Photo:夜のペトロナスツインタワー
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クアラルンプール市内にはrapid KLと呼ばれる鉄道網があり、地下鉄区間と高架鉄道区間そしてモノレール路線がKL市街地を縦横に走り回っている。
…大都会クアラルンプールの都市交通にしては編成が短くて乗車定員が少なく、また運行頻度も高くないので常に混み合っているが、
運賃も安くて乗車方法も分かりやすく観光客でも利用しやすいので、乗りこなすとなかなか便利。
そんなrapid KLの電車に乗って、KLCC駅で降りて駅前に出ると…
目の前にそびえ建つ超高層ビルのツインタワー!
今やマレーシアの象徴となった摩天楼、ペトロナスツインタワーだ。
クアラルンプールに来たら、誰もが必ず見に行くであろう定番中の定番の観光名所であるペトロナスツインタワーだが、
タワー自体は純然たるオフィスビルであり、頂上部の展望フロアとスカイブリッジ(いずれも有料)以外の場所は入居している企業の関係者以外の一般の観光客は立ち入ることは出来ない。
そして有料展望フロアの入場料金は、マレーシアの物価水準と比べると驚くほど高額なのだ…
近代的でハイソなペトロナスツインタワーを満喫したら、次は美味しいものを満喫すべく、庶民的でカオスなエネルギーを秘めた中華街へ!
インドやアラビア、そして中華圏の文化と喧騒が混じり合い、蒸し暑さと騒音と不思議な匂いの漂う中にモスクからアザーンの声が大音響で鳴り響く路地に迷い込む…
東南アジアの得体の知れないエネルギーが渦巻くその先には…
クアラルンプールの中華街の入り口だ!
…ここではありとあらゆるモノが売られているが、購入は“自己責任”で!
中華街の中にある屋台村。ここにクアラルンプールの安くて美味いものが集まっている!
屋台のおばちゃんに看板の写真とメニュー表の料金を指差してオーダーして、出てきたのはビーフンと肉団子スープの定食だった。
メニューは漢字なので、だいたいどんな料理なのかは想像がつく。あとは度胸と好奇心で“適当に”注文すれば、まず間違いなく安くて美味いメシにありつくことが出来る!
屋台の地べたには、ねこもリラックス。世界ネコ歩きマレーシア編(笑)
やがてとっぷり日も暮れて、夜の闇に紅いランタンが妖しく灯り始める。
これからが中華街が本来の妖艶な素顔を見せ始める時間…の筈なのだがクアラルンプールの中華街はなぜかやたらと健全で、夜が更ける前には屋台はあらかた店仕舞いしてしまうのであった。
という訳で、夜遊びし足りない不健全な旅行者は再びrapid KLに乗ってKLCC駅へ…
中華街の屋台の食事何食分にもなる高価な入場料を払ってまで高い場所に登る気になれない貧乏旅行のバックパッカーを気取る者には、ただ見上げるだけの存在であるペトロナスツインタワー。
それでも、イスラーム建築様式のモスクを象ってデザインされたという摩天楼は実に美しく、特に夜は光り輝く夜景や月と相まって思わず息を呑む絶景となる。
…ちなみにツインタワーはそれぞれ日本と韓国の建設会社が施行したが、このうち韓国企業が請け負った方のタワーは傾いている…という有名な都市伝説があるが、目視した限りでは傾きは感じられなかったです(笑)
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