今回の地震で違法なブロック塀が倒れ、9歳の少女が亡くなったこと、大人たちの対応にいまだに釈然としない思いです。
防災の専門家の指摘を受けながら教育委員会がそのブロック塀の違法性を見抜けなかったこと。
テレビニュースによれば、ひび割れや傾きが無かったので安全と判断したとか。
ブロック塀については、ド素人のわたしでさへ、内部に鉄骨を通すことや高さ制限など、震災に備えて厳しい基準が加えられたことを知っていました。
ブロック塀を継ぎ足したプロの施工業者がそれを知らなかったとは考えられないし、検査した専門家が知らなかったとも考えられないのです。(毎年、検査していたのだそうですが。)
テレビ報道を見る限り、関係者はいまだに何か根本的な勘違いをしているのではないかとも思えるのです。
今になって学校のブロック塀を検査し直すのはよいのですが、ひび割れや傾きのあるブロック塀を撤去したなどというニュースを目にすると「問題はそこじゃないだろ」とテレビの前でツッコミたくなります。
そんな検査なら事故を起こした寿永小学校でもしていたではないですか。
ひび割れや傾きが無ければ違法なブロック塀をそのままにしておくのですかと。
こと地震に関していうならば、建造物の問題は劣化以上に構造にあるように思えます。
(もちろん劣化も問題ですが)
阪神淡路大震災の時、近所のマンションが随分倒れました。
1年前に建ったマンションさへ倒壊したので、いわゆる劣化はなかったと思います。
1階部分に駐車場を作っていたという構造上の問題で座屈し、全壊したのです。
だから全壊といってもバラバラに崩れたのではなかったのです。
ブロック塀の場合も、構造がどうなっているかも判断するべきところではないですか。
かと思えば箕面市、適法で安全基準を満たしたブロック塀まで「子供たちが恐がるから」と全部撤去するとか。
「ほんまかいな」と言いたくなります。
その理屈だと、耐震基準を満たさない違法なマンションが倒れて人が亡くなったら、きちんと耐震基準を満たしたマンションも「子供たちが恐がるから」と、壊して撤去しなくてはなりません。
仮にも教育関係者なら、子供の恐怖心にいたずらに同調するのではなく、今回の事故がなぜ起こったか、違法な施工やいい加減な検査がされていたことを子供達に説明し、法律を守ることの大切さや、いい加減な検査をしないことの重要性をこの機会に教えればどうなのですか。
劣化もなく、構造上も特に問題の無いブロック塀まで危険なもののように扱う非科学的な態度はとるべきではないでしょう。
そもそもブロック塀は学校だけにあるのではなく、街中に普通にあります。
学校の安全なブロック塀を撤去するくらいなら、通学路にある危険なブロック塀を調べ、撤去する方がよほど合理的でしょう。
今回の事故は、ブロック塀にすべての責任を押し付けるのではなく、そこで人がどう間違った関与をしたかということこそ反省し、今後に生かしていくことではないでしょうか。
今回の事故を見聞きしていて、何より「劣化」しているのは日本人の資質ではないかとすら思えました。
阪神淡路大震災の時、実は我が家のブロック塀も倒壊しました。
我が家の場合、道路に面した部分は生け垣で、それ以外の3面がブロック塀でした。
倒れたのはその内の1面、地震の時はすでに人が住んでいましたが、地震から30年くらい前に、まだ空き地だった隣家との境界に我が家が建てたブロック塀でした。
ブロック塀はバタンと倒れていたのではなく、グニャリと捻じれるように倒れていました。
鉄骨は入れてあったけれど弱かったようです。
そんな倒れ方だったので「早く撤去しないと崩れたら恐い」と私が言うと、当時まだ生きていた私の父は「いや、これはこれでそんなに簡単に動くものじゃない」と言いました。
父の言う通り、捻じれて倒れたブロック塀は少しの力ではビクともするものではありませんでした。
たぶん、大人が2、30人乗っても崩れないし、動かなかったと思います。
当時、倒れたブロック塀は道路側に倒れたならば交通の邪魔になるので行政が無料で撤去してくれましたが、自宅内で倒れた場合、撤去費用は自前でした。
それで、隣家の了解のもと、全額費用を負担して我が家が撤去し、新しい塀を作りました。
