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【週刊】企業理念 Vol.220 株式会社21(トゥーワン)さまから学ぶ
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経営の先輩達が悩みぬいて確立した企業理念をいろいろな
視点から読み解き、企業理念育成・経営のヒントを学びます。
★今週の質問★
【 我が社は、仕組みが信頼関係を育んでいるだろうか? 】
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「ノルマなし」
「内部留保なし」
「社員ボーナス500万円」
「銀行借り入れなし」
「管理職なし」
次々に“企業の常識”の逆を行き、快進撃を続ける、
メガネの販売チェーン 株式会社21(トゥーワン)。
という紹介に惹かれて
テレビ東京の番組、カンブリア宮殿を観ました。
なんで、こんな会社経営ができるのだろう?
今回は、TVでご縁のあった21(トゥーワン)さまから学ばせていただきます。
━━━━━━━━ Webからの引用 (ここから)━━━━━━━━━
【経営方針】
「会社に利益を残さず、値下げで還元する。」
【社是】
「21は社員の幸福を大切にします。
社員は皆様の信頼を大切にします。」
(出所 http://www.two-one.co.jp/a21/page1-5.html 2009/06/27)
━━━━━━━━ Webからの引用 (ここまで)━━━━━━━━━
【学び】
○利益は社員とお客さまに還元している。
社内に内部留保するのではなく、社員に内部留保している。
○銀行から借り入れせず、社員が出資している。
197人の社員中150人が出資している。総額は約10億円。
社員は銀行の預金金利よりも高いリターンを得ることができる。
自らお金を出すことで社員1人1人が経営者のような感覚で働く
環境をつくっている。
○中間管理職をおいていない。
イントラネットを通じて社内のあらゆる情報を閲覧することが出来る。
会議は一切なし、稟議書なし。
社員の給与、査定は社内ネットで全社員に公開している。
社内ネットワークで社員の疑問質問悩みを共有している。
○社内結婚を薦めている。
社内夫婦での独立を推奨している。
出店費用は仲間が出資している。
【コメント】
番組の中で、
創業者の平本清氏が述べていた次のことが印象的でした。
論語にある「恕」(じょ):
「己の欲せざる所は人に施すこと勿かれ」
(自分がされたくないことは人にしてはならない)
いわゆる「思いやり」が大切。
だから、
自分がされたくないことを人にしないこと(思いやり)
をひとつづつ積み上げ行ったら、現在の経営システムになった。
(参考 http://kendo.air-nifty.com/tokuiku/2007/07/post_7922.html)
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(所感)
常識破りの経営は、社内の仕組み(システム)により加速されている。
ただ、この仕組みは、
1)経営者と社員、社員同士、社内の人と人との強固な信頼関係
2)イントラネットを利用した情報の蓄積
がなければ構築できない、機能しない。
この仕組みと信頼関係構築のプロセスは、
1)社内で問題が発生する。
2)「恕」の理念に基づき社内の仕組みを作るまたは改善する。
3)この仕組みが信頼関係を育む。
この1)~3)の繰り返しがスパイラル状に発展して
現在の強固な信頼関係と経営システムがある。
創業者のひとりである平本清氏が問題があるごとに、
「恕」の思想に基づき、悩みに悩み抜いて産まれた仕組み
が信頼を生み、その繰り返しが大きく積みあがって
あるのが現在の経営システム。
と解釈しました。
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┃ 我が社は、仕組みが信頼関係を育んでいるだろうか?
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