梨は、自家受粉できない品種がほとんどで、甘く形のよい梨を生産するために、人工授粉はかかせません。多くの梨産地では花粉用品種を育て、生産者が準備していきます。今年も4月12日からJA仙台東部営農センターで「開葯所」が開設されました。
この開葯所では、JA職員が生産者から受け取った生花の重さを図り、専用の機械を使って、花の中の葯を取り出します。これをトレーに薄く広げて、一定の温度をかけて葯を開かせます。出来上がった粗花粉は、各生産者へ引き渡され、さらに各自で精製したり、希釈用の資材で薄めて使います。
すでに利府町では「あきづき」が満開期を迎えており、生産者は出来上がった花粉で受粉作業を行っています。
品質の良い梨が提供できるよう、これからも仙台農業改良普及センターでは梨生産支援を行ってまいります。
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第2班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
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