「つながり」の旅 in Paris ~ 人と人、自然、地域との「つながり」 ~

人・自然・地域との「つながり」をテーマにした旅や暮らし(エコツーリズム、スローライフ等)について日々の想いを綴ります。

半夏生

2013年07月03日 | 福井の「なるほど」

昨日は夏至から11日目にあたる半夏生でした。

昔は農作業が一段落する日とされ、「ハレの日」であり、真夏に向けて勢力をつけるために、福井の大野藩では、丸焼きにしたサバを食べたそうです。そのせいもあり、今では、この日近くに、県内のスーパーでは焼きサバがたくさん売られています。

でも、これは福井でも山沿いだけど海沿いに飛び地があった大野藩だけで、福井市内の農家さんによると、焼きサバではなく、「あべかわもち」を食べる習慣があったそうです。

そういえば、田んぼが広がっていて米は豊富だし、今でも町中に「餅屋」という看板はよく見かけます。

これも福井の文化なんですね。

 

 


なぜ福井ではあべかわ餅をよく食べるのか

2013年03月09日 | 福井の「なるほど」

福井に来てからずーっと気になっていたのですが、市街地を車で走っていると、●●餅店と書かれた店が多く目につきます。あまり、これまで訪れた町では、ここまで目にすることはありませんでした。周りの方に聞くと、とくに、あべかわ餅が美味しい、という店が何軒かあるようです。

調べてみると、関西や北陸では、土用の丑の日に餅を食べ、精をつけて夏を乗り切ろうという「土用餅」という習慣があるようで、京都や金沢では、土用餅=あんころ餅、ですが、福井では土用餅=あべかわ餅だそうです。http://www.tenseihonpo.com/gourmet/sweets/201107_abekawamochi.html

先日、市内を車で走りながら、名高い店のあべかわ餅を食べ比べてみました。

 上が、足羽山に近い林餅店のあべかわ餅(10個370円)、原材料は福井産のものに拘っています。黒蜜ときな粉は自分で混ぜるようになっていて、昔ながらのお餅、という味がしました。

下は、職場にも近い梅野餅店のあべかわ餅(10個450円)。お餅はとても柔らかかったです。黒蜜ときな粉もよく絡んでいました。

どうやら、お餅屋さんの話によると、桃の節句などの際は餅を近所に配った他、子供の成長の節目や、結婚など、家庭の一大行事の際は餅を食べる風習が福井にはあるようです。

 

 

 


活躍する福井の女性たち

2013年02月14日 | 福井の「なるほど」

福井県には、県が主催で、企業等で働く次世代のリーダーたる女性の能力を高めようというプログラムがあり、各社・各組織から推薦された女性30-40名が、セミナーを聴講したり、グループワークをしたりしながら、一つの課題についてプレゼンテーションを行う、ということをしています。

仕事でそのプレゼンの審査に立ち会うという機会があったので、なかなか面白い取り組みと思い聞いてみたところ、他県ではあまり例がないそうです。なぜ福井でやっているかというと、共働きが日本でもトップクラスの福井では、女性の就業率は高いものの、女性の管理職の割合は著しく低く、働く女性の地位の向上やさらなる能力の向上が必要だから、とのことでした。へえ~。

論点は多少ずれますが、「福井に来て驚いたことの一つとして、駅の立ち食いそばで食べる女性の割合が高いことが挙げられます。たしかに、福井駅の立ち食いそばには、いつ見ても女性のお客さんが一人は常にいます。これも、女性の就業率が高く、女性が忙しいことの表れでしょうか。。。

 

 

 


福井は油揚げ・がんもどき、焼鳥消費額が日本一

2013年02月09日 | 福井の「なるほど」

どこかで、「福井の大豆消費量は日本でも有数」と聞いたので、気になって調べてみました。

県庁所在地別の大豆加工品年間消費状況をみると、福井市は油揚げ・がんもどきの購入金額が日本一です。TVでも、油揚げの大きさや種類の豊富さで有名ですね。ちなみに、2位は和食が多そうな京都、3位はお隣で同じく古都の金沢となっています。

http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/daizu/d_data/pdf/013_kounyuu.pdf

ところで、最も消費金額が少ないのは、4、5年前に住んでいた那覇市で、福井の1/5ほどです。私たちは、油揚げ消費金額が一番少ない街にも、一番多い街にも住んだことになりますね。。。

