令和2年5月21日,栗原市若柳の阿部氏(JA新みやぎ栗っこズッキーニ部会副部会長)ハウスにおいて,テレビ生中継で栗っこズッキーニの紹介が行われました。
今回は,ミヤギテレビOH!バンデスの「コロナに負けるな!ミヤギ応援中継」企画で,栗原市のズッキーニの生産量は県内1位であることが紹介され,新型コロナウイルスの影響で業務用の需要が減少しているものの,出荷の始まったズッキーニの栽培の様子が伝えられました。また後半は,「農家直伝お弁当にも合うズッキーニ料理」として,阿部氏の奥様から,普段家で食べているズッキーニ料理を10品紹介していただきました。
栗っこズッキーニは,これから7月のピークに向け出荷量が増加し,仙台市場を中心に京浜市場など各地に出荷されます。
写真:料理の取材
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144
新型コロナウイルス感染症の影響により栗原管内の農産物等の需要が落ち込んでいることから,宮城県栗原合同庁舎の若手職員がプロジェクトチーム「チーム2020」を立ち上げ地域応援企画をスタートさせました。第一弾として,栗原管内の農業者等グループ「くりはらファーマーズプロジェクト」がプロデュースする野菜と肉のセット「おてがる!フライパンでBBQセット」や,栗原産の鉢花「ベルフラワー」を合同庁舎内の職員に斡旋しました。今回の企画は,魅力あふれる栗原産の農産物を職員が積極的に消費することで,「おうち時間」を楽しみながら地域を応援しようとする取り組みです。栗原農業改良普及センター職員も協力して生産者との連絡調整等を行いました。各農産物は5月22日に合同庁舎へ搬入され,チーム2020メンバーが声を掛け合って各フロアへ配達しました。
チーム2020では,ワークショップ形式で今後の地域応援企画を検討しており,農産物の斡旋と同時にSNS活用を呼びかけてPRに繋げる案や,毎月各フロアに花を飾る日を設ける等,様々なアイデアが生まれています。チームには栗原農業改良普及センターの若手職員も加わっており,管内農産物の状況等を情報提供して,地域応援に繋がる取組を検討していきます。
新型コロナウイルス感染症の流行により,政府から発表された緊急事態宣言を受け,イベントの中止,花き販売店の営業自粛や外出自粛による販売減など,花き業界に大きな影響が出ています。
柴田鉢花研究会では「母の日」に向けて丹精込めてポットカーネーションを生産していましたが,イベントの中止や注文の減少などにより,例年より需要が少なく,在庫を多く抱えてしまいました。そこで,JAみやぎ仙南と協力・調整をして,5月15日(金)に宮城県園芸振興室・JA全農みやぎと大河原農業改良普及センターの共催で関係機関職員向けのポットカーネーションの斡旋を行いました。当日は,色とりどりのカーネーションが販売され,購入していただいた方にも大変好評でした。
今後も花き業界への新型コロナウイルスの影響が懸念されますので,高品質な花の安定生産に向けて引続き支援していきたいと思います。
大河原農業改良普及センター 先進技術第二班
電話:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138
<放牧前の体重測定>
令和2年5月26日,栗原市営深山牧野(栗原市栗駒文字地区)で放牧が開始されました。この日は,60頭の黒毛和種が入牧しました。
深山牧野は栗駒山を望む眺望のすばらしい牧場です。昭和45年に開牧した歴史ある牧野で,県内でも有数の公共牧場であり,地域畜産の核となっています。毎年,約100頭が放牧され,広大な飼料基盤を活用するのみならず,繁殖機能回復や栗原市内繁殖牛飼養農家の生産コスト低減等に大きな役割を果たしています。
和牛の経営は,新型コロナウイルス感染症による経済情勢の悪化,飼養管理者の高齢化や担い手の不足等,非常に厳しい状況にありますが,このような施設を積極的に活用しながら,経営が発展することが期待されます。
<牧野から望む栗駒山>
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144
5月26日に,美里町小牛田地区の生産者を中心とする湛水直播栽培グループの主催で,現地検討会が開催されました。
生産者4人と農協営農指導員,農薬メーカー担当者等総勢12人が参加しました。
今年は,5月中旬の低温の影響で例年より出芽期間が長くなりましたが,4人のほ場は概ね出芽が揃っており,順調な生育が見られました。
今回の現地検討会のテーマは,初中期一発除草剤の処理時期を検討するもので,それぞれのほ場について,イネの生育や雑草の発生状況,水管理等について確認を行いました。
生産者は積み重ねた経験を元に,関係機関からはそれぞれが持つ知見を総動員し,一筆ごとに熱心に意見交換を行いながら検討を行いました。
総合討議でも熱い議論が飛び交い,有意義な検討会となりました。
今後も生育のポイントごとに現地検討会が開催される予定です。
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225
JAいしのまきでは直売所などの販売品目拡大のため以前から果樹の新植を進めており,新たに果樹の栽培を始める生産者も増えてきています。なかでも皮ごと食べられる食味に優れたぶどう「シャインマスカット」の栽培面積は水稲育苗ハウスへの作付けなどにより年々増えており,直売所に出荷する生産者も多くなっています。JAと普及センターではこのような生産者の栽培技術向上のため,毎年季節ごとに基礎的な栽培技術に関する講習会を開催しています。例年30名ほどの参加がありますが,今回の講習会は一度に参加する人数が10名以下となるよう5月22日,26日,28日の3回に分けて開催しました。
