Airport hotels in Amsterdam
←10:空の旅の窓から 飛行機からの眺め、離陸風景からの続き
今回の旅で、アムステルダム到着後すぐにチェックインしたのはスキポール空港近くのトランジットホテル。
アムステルダムには一泊しかしないし、空港駅から列車に乗って出かけたり飛行機にも乗る予定があったので、居心地云々よりもロケーションと利便性を第一に考えて選んだのだが…

スキポール空港からは、早朝から深夜まで頻繁に運行されている無料の送迎シャトルバスがあるのでアクセスは容易。
忙しい旅では、この利便性が何より価値がある。例えホテルのロビーがまるでスーパーマーケットかファミリーレストランのような雰囲気で、豪華さからは程遠くても、そんなことはこの際どうでもいい。

コンビニのレジのようなフロントでカードキーを受け取り、部屋に入ってみると何とロフト風の2段ベッド!
2段ベッドに寝るのは夜行列車の寝台車以外では、小学校の林間学校以来だなぁ。

室内は徹底的にシンプルで簡素、人間が一晩寝るために最低限必要なもの以外の余計なサービスは一切無し、といった雰囲気。
でも殺風景ではなく清潔感もあって、寝るだけだと割り切ってしまえばむしろとても快適だ。

そしてドアの裏にはしっかり「禁煙・禁ドラッグ」の警告が。
ここは比較的軽めの(とされる)ドラッグは使用者の自己責任でお咎め無しの国、オランダ。
どうやらドラッグはタバコと同じ位置づけらしい。
ちなみに、ホテルの室内でタバコを吹かしたりドラッグをキメたりすると特別清掃料金として100ユーロを請求されるらしいのでご用心!
…僕はどちらもやらないから関係ないんだけど、こうもハッキリとドラッグが合法の当たり前のものという前提で表示されてるとやっぱりドキッとするね。
アムステルダムからプラハに飛行機の夜間飛行で移動後、深夜にチェックインしたのはヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港近くのエアポートホテル。
二晩続けての空港ホテル泊だが、プラハの空港ホテルは随分とデラックスで昨夜のアムステルダムとは対照的。

ベッドも2段ベッドではなくクイーンサイズのダブルベッド!

窓からの眺めも緑豊かで申し分無し。
…昨夜のホテルの部屋からは、スキポール空港近くの工業団地とKLMオランダ航空の機内食ケータリング工場しか見えなかったからなぁ(笑)

でもバスルームはシャワーブースのみだったのが、唯一残念。
例え深夜にチェックインして早朝にはチェックアウトしてヨーロッパを慌ただしく飛び回る旅でも、寝る前にはしっかり熱いお湯に時間をかけて浸かりたいと願う、それが日本人という人種なのだ。
ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港からプラハ市内に移って、プラハでの滞在拠点にしたのは街外れのスポーツアリーナとイベント会場に面したシティホテル。

ちょっと懐かしい雰囲気というか、ややくたびれた感じもするツインルームに通された。

でも、バスルームには立派なバスタブがあったので大満足!ここは大当たりのホテルだ(笑)
かくして、今回の旅に出て3日目にして初めてたっぷりの熱いお湯を張った「お風呂」に浸かって、旅疲れを流し去ったのだ。
ああ、極楽極楽…

風呂上がりに窓の外を眺めると、スポーツアリーナの大きな体育館が見える。
何とも味気無い風景のようにも見えるが、この体育会の裏手に広がる森の奥にプラネタリウム・プラハ(PLANETÁRIUM PRAHA)があるのだ。
…部屋からプラネタリウムの建物は見えないが、今夜は森の中のプラネタリウム・プラハで上映中の全天周映像作品「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」(チェコ語ではHAJABUSA-příběh sondy, která se vrátila)の夢を見ながら眠ることにしようか。
→12:オランダ鉄道の旅に続く