緑陰茶話   - みどりさんのシニアライフ -

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物憂い日々 奇妙な同調圧力

2020年04月19日 | 話題
新型コロナウイルス対策で国民に一律10万円給付されることになりました。
つまり今回のコロナウイルスで何の経済的なダメージも受けていない、それどころか、出歩かなくなったせいでお金を使わなくなって金銭的に余裕ができた私にも10万円が給付されるってことだそうです。
これって、どう考えてもおかしいです。

どういう理由でばら撒かれる10万円なんでしょうか。
少なくとも新型コロナウイルス対策ではないですね。
本当に経済的な打撃を受けている人にとっては10万円は少なすぎます。
なのに一律10万円給付が決まって「勝利!!」などと言っている人の気が知れません。
これは自分達が支払った税金なのだという人達もいますが、それも違います。
これは将来の世代が支払う借金なのです。

なぜ私のようなコロナで経済的に影響を受けない人達に10万円も給付されて、経済的に必要な人達に十分な補償がなされないのでしょうか。
全国民に一律10万円の補償する費用があるのなら、本当に困っている人が真っ先に補償されるべきです。
「一体感をもって新型コロナウイルスと戦う為」なんて言っている閣僚もいますが、心を一つにするのに10万円必要ですか。
私もフランスやイギリスのように、フリーランスも含め、仕事が無くなって収入が減った人達に従来の8割の収入を補償する政策なら文句はいいません。
(計算の根拠になる、どれくらいの収入があったかなんてことは去年の確定申告書や源泉徴収票をみれば簡単に分かります。)

一律10万円給付の理由は、別に深く考える必要もないくらい分かり易いものです。
内閣支持率調査で不支持が支持を上回ってすぐ、この政策は出されました。
連立を組む公明党の、連立離脱も匂わせての強い要請だったようです。
つまり国民に今の内閣を支持してもらうことが目的の給付なんです。
政府の対応のまずさに苛立つ国民に「まあまあ、これでおさめて」と渡される10万円なんです。

だからこそ、なんでしょうか、この政策に対する批判は巧みに抑えられています。
批判する人は、理由もなく貰える人の怒りを買いますからね。
だからメディアで批判する人はほぼいません。
それどころか貰わないことは社会的分断をもたらすなどとまで言われます。
「あなたが貰わないと他の人達も貰いにくいのよ」なんて、いかにも日本的な同調圧力です。
こういう同調圧力をかけないといけないほど、今回の10万円は後ろめたいお金なんでしょう。

とまあ、私が怒っても“ごまめの歯ぎしり”なので、どう行動すべきか、私なりに考えました。
一つは私の考えをブログで明らかにすること。
もう一つは私に給付されるという10万円をどうするかです。
私の望みは、本当に困っている人が助かることです。
だから10万円は、そういう活動をしているところに寄付します。

調べてみると、地元の大きな総合病院が新型コロナウイルスの重症患者の受け入れ病院で、寄付も募っていました。
また右のようなクラウドファンディングもありました。⇒ココ
探せばまだあるかもしれません。
こういうことはスピードが命なので、先払いの形でやろうと思っています。

                    

鬱々として気分はすぐれないのですが、庭はすっかり春の様相です。

花が咲いた山椒の木。

アマドコロ

シャガ

シロヤマブキ

シラー

ヒラドツツジ

ミヤマオダマキ


おまけで我が家の仲良し姉妹