これです。
下4段がブロック塀、上がアルミフェンスです。
阪神淡路大震災では、早朝ウォーキングで外にいた年配の方々がブロック塀の下敷きになり、たくさん亡くなられました。
家の外だったので、身元の判明に手間取ったそうです。
地震で恐いのはブロック塀だけでなく、石でできた灯篭や鳥居、狛犬、石柱、墓石なんかも危険です。
神戸に保久良神社という神社があり、私は子供の頃、近場に住んでいて、何度か行っているのですが、阪神淡路大震災では、やはり早朝参拝の人達が地震で石の灯篭等の下敷きになり亡くなっています。
石でできた丈夫なものだと思って逆に傍に寄ってしまい、倒壊した時に下敷きになって亡くなるパターンです。
幼い頃の思い出の場所だけに、そのニュースは記憶に焼き付きました。
ちなみに我が家では庭に置いてあった庭石も倒れました。
これです。
左手前部分が底面だったのですが、当時、二人がかりで起こそうと随分頑張ったのですがビクともせず、いまだに倒れたままです。
要するに、ブロック塀や石の場合、一度下敷きになったら、人が助け出そうにも重くて助け出せないのです。
地震のチカラって、そういうものだと認識しておかなければならないようです。
今回の地震で我が家の残り2面のブロック塀もチェックしました。
するとこんな割れ目が・・・・。
たぶん、阪神淡路大震災の時にできた割れ目のようです。
このブロック塀、こんな風になっています。
ブロック塀を境に右が我が家で左が隣家。隣家はすでに空き家になっています。
塀は隣家が建て、隣家の所有物。
この通路は波板で簡単な壁と屋根を作り、雨が防げます。
洗濯機が置いてあるのですが、ここにいる時地震が来たら、躊躇わず即座に逃げなくてはならないみたいです。
防災の専門家の指摘を受けながら教育委員会がそのブロック塀の違法性を見抜けなかったこと。
テレビニュースによれば、ひび割れや傾きが無かったので安全と判断したとか。
ブロック塀については、ド素人のわたしでさへ、内部に鉄骨を通すことや高さ制限など、震災に備えて厳しい基準が加えられたことを知っていました。
ブロック塀を継ぎ足したプロの施工業者がそれを知らなかったとは考えられないし、検査した専門家が知らなかったとも考えられないのです。(毎年、検査していたのだそうですが。)
テレビ報道を見る限り、関係者はいまだに何か根本的な勘違いをしているのではないかとも思えるのです。
今になって学校のブロック塀を検査し直すのはよいのですが、ひび割れや傾きのあるブロック塀を撤去したなどというニュースを目にすると「問題はそこじゃないだろ」とテレビの前でツッコミたくなります。
そんな検査なら事故を起こした寿永小学校でもしていたではないですか。
ひび割れや傾きが無ければ違法なブロック塀をそのままにしておくのですかと。
こと地震に関していうならば、建造物の問題は劣化以上に構造にあるように思えます。
(もちろん劣化も問題ですが)
阪神淡路大震災の時、近所のマンションが随分倒れました。
1年前に建ったマンションさへ倒壊したので、いわゆる劣化はなかったと思います。
1階部分に駐車場を作っていたという構造上の問題で座屈し、全壊したのです。
だから全壊といってもバラバラに崩れたのではなかったのです。
ブロック塀の場合も、構造がどうなっているかも判断するべきところではないですか。
かと思えば箕面市、適法で安全基準を満たしたブロック塀まで「子供たちが恐がるから」と全部撤去するとか。
「ほんまかいな」と言いたくなります。
その理屈だと、耐震基準を満たさない違法なマンションが倒れて人が亡くなったら、きちんと耐震基準を満たしたマンションも「子供たちが恐がるから」と、壊して撤去しなくてはなりません。
仮にも教育関係者なら、子供の恐怖心にいたずらに同調するのではなく、今回の事故がなぜ起こったか、違法な施工やいい加減な検査がされていたことを子供達に説明し、法律を守ることの大切さや、いい加減な検査をしないことの重要性をこの機会に教えればどうなのですか。
劣化もなく、構造上も特に問題の無いブロック塀まで危険なもののように扱う非科学的な態度はとるべきではないでしょう。
そもそもブロック塀は学校だけにあるのではなく、街中に普通にあります。