もっとも、同じ大豆製品でも、豆腐の消費金額でみると、那覇市は全国2位。豆腐の消費量だと、那覇は下から3位ですが、これは単位が「丁」だから。沖縄の島豆腐は、1丁が普通の豆腐の3倍くらいあるので、グラムで測るときっとダントツ一位でしょうね。

話を福井に戻すと、福井は焼き鳥、カツレツ、天ぷら・フライの消費金額も日本一です。

http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/toukei/kakei/kakei23.html

焼鳥は、福井が誇る名店「秋吉」の発祥の地だから、というのもありますが、共働きが多く、スーパーで出来上がった惣菜を買って帰る人が多いからだそうです。

 

 

 

 

 

 


「ふるさとの日」には「恐竜を掘ろう!」

2013年02月08日 | 福井の「なるほど」

2月7日は、福井県のふるさとの日」です。1881年に、今の形の福井県ができた日だとか。

そういえば、前住んでいた東京では、10月1日が「都民の日」でしたが、なぜ10月1日なのかは聞いたことないな。「ふるさと」と東京で言われてもピンとこないから、「都民の日」なんでしょうね。

昨日は、県立の博物館等が入場無料になったほか、福井駅前でこんなイベントがありました。

http://www.pref.fukui.lg.jp/doc/furusato/furusatotop/frusatonohi2012.html

福井を舞台にした映画「恐竜を掘ろう!」の監督を務めた福井出身の大和田伸也氏と松方弘樹氏のトークショーがあるということで、ちょっとのぞいたら、会場は人(もちろん平日の昼間に来れる年配の方)がいっぱいでした!もっとも、そのあとの知事出席の記念式典や、福井に縁がある岡倉天心についての講演会まで、みんな座っていたかどうか疑問ですが。

ちなみに、映画「恐竜を掘ろう」についてはこちら。↓

http://kyoryu-horou.com/khflyer.html

恐竜博物館や敦賀の港町など、福井の風景がたくさん出てきます。もうすぐ公開です。

 

 

 

 

 

 

 


昆布の消費量が多いとこって・・・

2013年01月31日 | 福井の「なるほど」

福井に来て、スーパーやコンビニで売っているおにぎりが、海苔だけでなく、昆布で巻かれていることも多くて驚きました。しかも、とろろ昆布(黒)、とろろ昆布(白)、ふつうの昆布と、バリエーションもあります。

先日富山に行った際、「富山は昆布消費量が日本一だから、〆サバなどにもよく使う」という話を聞いて、へーと思いました。福井でも、上記のおにぎりを始め、昆布館という昆布食品全般を扱うお土産屋まであるので、相当多いだろうと思っていたのですが。しかも、以前住んでいた沖縄でも、「南国沖縄では昆布はとれないけど、料理によく使うので、消費量は多い」と聞いたことがあります。

気になったので調べてみました。

下記のサイトによると、総務省の家計調査によると、世帯当たりの昆布消費量で、富山県はダントツの全国第1位だそうです。

http://todo-ran.com/t/kiji/14642

やはり、江戸時代に交易のために北海道と大阪を結んだ北前船の寄港地として栄えたことが理由のようです。そういえば、福井に昆布の取扱店・消費量が多いのも、同じ理由のようです。ちなみに、福井は世帯当たりの消費量は全国第6位です。

そして、沖縄で昆布の消費が多い理由も書いてあります。

富山の薬売りが薩摩にまで販路を広げていく中で、当時中国と貿易をして栄えていた琉球には、漢方薬の原料が輸入されていたので、琉球を属国とする薩摩を通じて、富山の薬売りは、北前船でもたらされた昆布と引き換えに漢方薬の原料を入手し、その結果琉球には北海道の昆布がもたらされた、ということのようです。

ちなみに、こちらのサイトにも同じことが書いてあり、しかも、20年ほど前までは沖縄が昆布消費量日本一だった、とあります。

http://fucoidan.blog123.jp/archives/2007/06/00024.php

そういえば、富山の方によると、

「富山でとろろそばを注文すると、そばの上にとろろ昆布が乗って出てくる。とろろ芋を食べたいなら、山かけそば、と注文しろ」と。へー。。。

 

 

 

 

 


昆布の消費量が多いとこって・・・

2013年01月31日 | 福井の「なるほど」

福井に来て、スーパーやコンビニで売っているおにぎりが、海苔だけでなく、昆布で巻かれていることも多くて驚きました。しかも、とろろ昆布(黒)、とろろ昆布(白)、ふつうの昆布と、バリエーションもあります。

