令和2年10月25日,石巻市稲井地区で,合同会社東北野生動物保護管理センターの研究員を講師にして,今年度2回目のニホンジカ被害対策勉強会を開催しました。
参加したのは,稲井地区6集落の行政区長等28名です。
稲井地区は管内でも組織的なニホンジカ対策を継続的に行っており,今回の研修会の目的は,集落周辺のニホンジカの分布状況や被害対策を確認し,今後どのような対策を講じていくか集落内で共有することでした。
当日は,現地で大型囲い罠の設置状況を検討した後,集落センターに移動し,事前に農業振興部と東北野生動物保護管理センターで設置していた定点カメラの動画によるニホンジカの出没頭数と,ニホンジカが防鹿柵を飛び越えたりくぐり抜ける状況を確認し,防鹿柵設置方法の改善を検討しました。最後に,集落毎に被害箇所,捕獲地点及び防鹿柵の設置箇所を白地図に落とし込みました。
今後,11月に開催予定の3回目を開催し,今回作成した集落マップを基に,集落毎の対策について理解を深め,次年度以降の対策の明確化,共有化を進めていきます。
ニホンジカの分布や被害が年々拡大している中,稲井地区では地域住民の意識が高く,組織的な対策が着々と進められています。今後,稲井地区の取組が他地域に波及するように推進していきます。