緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

エッセイとフォト

日々の発見と思いのあれこれなど

久しぶりにバードウォッチング

2020年03月02日 | 野鳥
お茶のお稽古以外の用事が、新型コロナウイルスのせいでほぼ全て中止。
それで近くの河に、運動を兼ねて野鳥を見に行きました。

近くといっても、歩いて行くと20分くらいかかります。
自転車だと早いのですが、それだと運動になりません。
歩いて行きました。

珍鳥は見られませんでしたが、この季節らしい野鳥は見ることができました。
河の傍らの公園で、まず見たのはツグミ。
まるで図鑑の写真みたいに佇む姿勢。
「見て、ツグミってこんなのよ」と言わんばかり。

この公園の池にはいつもカルガモとマガモがいるのですが、この日はほとんど見かけず。
もう春ですので、カップルになって巣作りの為に何処かに行っているみたいです。

こんな鴨を見かけました。
カルガモかなと思ったのですが、よくよく見ると変。

いわゆるハイブリッドと呼ばれる鴨のようです。

鴨の雌は種が異なっても模様がとてもよく似ていて、そのせいか異なる種の鴨がカップルになることがよくあるのだそうです。
その結果、生まれるのが交雑種の鴨。いわゆるハイブリッドです。
植物でもそうですが、ハイブリッドは生殖能力を持たない場合がほとんどだそうです。

上の写真の鴨はマガモとカルガモのハイブリッドみたいです。
もう一羽、鴨がいたのですが、そちらもハイブリッドでした。
生殖能力を持たないせいなのか、他の鴨がいなくなった池でバラバラに泳いでいました。

池を離れて公園の林の中を歩いていると、大きな声でジュビジュビジュビとシラハラの鳴く声。
見上げると木立の中にシロハラがいました。
よく見ると可愛い顔してます。

シロハラはツグミの仲間で、パッと見たところ翼や頭がくすんだ茶褐色、というか灰褐色で『なぜシロハラと呼ばれるの?』と思ってしまいますが、こうやってお腹から見るとシロハラと呼ばれるのも納得です。

河に行くのに堤防を上る時に見つけたのはモズでした。



雄のモズです。
嘴に注目です。何でも食いちぎれるような鋭さです。
モズは「スズメの大きさのタカ」と言われるほど、いわゆる肉食系の野鳥で、スズメも殺して食べることがあります。

私は以前、モズが自分の縄張りに入ってきた自分よりずっと大きいヒヨドリに突進していくのを見たことがあります。
体は小さいですが一歩も退かない戦闘的な性格の鳥なんです。

冬芽をたくさん付けた桜の木にはツグミが止まっていました。
背後は堤防道路を走るトラックです。

この日訪れた河は2級河川ですが河川敷は広いです。
野球やらバスケットボールのコートがあります。
サギがいるかと思い、河川敷から川縁に下りましたがサギは一羽もおらず。
見上げると幼稚園児達が散歩です。


河の堰堤にはハクセキレイが一羽だけ。

とりたてて見るものもなかったので引き返しました。

公園で、持ってきたお弁当を食べ、ツグミやらスズメやら、あれこれ野鳥を見るともなく見て・・・。
帰る途中、頭上の声に見上げるとカラスでした。

この二羽はたぶんカップルでこれから巣作りに励むのでしょう。
嘴やデコチンの張り具合からみてハシボソガラスのようです。

都会にいて、あれこれ問題になるのはハシブトガラスです。
この公園にもハシブトガラスはいるのですが、一方のハシボソガラスはあまりお目にかかりません。
なので記念に一枚。

たいした野鳥は見られませんでしたが、この季節らしい野鳥に出会えました。
歩き回って良い運動になりました。

鈴蘭台でバードウォッチング

2019年10月31日 | 野鳥
涼しくなって、久しぶりにバードウォッチングに行ってきました。
場所は神戸市北区の鈴蘭台、菊水山です。
一昨年行った場所です。⇒ここ
ご一緒したのはいつものグループ。

今年もムギマキに期待して行きました。
ムギマキは渡りの途中に日本を通過する所謂“旅鳥”です。
日本で見られる時期も場所も限られています。
日本ではムギマキの時期に見られるのでムギマキと言うんだそうです。

