管内では4月中旬から水稲の乾田直播栽培の播種作業が始まりました。主に沿岸部の大規模経営体で導入されており,今年度は管内で約15haほどの作付が見込まれています。
乾田直播栽培のメリットとしては,4月中に播種が行えるため,水稲の移植作業と時期が重ならず,作業分散につながるとともに,代かきを行わず乾田状態で作業を行うため,作業スピードが速く,播種作業が適期に行えることなどが挙げられます。
管内では乾田直播と言っても,通常のロータリーシーダーで播種を行う方式の他,東北農業研究センターが開発したグレンドリルで播種を行う方式や,愛知県総合農業試験場が開発したV溝乾田直播栽培など様々な播種様式が取り組まれています。
普及センターでは,乾田直播栽培の課題である初期の雑草防除について,乾田直播専用の除草体系に関して情報を提供したり,生育調査を行うことで,これからの大規模土地利用型経営体における乾田直播栽培の技術の安定化を支援していきます。
<連絡先>
亘理農業改良普及センター 先進技術班
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