学校の安全なブロック塀を撤去するくらいなら、通学路にある危険なブロック塀を調べ、撤去する方がよほど合理的でしょう。
今回の事故は、ブロック塀にすべての責任を押し付けるのではなく、そこで人がどう間違った関与をしたかということこそ反省し、今後に生かしていくことではないでしょうか。
今回の事故を見聞きしていて、何より「劣化」しているのは日本人の資質ではないかとすら思えました。
阪神淡路大震災の時、実は我が家のブロック塀も倒壊しました。
我が家の場合、道路に面した部分は生け垣で、それ以外の3面がブロック塀でした。
倒れたのはその内の1面、地震の時はすでに人が住んでいましたが、地震から30年くらい前に、まだ空き地だった隣家との境界に我が家が建てたブロック塀でした。
ブロック塀はバタンと倒れていたのではなく、グニャリと捻じれるように倒れていました。
鉄骨は入れてあったけれど弱かったようです。
そんな倒れ方だったので「早く撤去しないと崩れたら恐い」と私が言うと、当時まだ生きていた私の父は「いや、これはこれでそんなに簡単に動くものじゃない」と言いました。
父の言う通り、捻じれて倒れたブロック塀は少しの力ではビクともするものではありませんでした。
たぶん、大人が2、30人乗っても崩れないし、動かなかったと思います。
当時、倒れたブロック塀は道路側に倒れたならば交通の邪魔になるので行政が無料で撤去してくれましたが、自宅内で倒れた場合、撤去費用は自前でした。
それで、隣家の了解のもと、全額費用を負担して我が家が撤去し、新しい塀を作りました。
これです。
下4段がブロック塀、上がアルミフェンスです。
阪神淡路大震災では、早朝ウォーキングで外にいた年配の方々がブロック塀の下敷きになり、たくさん亡くなられました。
家の外だったので、身元の判明に手間取ったそうです。
地震で恐いのはブロック塀だけでなく、石でできた灯篭や鳥居、狛犬、石柱、墓石なんかも危険です。
神戸に保久良神社という神社があり、私は子供の頃、近場に住んでいて、何度か行っているのですが、阪神淡路大震災では、やはり早朝参拝の人達が地震で石の灯篭等の下敷きになり亡くなっています。
石でできた丈夫なものだと思って逆に傍に寄ってしまい、倒壊した時に下敷きになって亡くなるパターンです。
幼い頃の思い出の場所だけに、そのニュースは記憶に焼き付きました。
ちなみに我が家では庭に置いてあった庭石も倒れました。
これです。
左手前部分が底面だったのですが、当時、二人がかりで起こそうと随分頑張ったのですがビクともせず、いまだに倒れたままです。
要するに、ブロック塀や石の場合、一度下敷きになったら、人が助け出そうにも重くて助け出せないのです。
地震のチカラって、そういうものだと認識しておかなければならないようです。
今回の地震で我が家の残り2面のブロック塀もチェックしました。
するとこんな割れ目が・・・・。
たぶん、阪神淡路大震災の時にできた割れ目のようです。
このブロック塀、こんな風になっています。
ブロック塀を境に右が我が家で左が隣家。隣家はすでに空き家になっています。
塀は隣家が建て、隣家の所有物。
この通路は波板で簡単な壁と屋根を作り、雨が防げます。
洗濯機が置いてあるのですが、ここにいる時地震が来たら、躊躇わず即座に逃げなくてはならないみたいです。
今の政権は今までやったことがないような酷いことをしているし、メディアは黙っているし、国民も何とも感じてない。
そういうのって地震より恐いし国を滅ぼしますよ。
その後の対応も、短絡的で大人気ないというか・・・。
費用はかかるかもしれませんが、街中の危険なブロック塀を建て替える補助金が出ればいいのですが。
それってなんなんでしょうね。
施工当時の記録を見るとか、非破壊検査など行って
危険かそうじゃないかを判断して対処しないと
結局同じことを延々繰り返すだけな気がします。
ほんと、日本人の劣化は著しいです。
為政者が自分がその劣化の原因だって気づかない程度に深刻。
わかっていたはずですか、本当に残念な事故が起きてしまいました。
外側よりも、内側の見えないところが大切なのだということを、あらためて教えられたような気がします。