菊水山はカラスザンショウの木が多く、その実を目当てに秋はたくさんの鳥達がやってきます。
まず見たのはキビタキの若鳥。



2枚目は嘴下から撮った写真になります。
あまり良い写真ではないですが我慢してください。
久しぶりに撮ったのですが、いつものことながら下手糞写真です。

この日はマミチャジナイも多く見られました。
マミチャジナイもムギマキ同様旅鳥です。

マミチャジナイの顔のチラ見せです。
どこに隠れているか分かるかしら。

マミチャジナイの頭とお腹もお見せします。




なんだか見せるのもったいぶっていますが、単に全身の写真が私には撮れなかっただけなんです。
ちゃんと全身写真を撮っている人もいましたよ。

聞くところによれば今年は渡りのペースが早いようです。
ムギマキも例年なら私達が菊水山に行った10月末がピークなのですが、今年は1週間くらい早かったとか。
温暖化しているのに渡りの時期が早くなるのはちょっと不思議です。

カラスザンショウの実は、一見したところ、たくさん残っているように見えるのですが、実は食べつくされた後なんだそうです。
見て下さい。実が割れています。中の実は食べられているのです。

触ると分かるのですが、大部分は残っているのは表皮だけで、中はカラなんです。
でも、その残りの実を野鳥達は食べにきます。

何度も出てくれたムギマキの写真は、焦ってしまってマミチャジナイ以上に上手く撮れませんでした。
写真としてはボケボケで失敗ですが、ムギマキがそこにいたということ、私が見たという証拠写真です。

ムギマキ雄はキビタキ雄と似ていますが、目の上の線(眉班)が黄色ではなく白いことと、喉から胸にかけての黄色がオレンジ色といっていいほど濃いことが違いであり特徴です。

ホバリングしながらカラスザンショウの実を食べるムギマキ雄です。


この日のバードウォッチングで評判が悪かったのがキジバトです。
何羽か来ていて、「プン、プン」と言いまくって他の鳥を追い払い、自分達だけでカラスザンショウの実を食べていましたから。
こういう図々しい鳥の写真はピントも合うし、全身写せるんです。

それでも、この日はマミチャジナイとムギマキがそこそこ出てきてくれて、「マミチャ」だの「ムギマキ」だの言い合っているうちに、誰かが「ムギチャ」と言って大笑いになりました。
バードウォッチングとしては充実した一日になりました。

写真はダメでしたが例外はアサギマダラです。

海を渡る蝶として有名なアサギマダラが何匹か飛んでいましたが、その内1匹が、たぶん野生のツリバナの木に止まり、それを離れた場所から望遠で撮りました。
すると意図せず、何とも不思議で面白い写真が撮れました。



菊水山、また来年も行ってみたいです。


岡山吉備高原 ブッポウソウを見る

2019年07月13日 | 野鳥
ミーちゃんの悪性腫瘍が発覚してすぐ、岡山にブッポウソウを見に行きました。
気持ちはまったく乗らなかったのですが、バードウオッチングツアーで、すでに支払いも済ませており、行ってきました。

大阪からブッポウソウを見られる吉備中央町まではバスで3時間。
朝早くの出発でした。
10年くらい前にも一度見に行っていて、今回は2度目、前回と違いカメラを持って行きました。

ブッポウソウというと、「ブッポウソウ」と鳴いて声のブップウソウと言われるフクロウの一種のコノハズクもいますが、見にいったのはとても美しくて姿のブッポウソウと呼ばれるブッポウソウです。
詳しくはこちら⇒ここ

岡山のブッポウソウは、地元の野鳥の会を中心に巣箱を掛けるなどの保護活動が熱心に行われていて、繁殖期には約100つがい確認されているようです。
ミーちゃんのことを考えてしまって、あまり楽しい気分ではなく、写真もうまく撮れなかったと思っていたのですが、帰ってしばらくして見るとそこそこ撮れていたのもありました。

まず吉備高原がどんなところかです。

こんな感じの山里なんです。
巣箱は電柱に100個以上は掛けられているようです。

そしてブッポウソウです。

ちょっとだけアップで見ると、
別の場所で撮った写真。
大きさは鳩より少し小さめで、いつも電線とか山の稜線にいます。

これはお父さんとお母さん。雛がいる巣箱を山の上から見張っています。

今回、私は三脚を持って行かず手持ちで撮ったのですが、三脚は持って行った方が良かったと思います。
巣箱にピントを合わせ、餌を持った親鳥が巣箱に入るシーンなど、その方が撮りやすいです。

アップです。虫を咥えているのがわかるでしょうか。




給餌中。   


給餌が終わって巣箱から顔を出しています。



また餌取りに行きます。






吉備中央町はブッポウソウが見られる町として売り込んでもいるようですが、写真目当てでマナー違反の観光客には注意を呼び掛けています。
それなりに警戒心の強い鳥なので、人が近づき過ぎると巣を放棄してしまうのです。