5月下旬はまもなくぶどうの花が咲く時期となりますが,今回の講習会ではこの時期の重要な作業である無核化(いわゆる種なしぶどうにする作業)について普及センター職員から説明を行いました。
9月中旬以降,管内の直売所では生産者の皆さんが丹精込めて育てた「シャインマスカット」をはじめ石巻圏域産のぶどうが販売されますので,是非お買い求めいただき御賞味くださいますようお願いします。
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第2班
TEL:0225-95-1435 FAX:0225-95-2999
普及センターでは,新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言を受け,現地での活動を自粛していました。この間,栽培技術指導の新しい形として,タブレットを使用し,web上で栽培検討会を開催しました。
今回は,環境制御システムを導入している経営体を対象に,ハウス内の環境データや生育調査データ,植物体の写真を共有画面で確認しながら,県庁園芸振興室担当者,普及指導員から栽培管理に関する助言を行いました。
web上では,音声が聞き取りづらい等の機器の課題やハウス内の環境(温度,湿度など)を肌で感じられない等の課題はありましたが,緊急事態宣言下でもリアルタイムで技術支援を行う事ができました。
普及センターでは,今後も状況に応じてwebを活用し,効率的かつ効果的な栽培技術支援を行っていきます。
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8410
FAX:022-275-0296
E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp
令和2年度より,農事組合法人いかずちを実証農場として,新たな「スマート農業実証プロジェクト」がスタートしました。(農)いかずちは水稲種子生産を担う集落営農法人で,中山間地域におけるスマート農業技術を活用した精密,省力な種子生産をめざして,2年間の実証を行います。
種子生産では,異物の混入を防ぐために,徹底した漏生株や雑草の除去(異株抜き)が必要であり,大きな労力となっております。この実証事業では,直進アシスト田植機による正確な田植えと,自動操舵付き水田除草機による異株抜きを組み合わせることによって,異株抜きにかかる労働時間を削減することを目標の一つとしています。
直進アシスト田植機による田植え作業は5月中旬から始まり,5月21日にはコンソーシアムメンバーを参集した実演会が行われました。実際に作業したオペレーターからは,「直進作業が一番気を遣うので,疲労軽減につながった。また,株間や条間の間隔が正確なので,使用する苗箱の数が減ったようだ」との話でした。6月には自動操舵付き水田除草機による除草作業を行い,作業精度について実証を行う予定です。
実証事業では他にも,経営管理システムによる採種ほ場管理の効率化や水田遠隔水管理制御装置による水管理作業の効率化,散布用ドローンによる病害虫防除なども計画しています。中山間地域の種子生産におけるスマート農業の実用化に向け,きめ細やかな支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910
農業次世代人材投資資金の交付を受けている新規就農者に対して,「経営・技術」,「営農資金」,「農地」の各課題に対応できるよう,関係機関でサポートチームを構成し,相談,指導等を行っています。
4月15日に,サポートチームで大崎市内の新規就農者4名を訪問し,昨年度の出荷実績の確認や今年度の生産計画について聞き取りを行いました。
訪問した中には,昨年は露地30㌃に長ねぎを作付け,全量販売を行い,労力的にもっと作付できるという手応えが得られたことから,今年度は50㌃に作付けを拡大する予定にしている新規就農者がいました。作付け予定ほ場や2月には種したねぎの苗の育苗状況を確認した後,畑の準備等の助言を行いました。
また,今年新規にトマト生産を開始する新規就農者では,ハウスで育苗中の苗を前に,育苗管理等の助言を行いました。
今後も新規就農者の農業経営の早期安定を目指して,関係機関と連携を図りながら支援していきます。
トマト育苗指導
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 地域農業班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225
令和2年5月19日に,JA名取岩沼のみょうがたけを出荷する組合員4名で現地巡回を行いました。各生産者の種株増殖ほ場を巡回しながら,生育状況等を確認しました。総合検討では,種株が出芽しないことが話題になり,暖冬や降水量が少ないことなどの気象状況を絡めて,対策を検討しました。
名取市のみょうがたけは国内有数の産地となっています。種株養成から収穫するまで1年半ほどかかるみょうがたけは5月24日に初出荷を迎え,6月頃に出荷最盛期となります。
普及センターでは,今後も巡回等を通して,みょうがたけ栽培を支援していきます。
<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143