←その5からの続き
平成30年8月16日
朝から雨の旭川。
こんな日は美術館に行くに限る…という訳で、旭川駅前から路線バスに乗って北海道立旭川美術館へ。
ちょうど「フランス近代絵画と珠玉のラリック展」を開催中。
アンリ・ルソーに似た作風の絵があるなと思ったら、ルソーと同じ素朴派のカミーユ・ボンボワの作品だった。この画家のことは知らなかったのだが、なかなか苦労人で肉体労働者やサーカス団のレスラーをしながら独学で絵を描いていた人物とのこと。生きるために忙しく働かざるを得ない労働者の束の間の休日を描いた作品は、何だか日本のサラリーマンの胸に刺さる…
美術館を出てもまだ降り止まぬ雨。
また路線バスに乗って、午後はカールツァイスのプラネタリウム投影機に会いに旭川市科学館サイパルへ!
→オホーツク道央プラネタリウム巡り 北網圏北見文化センターと旭川市科学館サイパル
プラネタリウムを観たら、雨の旭川ともお別れ。
特急「ライラック」に乗って札幌へと移動する。
札幌駅で宇宙クラスタ仲間と合流して、一緒に食事…さあ北海道らしいグルメを!と思ったけど生憎時間も遅くて適当な店も見つからなかったので、ここまで来てファミレスでお茶を濁す羽目に(笑)
今夜の札幌での宿は、新札幌駅前にそびえ立つ高層ホテル。
以前は外資系高級ブランドのホテルで、まだ若くてカネが無かった僕はいつもJR北海道の札幌発道内夜行列車の車内から「ああ、いつかあんな豪華なホテルに泊まってみたいものだ…」と見上げていたものだが、いつの間にかホテルの経営が変わっていてリーズナブルなお値段でも泊まれるクラスになっていたので今回思い切って予約してみたのだ。
休暇の度に北海道で乗り鉄していた若い頃から、気が付けばもう二十有余年…
あの頃見上げていたホテルに泊まれる程度には懐に余裕が出来たけれど、若さと気力体力の余裕はなくなっていく一方だ。
そしてあの頃よく乗っていた道内夜行列車も今ではもう走っていない…
平成30年8月17日
今日は新札幌駅から快速エアポートと普通列車を乗り継いで苫小牧に移動、旧ソ連の宇宙ステーション「ミール」を見に行く。
→苫小牧のミールを見てきました
ミールを展示している苫小牧市科学センターの隣りにある苫小牧市民会館の食堂で昼ごはん。
食堂のメニューサンプルケースも宇宙推しだ。
市民会館の食堂としてはメニューが随分と充実していて、特に中華系の料理が得意のようだったがリーズナブルさに惹かれてラーメン・カレーセットを注文。
カレー味のラーメンなのではなく、きっちり「ラーメン」と「カレー」が出てきました。何だか懐かしいお味で満足。
ミールを堪能してから札幌に戻り、道内在住の宇宙仲間と合流して向かった先は…
遂に出ました北海道名物、サッポロビール園のジンギスカン!
思えば北海道に来てから一週間になるのに、毎日スーパーの閉店前特売の割引惣菜とかセ○コーマートのオニギリとガラナとかサイ○゛リアのイタリアンとかしか食べていなかったからなぁ…
最後にやっと、これぞ北海道というグルメが出てきたぞ!
しかもしっかりジンギスカン鍋が北海道の形してるし(笑)
生まれた時からジンギスカンに慣れ親しんだ道民の宇宙仲間に鍋奉行ならぬジンギスカン奉行を任せて、
高まる期待…
よし、状況を開始する!
カンパ~イ!!僕はノンアルコールビールだけど(笑)
っていうか、みんなジンギスカンの生ラム肉が焼けるまでにジョッキ半分くらい飲んじゃってない?
かくして東北海道を巡った平成最後の夏休みは、ミールとジンギスカンで無事に幕を閉じたのであった(完)
しかし、まさかこの後一ヶ月も経たないうちに北海道が地震であんなことになろうとは…
これは応援に行かねばなるまい、よし来年また行くぞ北海道!!
北海道胆振東部地震で被災された皆さんにお見舞い申し上げます。微力ながら応援していきます。
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