二度と繰り返すことのないようにしていただきたいですね。
揺れは震度5弱くらいだったみたいですが、我が家の被害はありませんでした。
ブロック塀、ニュースを見ているとやっと冷静になり、基準に達しているかどうかで判断するようになっていますね。
高槻・茨木辺りは阪神淡路大震災の被害が比較的軽微で、それで逆に耐震ということに甘くなっていたのではないでしょうか。
屋根も、私が住んでいる辺りでは重い瓦屋根を軽いスレート屋根に葺き替えていますが今回被害があった辺りではそういう耐震化は進んでいなかったような・・・。
大阪府、危険なブロック塀の撤去に補助金を出すとのことですが、個人宅同士の境界はどうなるんでしょうね。
こちらは ほとんど被害もなかったので、局地的なものかと思っておりました
暫くは 深刻な事態に気づいて無かったのです
勿論ブロック塀の被害に遭われた女子児童のことは 実に腹立たしいことで、
親御さんの事を思うと 胸が痛いです
高槻 茨木あたりは 屋根が 傷んだとところが 多いようですね
豊中あたりでも被害が 出ているそうです
あの辺りは 阪神淡路大震災に続いて 20年で 次の大きな震災に遭われたって
ことで お気の毒です
個人のお宅のブロック塀の撤去にも補助が 出るそうですね (大阪府)
問題は行政が管理している場所にもそれがあり、放置されているということです。
最低限の法律さへ守っていない・・・・。
民間のブロック塀は、費用のこともあり、建替えは難しいでしょう。
でも法律の改正以降に施工して基準を満たしていないのなら罰せられるべきでしょうね。
道路に面している部分については補助を出してほしいですね。
緑化ということで生け垣にするだけでも補助が出るのですから難しい話ではないと思います。
我が家と隣家の境界のブロック塀も恐いのですが、隣家との話し合いは難しそう。
危険なブロック塀があっちにもこっちにも・・・とニュースで伝えられ、唖然とするばかりです。
中には、かつてはアルミフェンスが高価だったのでブロック塀にしたという言い訳のような説明までありました。
阪神淡路大震災も、東日本大震災も、役人にとっては他人事でしかなかったのかと思いたくなってしまうのでした。
2016年の熊本でブロック塀が倒壊して2人が死傷した事故で、遺族が塀の所有者を訴えました。
所有者の責任が問われたわけですが、この訴訟の行方は注目されるでしょうね。
行政は危険なブロック塀の対策に補助を出すべきだと思います。
当然、上でない人の無責任でおかしな行動も放っておく。
その結果が小学生の女の子の死になってしまったように思います。
事後の言動も、悪いのはブロック塀だったといわんばかりです。
私の記事は別に骨太ではないですが、ご紹介いただくのは構いません。
森生様の記事も毎回楽しく読ませていただいてます。
わが国はいま 上から腐ってきております
残念ながら 私には みどりさまのような骨太の記事が書けません
数日後 私のブログで この記事が紹介出来たら と思っております
力不足で あてにはなりませんが・・・・
阪神淡路大震災を経験したご近所は、さすがに新しく高いブロック塀を建てる人はいませんね。
でも震災で倒れなかったブロック塀が残っていて、それが恐いです。
安全基準ができる前のものですしね。
庭石、そんなに大きなものではないのですが、地震で揺すられて一番安定する形で落ち着いてしまったらしくテコでも動きません。
邪魔にもならないので放置です。
後で聞いたら…いつもそうです事故が起きてからやはり指摘されていた事が…残念です。
昔は隣との境界ブロック塀してる所多いですよね~我が家もそうです。門も大谷石の門ですが、くずれやすいのでどうにかせねば…と思っていますが…
みどりさんのお宅の石の倒れたもの重そう~地震の怖さを思い出す石ですね。
三度目が恐いですね。
長生きは望んでいませんが、今回の地震は十分教訓にしないといけないと思いました。
日本という国、なんでこんな恥ずかしい国になってしまったのか、ニュースを聞きたくないです。
教育関係者だけでなく、嘘やごまかしが大手をふっていて、それらが弾劾されないんだから、ひとの資質は落ちる一方でしょうねえ▲