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つれづれなるままに・・・雑感を

トルコ旅行:トプカプ宮殿

2010-04-05 22:34:38 | 旅日記
トプカプ宮殿はイスタンブール旧市街のある半島の先端部分、三方をボスポラス海峡と
マルマラ海、そして金角湾に囲まれた丘にあります。1856年にドルマバフチェ宮殿が建て
られるまでの約400年、オスマン帝国の歴代スルタンが暮らした居城であると同時に行政の
中心として機能していたところです。宮殿といってもいくつかの庭園や離れ、そして比較的
小さな建物や部屋が連なったもので構成される建造物群といった感じでした。

皇帝の門
1478年に建てられた当時は2階建てでかなりの大きさだったようです。
門に向かって右側には「スルタンの統治する所に神の影あり」、左側には「すべての抑圧される
ものはここに逃れよ」とアラビア語で書かれているらしい。。。門の中央に見えるのがトゥーラ
と呼ばれるスルタンの花押だそうです。
門をくぐると第一庭園と呼ばれる空間があり、ここまではオスマン帝国時代も今も一般の人々は
自由に出入りすることが出来ます。
送迎門
第一庭園の奥にあるこの門が宮廷の入り口で、オスマン帝国時代もごく限られた人しか入ること
が出来なかったそうです。この門の前で処刑が行われ、刎ねられた首は門の横にある警告の石に
置かれたといいます。現在はトプカプ宮殿博物館の入場口となっています。

会議の間

この建物の奥にハレムがあるがあります。









宮殿の奥にある
バーダット・キョシュキュは
内部のイズニックタイルが
見事でした。









眺めもいいです。


ハーレムは別料金で15TL、入り口でチケットを買います。
うろ覚えですがクレジットカードも可だったと思います。
トプカプ宮殿の開館時間は9:30~16:00ですが、
ハレムは15:30まで。他のところを見ていて、あやうく
見そびれるところでした。

部屋数は400以上といわれていて、そのうちスルタンや
夫人、スルタンの母、皇子、宦官、女奴隷などの部屋
が公開されています。いくつも区切られた部屋がまるで
迷路のようでした。日の当たらない暗く湿った雰囲気の
部屋もあれば、鮮やかなイズニックタイル装飾が美しい
部屋もあり。厳重に管理された、狭い世界。しかも厳然
とした階級社会での生活は苦労も多かったんだろうなと思いました。

トイレ

 
花と果実の絵を施した壁画が素晴らしいアフメット3世の食堂として使われた部屋

日の差し込む窓の綺麗な部屋もありました。装飾や壁のタイルなど美しい。
ハレムには帝位についていない君主の弟や甥が暮らす「鳥かご」と呼ばれる部屋もあった
そうですから、装飾の華やかさがかえって空虚に感じてしまいました。
兄弟のうち、誰かがスルタンになると他は皆殺してしまったとも聞きますから、女性に限らず
生き残りを賭けた、厳しい戦いが繰り広げられた場所でもあるんだなあとしみじみ思ってしまいました。



謁見の間
コメント
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