始めるのではなく、本来どのようであるべきか、という議論が必要ではないか。

安保の負担を一方的に沖縄に背負わせている本土では、今回のニュースも、もうとっくに忘れ去られているんだろうな。

沖縄deラーメン

2008年02月16日 | Slow Life
沖縄では、沖縄そばが発達しているから、ラーメンがまずいと言われている。ラーメンの好きの私としては、ラーメンも食べてみたいが、まずいラーメンは食いたくない。という訳で、ここ半年以上、ラーメンを食べていなかったが、今日はずっと気になっていた近所のラーメンを食べてみた。

儀保にある「琉球麺屋 通堂」。こってり九州ラーメンの「おとこ麺」ととんこつ塩味の「おんな麺」、テーブルには醤油漬けにんにくが供えられていたり、面の硬さや油の多さも注文できるなど、なかなか手の込んでいておしゃれなラーメン屋である。店内は、金曜の夜9時近くで満席。もっとも、近くにある首里高校の生徒が多いのかも。

さて、久々に食べるラーメンの一口目はうまく感じる。じっくり煮込んだスープもうまい。が、食べているうちにだんだん飽きてくる。まずくはないがイマイチパンチが足りない・・・という感じ。

やっぱり沖縄では沖縄そばだなあ、と思いつつ、久々にラーメン屋めぐりがしたくなった今日この頃。

35にして・・・

2008年02月10日 | Slow Life
沖縄の日本復帰の年(正確にはその「年度」)に生まれた私は、
昨日で35歳になりました。

求人誌などを見ると(原則年齢制限禁止だが)、
転職が難しくなってくる年齢ですね。
そろそろ人生の折り返し点、という感じもしています。

「30にして志を立て、40にして惑わず」という言葉もありますが、
やりたい方向性(人と人/自然をつなげること、半農半エコツーリズム)を
見定めながらも、未だに具体的な「仕事」を模索している今の私の状態は、
まさに、30と40の間という気がします。

でも、これまで大過なくやって来れられたこと、
大好きな沖縄で家族とともに過ごせていることを思うと、
いろんな方のおかげで今の自分があることを実感し、
感謝の気持ちが沸きあげてきます。

今までは、旅に出て物事を吸収したり、
様々な刺激を受けること(input)が多かったけど、
ぼちぼち自分も、これまで頂いたものを活かして、
人や社会のお役に立つこと(output)をやっていきたいなあと思っています。

そうしていくうちに自分の「仕事」も掴めるといいなあ。
願わくば、今住まわせて頂いている沖縄の社会にも恩返ししつつ。

これからもゆっくり、じっくり、旅をしていきます。

てだこの街、浦添をウォーキング♪

2008年02月06日 | 沖縄の旅案内
先週末は那覇の隣町、浦添のウォーキング大会で10Kmコースに出場。これは、2日間にわたり、様々な距離コースのウォーキング大会が開かれるイベントで、冬のマラソンブームに沸く沖縄でのヘルシーイベント。42.195Km歩く人もいるらしい。午前中にスタートして、午後5時までにゴールということで、のんびり街歩きを楽しめる。

まずは体育館で出発式。いきなり、「島人の宝」に合わせた準備体操があったのは笑った。カメラを構えながらステージ上のおばさんにならって準備体操をする。

曇り空の中を出発。住宅街の中にある御獄(ウタキ=拝所)、樋川(石造りの樋をつけた泉)などの史跡を回りつつゆっくり、と思ったら、連れ合いは私の寄り道に愛想をつかしてどんどん先へ行ってしまう・・・。待ってよ~^^;。

琉球王朝に先立つ王統の陵墓である浦添ようどれからは、宜野湾・浦添の眺めを望む。今日も普天間基地にはヘリコプターが待機している。

途中、雨にも降られながら、桜の咲くのを見ながら、ゆっくりと歩く。住宅街の中にも、立派なシーサーがいたり、おしゃれな石巌當があったり、珍しい樹木があったりと、意外な発見があってオモシロイ。沿道の人も、芋やサトウキビを振舞ってくれたり、声をかけてくれたりと、温かさが励みになる。

途中、普天間基地を見下ろす嘉数高台公園のチェックポイントを過ぎて、おなかもすいてきたし、休憩もかねて沖縄そばの店「すばってば」に入る。三日間寝かしたつるつる麺と小麦粉の感触を生かしたゴワゴワ麺の二種類が味わえ、スープもすっきり。ウォーキング参加者が他にも大勢来ているようで、早々と売り切れ仕舞になっていた。

ゴール地点に戻ってきたのは、出発から4.5時間後。
なかなかいい運動で、街歩きを楽しめました。
歩かせていただいた街の皆さん、にふぇーでーびる(ありがとう)。



沖縄でプロ野球キャンプめぐり!

2008年02月04日 | 沖縄の旅案内
2月に入り、沖縄は俄然プロ野球のキャンプで盛り上がっています♪
ここまで、プロ野球キャンプが一大イベントになっているとは思わなかった。

何しろ、日本の12球団中9球団が来沖し、
韓国の野球チームもキャンプするらしい。
去年日本一の中日は北谷、パリーグ優勝の日本ハムは名護。
なんといっても千葉ロッテは、八重山商工出身の大嶺くんのおかげで、
出身地の石垣島でキャンプを張ることになったので、
マスコミの扱いも大きいようだ。

新聞には、別冊折り込みとして、
「プロ野球キャンプ特集」なるものが入っていた。
観光協会も、「キャンプ地とその周辺の観光地&おいしい店特集」冊子を出している。

プロ野球に殆ど興味はないが、
沖縄でどのような扱いを受けているのか興味があり、
折り込み紙を広げてみると、
・来沖する球団の去年の順位
・選手一覧
・練習スケジュール
・練習場所の近くの観光地や食事どころ
などが載っていて、(興味ある人には)なかなか便利かもしれない。

さすが観光立県沖縄。せっかくだから、近くに見に行ってみようと思います。

「スロー」なナマケモノ倶楽部の沖縄イベント

2008年02月01日 | Slow Life
「スロー」をテーマに活動する「ナマケモノ倶楽部」が沖縄に初上陸!

というわけで、私たち沖縄のナマケモノ倶楽部会員が仕掛けるイベントのお知らせです。

・ハチドリの一しずくのお話
・百万人のキャンドルナイト
・マイ箸やマイ水筒
などで有名な環境・文化NGO「ナマケモノ倶楽部」のワークショップが、
沖縄大学の協力で、以下のように行われます。

<ナマケモノ倶楽部ハチドリワークショップ in 沖縄大学>
日時 2008 年3 月16 日(日) 13:30~16:30(13:00 開場)
会場 沖縄大学2号館3階306教室 (公共交通機関をご利用ください)
内容
  ・ナマケモノ倶楽部の活動紹介 「たのしむ環境文化運動 ~ 私にできること」
  ・沖縄の「ハチドリ」たちの活動紹介
  ・カクマクシャカ(ラップアーティスト)プチライブ
  ・対談「沖縄でのスローとは」
 ・グループ討論 参加者みんなで「スロー」を考えてみよう!

入場無料です!
問い合わせ先/info@sloth.gr.jp,03-3638-0534(ナマケモノ倶楽部) 
または このブログの管理人まで

みんなで話し合い、創りあげる楽しいイベントです。
お誘い合わせの上、お越しください。