Olive☆。.:*:・'゜

つれづれなるままに・・・雑感を

「かもめ食堂」

2006-04-07 23:58:09 | 映画
年明け早々に これから上映される作品での中で挙げた映画のひとつ。
やっと観て来ました。(過去に書いた記事

18時過ぎに行ったら もうチケットを買う長い列が出来ていました。
「今日こそ絶対観る」と気合を入れて行ったので、前の回が終わるまで約1時間並びましたが
正直ヒールの靴で立ちっぱなしは辛かった
まだまだ立ち見のお客さんも多くて、大盛況です。
かもめ食堂で出される焼きたてのシナモンロール、
美味しいコーヒー、さくさく音がする豚カツ。
観ているだけで、画面から匂いが立ち込めてくる
ような映像でした。
やっぱり、美味しいものを食べることは基本だと
改めて感じる作品でもありました。
marimekko(マリメッコ)やiittala(イッタラ)などの
北欧デザインにも目がいきました。(過去の記事
あとサチエが着ている、着心地の良さそうな服もね
公式サイト『かもめ食堂

ゆったりした幸せな気分がスクリーンに漂っている作品です。
登場人物は決して幸せに満ちたりているわけではないんです。
サチエ、ミドリ、マサコそれぞれに事情があって、フィンランドの首都ヘルシンキにやって来た。
それぞれに悩みも抱えつつも毎日を明るく過ごしている。「大丈夫、なんとかなるさ」って。
根拠のない楽観ではなく 辛い、苦しい経験や挫折を乗り越えて頑張ってきた人の
「なんとかなるさ」なのです。
こつこつ日々積み上げていく、努力を重ねている最中の「なんとかなるさ」。
ひたひたと元気になる力を注入してくれるような不思議な力強さがある映画でした。
そして観ていて思い浮かんだのが、あのサン=テグジュペリ作「星の王子さま」
でのキツネと王子さまのやりとりです。
友だちが欲しいという王子さまにキツネは言います。仲良くすることを。
「最初は少し離れているところに座っている。お互いに何も言わず、横目でちらちら
相手を気にしつつ。でも日が経っていくといつの間にか近くに座っているように
なる。いつも同じ時刻に相手がやって来ると、その時間が近づくにつれ自然に
嬉しくなってしまう。おちおち出来なくなって、その時間になると幸福のありがたさ
を身にしみて思う。」と。
人によっては、たおやかなサチエが一方で人を拒絶しているところに
興味を持つのかも知れないし、あるいはコメディと捉える方もいるでしょうし
楽しい作品なので、機会があれば見てみて下さい。
コメント
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