道の駅では分かりにくいですが特定の巣の中の雛の様子をライブで見られるようにしています。

道の駅ではツバメも子育て中でした。

道の駅で買ったお土産。桃が安いです。

お天気は上々でしたが、とても疲れて帰ってきました。


福知山でササゴイ

2019年06月23日 | 野鳥
福知山市の街中の街路樹で、ササゴイがコロニーを作って子育てしているということで、いつものバードウオッチングのグループで見に行くことになりました。
ところが、どういう行き違いなのかは分かりませんが、集合場所の福知山駅に着くと、来ていたのは先生と私だけ。

行くと言っていた人、どうしちゃったのか。電話を掛けたりしましたが・・・。
人数少なくて、先生がお気の毒・・・・。
福知山はさすがに遠いですから。
というわけで二人でバードウオッチングと相成りました。
プロのバードウォッチャーと二人でバードウオッチングなんて、私にとっては贅沢なんですが。

コロニーのある街中に着いてみて、またまた目算違い。
去年の同じ時期、幼鳥が出てきていたのに、今年はまだ抱卵中で見られなかったのです。
今年のササゴイの子育ては10日くらい遅れているみたいです。
場所はこういう所。
逆から見ると

自動車がビュンビュン行き交っています。
ササゴイはケヤキの茂った葉の中に巣を作っています。
時折、親鳥が飛んできて葉っぱの中に入っていきます。
あちこちフンだらけ。
警戒心の強いササゴイがこういう場所で巣を作るなんて、とても珍しいことなんだそうです。

巣のある木に張り紙して、地元の人達はやさしく見守っています。
文言は

そこにいても、たまに親鳥が飛んできても、すぐに茂った葉っぱの中に隠れてしまいますので、歩いて5分ほどのササゴイが餌を採る近くの河川に移動しました。
最初はなかなか見つからず、でもいました。

餌を採ろうとしているところ。









この餌取は失敗だったみたいです。
にしても、ササゴイの尾羽、どうなっているのでしょう。
そもそも尾羽があるのかどうか。まあ、短いのがあるみたいです。

ササゴイ、ゴイサギと少し似ています。
ただ、ゴイサギは留鳥ですがササゴイは夏鳥で、冬には見られません。
日本画的趣きという面ではゴイサギの方が上。
でも先生がフィールドスコープで見せてくれた抱卵中のササゴイの胸の羽毛はとても美しかったです。
(うまく隠れていて、胸の一部分しかスコープに入れることはできなかった…。)

ササゴイが餌取していた河川では、背の高い草叢の中からオオヨシキリの騒がしい鳴き声が聞こえました。
姿はまったく見えず、こちらも子育て中なのかもしれません。

河川の横の田んぼにはチュウサギがいました。
私、チュウサギを見たのは今回が初めて。
ダイサギやコサギはいつでもいますし、見られますが、チュウサギは夏鳥で、冬には見られない白鷺なのです。
数も減っていて、見る機会が少ない野鳥です。
もっと近づいて見ようとしましたが、警戒されたのか逃げられました。

ササゴイの幼鳥を見られなかったのは残念でしたが、ササゴイの成鳥は見られたし、チュウサギも今回初めて見ることができたので、それだけで収穫ありました。
幼鳥はいつかリベンジして見たいですね。




ホシゴイに遭遇

2019年06月02日 | 野鳥
友人とランチに出掛けてその帰り、自宅近くでホシゴイに遭遇しました。




何か咥えているのですが何なのかは分かりません。

たまたま持っていたカメラでパチリ。
望遠レンズではなく薄型のパンケーキレンズだったので写りが悪い。

ホシゴイというのはゴイサギの若鳥の事。
漢字で書くと星五位です。五位の位だから私より身分は上です(笑)。
ホシゴイはゴイサギの成鳥とは模様が全然違うのです。
成鳥になるには3年くらいかかるとか。

私が住んでいる町は元々(第二次世界大戦前)は田んぼや沼地ばかりだった場所。
戦後、開発されて住宅街になったのですが、かつての水路があちこちに残っています。
はっきりいって、水はけの悪い土地柄で、下水道が整ってなかった頃は、豪雨の度に家の前の道路が川になってフナが泳いでいました。
もちろん、今はそんなことはありません。

そんな土地柄で水路が多いせいかサギ類をよく見かけます。
ゴイサギは夜行性で、夜にはカーカー鳴きながらよく飛んでいます。
その鳴き声からゴイサギは夜烏とも呼ばれています。

ホシゴイを見た日は少し薄暗い曇りの日で、水路脇のフェンスにボーっとした感じで留まっていました。
先日の雨で川が詰まって増水していたので、仕方なしにフェンスにいたのか。
昼間は寝ている鳥なので眠たかったのかも。



せっかくだから最近のミーちゃんの写真もアップ。



我が家の庭はミーちゃんの天下です。