いつものように某巨大匿名掲示板の科学ニュース+板を拾い読みしていたら、聞き捨てならないニュースが。
JAXA:M5ロケット廃止へ 「新型」開発も(毎日新聞の記事)
M5(M-V)ロケットと言えば、つい先日天燈茶房ブログでも打ち上げの様子を取り上げた赤外線天文衛星ASTRO-F「あかり」(写真は筆者の自宅庭から見た「あかり」の打ち上げ)や、
小惑星イトカワでの壮絶なミッション遂行後、通信途絶するも先日見事に復活した奇跡の宇宙船小惑星探査機MUSES-C「はやぶさ」(我が「天燈旅社」でも応援してます。ガンバレ!)を打ち上げた、日本が誇る名機。
世界最大の固体燃料ロケットで、抜群の機動性を誇る。先日の「あかり」打ち上げでも、予定時刻直前に突如襲来した集中豪雨を間一髪でかわし、その翌日同時刻に改めて打ち上げを行うと言う俊敏さを見せ付けてくれた。
その珠玉の名機を、何故廃止するのか…!?と訝しがりながら記事を読んでいると、
「JAXAが2種類のロケットを打ち上げるのは無駄だ」との声があるとのこと。
日本にはもう一つ、液体燃料を使う巨大ロケットH-2Aロケットがある。2種類もロケットを持ってると無駄だから、M-Vをなくせと言うのだろうか?
しかし、液体燃料ロケットと固体燃料ロケットにはそれぞれ異なる特徴がある。
例えば、液体燃料ロケットは機能性が高いが構造が複雑で、それに「雨天順延→明日やり直し」なんていう小回りの利く運用はできない。
液体燃料が劣化してしまうので、一旦燃料を抜いて時間をかけて詰めなおさないといけないらしい。
また、固体燃料ロケットは構造がシンプルな分(何しろ基本的には『巨大打ち上げ花火』そのものだ)、柔軟に運用しやすいのは良いが打ち上げ時に振動が大きいらしい。「乗り心地」が悪くなるのだ。
だから、液体燃料ロケットと固体燃料ロケットの両方を持つということは、
その両者の持つ欠点を補い合いながら同時に利点を引き出してロケットの運用が出来るという強みがあると思うのだが…
JAXAは「大幅なコストダウンを目指し、現行システムの改良か、新型開発かの見直し作業を始め」、「現在のシステムを生かし、製造方法や材質を見直すことで打ち上げ費用を半額に抑える」というが、新型開発案としてはH2-AのブースターとM-Vの2段目を組み合わせるなんていう事も検討しているそうだが、H2-Aと部品を共通化することでコストを抑えるのはいいが打ち上げ能力が落ちるというのは…いかがなものでしょうか!?
コストを削減できても基本性能まで削減したんじゃ本末転倒でしょ!?
ここは一つ、M-Vを生まれ変わらせるつもりで、世界が腰を抜かすような後継の超高性能固体燃料ロケットを造り上げ、技術立国日本の底力を見せ付けて欲しいところ。
巨大で精巧な空飛ぶ工芸品が、内之浦ロケット基地の地面を振動させながら青空目指し突進していく…
その頭頂部に載っているのは、世界中から集められた100万人の署名を携え木星に向かう探査機「はやぶさⅡ」だ。
機体の日の丸を輝かせ、美しいロケットが九州の空を切り裂き飛翔し、やがて彼方に消えてゆく…
そんな豪勢な夢見たいよ…!
日本政府もそろそろ、有人宇宙飛行までやっちゃうお隣さんに援助し続けるより、自国民に夢を見させるような有意義な予算の使い方して貰えませんかね?
JAXA:M5ロケット廃止へ 「新型」開発も(毎日新聞の記事)
M5(M-V)ロケットと言えば、つい先日天燈茶房ブログでも打ち上げの様子を取り上げた赤外線天文衛星ASTRO-F「あかり」(写真は筆者の自宅庭から見た「あかり」の打ち上げ)や、
小惑星イトカワでの壮絶なミッション遂行後、通信途絶するも先日見事に復活した奇跡の宇宙船小惑星探査機MUSES-C「はやぶさ」(我が「天燈旅社」でも応援してます。ガンバレ!)を打ち上げた、日本が誇る名機。
世界最大の固体燃料ロケットで、抜群の機動性を誇る。先日の「あかり」打ち上げでも、予定時刻直前に突如襲来した集中豪雨を間一髪でかわし、その翌日同時刻に改めて打ち上げを行うと言う俊敏さを見せ付けてくれた。
その珠玉の名機を、何故廃止するのか…!?と訝しがりながら記事を読んでいると、
「JAXAが2種類のロケットを打ち上げるのは無駄だ」との声があるとのこと。
日本にはもう一つ、液体燃料を使う巨大ロケットH-2Aロケットがある。2種類もロケットを持ってると無駄だから、M-Vをなくせと言うのだろうか?
しかし、液体燃料ロケットと固体燃料ロケットにはそれぞれ異なる特徴がある。
例えば、液体燃料ロケットは機能性が高いが構造が複雑で、それに「雨天順延→明日やり直し」なんていう小回りの利く運用はできない。
液体燃料が劣化してしまうので、一旦燃料を抜いて時間をかけて詰めなおさないといけないらしい。
また、固体燃料ロケットは構造がシンプルな分(何しろ基本的には『巨大打ち上げ花火』そのものだ)、柔軟に運用しやすいのは良いが打ち上げ時に振動が大きいらしい。「乗り心地」が悪くなるのだ。
だから、液体燃料ロケットと固体燃料ロケットの両方を持つということは、
その両者の持つ欠点を補い合いながら同時に利点を引き出してロケットの運用が出来るという強みがあると思うのだが…
JAXAは「大幅なコストダウンを目指し、現行システムの改良か、新型開発かの見直し作業を始め」、「現在のシステムを生かし、製造方法や材質を見直すことで打ち上げ費用を半額に抑える」というが、新型開発案としてはH2-AのブースターとM-Vの2段目を組み合わせるなんていう事も検討しているそうだが、H2-Aと部品を共通化することでコストを抑えるのはいいが打ち上げ能力が落ちるというのは…いかがなものでしょうか!?
コストを削減できても基本性能まで削減したんじゃ本末転倒でしょ!?
ここは一つ、M-Vを生まれ変わらせるつもりで、世界が腰を抜かすような後継の超高性能固体燃料ロケットを造り上げ、技術立国日本の底力を見せ付けて欲しいところ。
巨大で精巧な空飛ぶ工芸品が、内之浦ロケット基地の地面を振動させながら青空目指し突進していく…
その頭頂部に載っているのは、世界中から集められた100万人の署名を携え木星に向かう探査機「はやぶさⅡ」だ。
機体の日の丸を輝かせ、美しいロケットが九州の空を切り裂き飛翔し、やがて彼方に消えてゆく…
そんな豪勢な夢見たいよ…!
日本政府もそろそろ、有人宇宙飛行までやっちゃうお隣さんに援助し続けるより、自国民に夢を見させるような有意義な予算の使い方して貰えませんかね?