先日富山に行った際、「富山は昆布消費量が日本一だから、〆サバなどにもよく使う」という話を聞いて、へーと思いました。福井でも、上記のおにぎりを始め、昆布館という昆布食品全般を扱うお土産屋まであるので、相当多いだろうと思っていたのですが。しかも、以前住んでいた沖縄でも、「南国沖縄では昆布はとれないけど、料理によく使うので、消費量は多い」と聞いたことがあります。

気になったので調べてみました。

下記のサイトによると、総務省の家計調査によると、世帯当たりの昆布消費量で、富山県はダントツの全国第1位だそうです。

http://todo-ran.com/t/kiji/14642

やはり、江戸時代に交易のために北海道と大阪を結んだ北前船の寄港地として栄えたことが理由のようです。そういえば、福井に昆布の取扱店・消費量が多いのも、同じ理由のようです。ちなみに、福井は世帯当たりの消費量は全国第6位です。

そして、沖縄で昆布の消費が多い理由も書いてあります。

富山の薬売りが薩摩にまで販路を広げていく中で、当時中国と貿易をして栄えていた琉球には、漢方薬の原料が輸入されていたので、琉球を属国とする薩摩を通じて、富山の薬売りは、北前船でもたらされた昆布と引き換えに漢方薬の原料を入手し、その結果琉球には北海道の昆布がもたらされた、ということのようです。

ちなみに、こちらのサイトにも同じことが書いてあり、しかも、20年ほど前までは沖縄が昆布消費量日本一だった、とあります。

http://fucoidan.blog123.jp/archives/2007/06/00024.php

そういえば、富山の方によると、

「富山でとろろそばを注文すると、そばの上にとろろ昆布が乗って出てくる。とろろ芋を食べたいなら、山かけそば、と注文しろ」と。へー。。。

 

 

 

 

 


ブータンミュージアム in 福井

2013年01月27日 | 福井の「なるほど」

福井市の中心部に、ブータンミュージアムが先日オープンしました。

http://bhutan-npo.asia/news/7/

 

ブータンはGNP(国民総生産)ならぬGNH(国民総幸福)を唱える国ですが、日本でもいろんな調査で幸福度が高いとされてきた福井と共通項があるということで、そのようなブータンと福井を通じて幸せを考えようというNPOがこれを設立したようです。

http://bhutan-npo.asia/about/

こちらのサイトでも紹介されていますが、福井とブータンはいくつも共通項があるようです。

・仏教文化 (ブータンはチベット仏教)

・米が主食、そばを食う

・人口が70-80万人(ブータンは70万人、福井は80万人)

・家には他世代が居住

・電気を輸出(ブータンは水力発電でインドへ、福井は原子力発電で関西へ)

http://bhutan-npo.asia/comparison/


スローなライフスタイルを重視するナマケモノ的視点でも、福井とブータンを興味深く拝見しております。

ただ、同じチベット文化圏のインド北部・ラダック地方が、西洋文化の急速な浸透とともに、いろいろなコミュニティーの変化に直面しているように、福井についても、3.11後のエネルギー需給の現状を踏まえ、長年頼ってきた原発について、もう一度立ち止まって考えたほうが良さそうです。


 

 

 

 


福井の家事はたいへん?

2013年01月26日 | 福井の「なるほど」

ある特集記事でオモシロいデータを見つけました。

福井の  

 年間降水量 全国6位 1965mm (全国平均1537mm)  ※1位は宮崎、最下位は北海道

 年間降水日数 全国4位 158日 (同 117日)         ※1位は石川、最下位は広島

 持ち家住宅の延べ面積 全国2位 172.6平米 (同 122.6平米) ※1位は富山、最下位は東京

 借家住宅の延べ面積 全国1位 56.7平米 (同 45.5平米)  ※最下位は東京

だそうです。

 (気象庁年報より 2008年のデータ、総務省統計局 『住宅・土地統計調査報告』 (2008) )

 

まあ、これは、

「雨が多くて洗濯物は乾かないし、家も広いので掃除も大変」

ということらしい。

加えて、

 共働き率が全国1位の58.15%(全国平均44.43%) ※ちなみに最下位は奈良36.3% -2005年国勢調査より

なので、福井の女性は働き者、というのが結論のようです。

 

さらに、「男は仕事、女は家庭」という意識も強く(女性も働いているけど・・・)、

男性がそれに甘えている風潮もある、ということのようです。。。