近年,雇用を導入している経営体において女性農業者が雇用管理を担うケースが増えてきており,女性農業者のマネジメント能力の向上が必要となっています。また,農業における労働災害の発生件数は年々増加しており,安全で働きやすい職場づくりの取り組みが重要となっています。
美里農業改良普及センターでは,女性農業者の職場安全衛生に関するスキルアップを支援するため,安全衛生管理について学ぶ全2回の講座を企画しました。
第1回講座は令和3年12月13日に行い,涌谷町でスクリーン印刷を行う株式会社メイジ宮城工場を視察し,工場見学と安全衛生に関する取組について伺いました。
株式会社メイジ宮城工場は,職場の安全衛生について経営者・従業員が一体となって取り組んでおり,約17年間無事故・無災害期間を継続しています。その取り組みが評価され,平成26年に厚生労働大臣賞「奨励賞」を受賞されています。
工場見学では,従業員の発案による数々の改善事例について紹介を受けました。
見学後の講義では青沼取締役副社長より,従業員も「安全衛生に関わっている」という意識が必要であり,理解を促しながら進めることが重要であると説明され,参加者からは,従業員への働きかけ方などについて,熱心に質問が出されました。
第2回講座では1月に社会保険労務士を講師として,農業現場の安全衛生について講義を行う予定です。
<連絡先>
美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225